シルバーソウルとハンガーハンガー 七つの罪源編
マコトはごまかすため、リュックのなかから飼っている海老と人の魔物パンデモニウムを取り出した。
『新八さん…』
どこかの集英社で連載されていたであろう銀色の魂のやつででてきた顔だけ人でからだが海老っぽいなにかの魔物が喋った。
『いゃ、あのそのいま唇が触れて』
マコトには美女に見えていた。
周囲からはたらこ唇のスキンヘッドのおっさんにしかみえないが、マコトは幻覚をみていた。
パンデモニウムは魔力を体液を通して幻覚をみせる能力を持っていた。
『わたし、あのその、キスはじめてで』
『お、おれもだよ』
『パンデモニウムさん…』
海老の手のぶぶんがわしゃわしゃする。
マコトにはそれが美女が照れているように見えた。声優の能登さんのこえで金髪の美女がてれる。
めばえた。
なにかが芽生えたのだ。
萌えである。
『きもちわりいもんみせんなよ!おまえマコトだな?』
『だ、だれがきもちわるいってぇー!?』
『ゴロスッ!!』
俺だけじゃなくパンデモニウムさんを侮辱しやがってゆるさねえ!というとマコトは嫉妬の罪から授かった神の眷属の力、同行飛行をつかった。
『アカンパニーオン!真砂怒羅!』
アカンパニーを唱えるとゆうきと五人草をつれてマサドラという町にとんでいった。
アカンパニーは対象と指定したものを飛行移動させるハンガーハンガーにでてくるような能力である。
残された藤堂とアイリは一人の男、深井に注意を払った。
『じゃまものがいるねぇ、きえてもらおうか!こい、爆弾魔!!』
『バイハドソン!』
現れたのは二体のボンバーマンだった。
白い爆弾魔と黒い爆弾魔の二体の魔物で火薬で爆殺されたチンパン人の進化系だ。
『爆煙断壁』
アイリと深井、藤堂とボンバーマンの二組に煙の壁が分断し隔離された。
『アイリ!大丈夫か!?』
藤堂がそうきくとアイリの声がした。
『問題ないわー男が一人いるだけよ』
ボンバーマンは魔物を収納BOXにしまっており、魔物を取り出す。
水牛の魔物と人のあいのこミノタウロスである。
下半身は人で上半身が牛の化け物だ。
筋力がすさまじく魔力も操れる。
いかつい黄金のハンマーをもったミノタウロスは白い鼻息をだしながら藤堂にその重みをフルで遠心力が作用する角度で振り下ろす。
鈍く響き地面に足が若干沈んだ音がした。




