短い間の出来事サンタクロース
みじかいです
アイリは単独で任務を任された。
中嶋会の殲滅である。
少女はクリスマスの夜狂い猛っていた。複数の屍の真っ赤に咲いた花のようなアスファルトのうえで。
『ぁあーいいわぁすてきぃー!』
恍惚の笑みを浮かべ二本のナイフで舞踏していた。
『あぁーなんてすてきなのぉー。狂おしいほどまでに愛してるわむくろになったとのがたってとってもすてきぃ』
少女のようにはしゃぎまわる。
『圧倒的に切り裂いて、カッさばいて、八つ裂きにして血がとびちって、薔薇のようにさくの!世界がこんなに綺麗だなんて私しらなかったわぁー!すてきぃーー!』
絶頂に達するとつのばやしの角は血の赤よりより赤く深紅にそまった。
『はぁーたまんないわぁー!』
薔薇のような絵柄がじめんにとびちった血で描かれているそこに仰向けになってたおれるとそらをみあげた。
『メリークリスマス!いいこのみなさんにアイリサンタさんからのプレゼントよ!』
見上げた空からぽつぽつと雪が降ってきた。
『ゆきってきらい!だってせっかくの地面というキャンパスを白くけがしちゃうんだもの!神様のばか!ホワイトクリスマスなんてだいっきらい!!』
アイリはぷんすかおこると帰路に着くことにした。
『あーぁよごれちゃった。せっかく真っ赤にそまってたのに、白くなっちゃった』
そうつぶやくとクリスマスの夜にやみへときえていった。