殺助成 七つの罪源編
マコトがきたのは裏組織の一つ鬼敵烈死百華の本部にある鬼哭という山の頂だ。
殺助 成という頭目をもとに集まった山賊である。
少数精鋭で5人で構成されており部下はツノバヤシのみで、どれをとっても精強だ。
Madサイエンティストの豚狩に参謀の鞭臓、暴力の権化特効隊長の豚猿王、最後に紅一点のドS女王様魅世の四天王がいる。
初代の奇天烈という頭目はデビルオクトパスにやられており、いつか復讐すると5人は誓っていた。
『力をかりたい。俺の親にかりがあるだろ?か、かえしてくれ』
『いいナリよ。で、目的はなにナリか?』
『とある人物を半殺しにしてほ、ほしい。金はだす。経費と成功報酬でい、いいか?』
殺助成は隻腕で眼帯をしており黒髪でチョンマゲをしている50歳の男だ。
『デビルオクトパスのヘッド、耳無宝一ならただでコロスケナリよ』
耳無宝一は耳がなく全身刺青でお経がきざまれており、呪いで刺青をいれていない耳を魔物に呪われ奪われた過去をもつスキンヘッドの漢である。
『今回はそ、そいつじゃない』
『誰ナリか?』
『ゆ、ゆうきという、つ、つのばやしだ』
『刀でたたかい、居合術を使う。踏み込みと抜刀が早く治癒力も高いき、強敵だ』
『なるほど、わかったナリ。報酬はあとできもちもらえればいいナリよ』
そういうとない片腕が疼くのをかんじながらも、奥歯を噛み締め、耳無宝一の顔を思い浮かべていた。
日程や内容は後日、詳しく伝えるといってマコトは山を降りた。
『ついでにデビルオクトパスをかるナリよ』
コロスケナリは誰もいない囲炉裏のある古風な部屋でそう呟くと調度品の猿の頭蓋骨をなでながら伝書鳩をとばした。
四天王を召集するためだ。
普段はバラバラになって単独で仕事をしている、冒険者になりすましたり、街に住んでいたり、忍者のように潜んでいる。
彼らは裏の世界で五人草とよばれ意味嫌われ恐れられている。




