ゆうきをまっている物 七つの罪源編
『ちゃーす!防犯カメラを設置しにきました』
コロスケナリに頼んでから一ヶ月後、時はきた。
五人草にまぎれマコトと深井は作業員とコンサルタントということでゆうきのうち、つまり特務戦闘角囃子対策班3課の研究室の上の寮にきていた。
『お世話になります。深井さんには懇意にさせていただいておりますので精一杯やらせていただきます!』
豚猿王は帽子を脱ぐと会釈したが、その目付きは数々の修羅場を越えてきた暴力をはらんだ鋭い目付きだった。
ぞくぞくと、悪寒のしたゆうきは家主になっている藤堂をよんでユキに怪しいところはないか、既存の監視カメラでみてもらい、インカムで異常はないと連絡がきた。
『わざわざご丁寧にありがとうございます!』
あとでアイリが来る予定で、ゆうきは皆にアイスコーヒーかホットか紅茶のどれがいいかをきいた。
『アイスコーヒーのブラックでおねがいしやす!』
『うちはね、コーヒーにはこだわりがあるんですよ。ジャコウネコの豆を70°のお湯でのの字をかくようにゆっくりとドリップするんです』
『へぇーそれはたのしみだ』
適当に五人草は相づちを打つと、打ち合わせどおり作業にはいった。隙をみてリンチにする予定だったが藤堂という手練れがくわわったのでプランDに移行することになった。
ゆうきと藤堂を切り離し任務だけを遂行するというものだ。
一時間がたつとアイリがかえってきた。
『ゆうきっ!藤堂さんこんちわー!』
そこで、予定外のミスをマコトがしてしまう。
『ア、アイリタソッ!!!』
普段遠目からみてるだけで興奮するのにちかくでみたら発狂しそうになってしまったのだ。
すぐにでも殺したいという欲求が元々の性格と嫉妬の罪という付加要素であふれでてしまったのだ。
『あっ、こいつ!!あのときの変態だわ!』
『ん?どしたー?』
ゆうきは鳩が豆鉄砲をくらったかのように驚いていた。
『こいつよ!ワタシにいきなり告白してきた変態』
よくよくみるとマコトににていた。
変装しているので解り辛かったが半信半疑でマコトであるか、ゆうきは疑い始めていた。
『お、おまえ!マコトってなまえじゃー!ねぇだるぉうなぁ!?』
『ち、ちがいます!人違いです』
ゆうきは刀の柄にてをやり臨戦態勢にはいった。




