運の総合値 七つの罪源編
特務戦闘角囃子対策班3課の分析官が失踪した日の事である。
『人には運の総合値がある。確率に愛されるには普段からのげんかつぎが重要で運のなみにのれないやつから溺れていくのだ』
分析官はそういっていた。
幸運卿のジェノバは的確な分析に目を付けて首なし騎士のデュラハンの贄にしようとかんがえて拐っていたのだ。
デュラハンは贄をささげることで贄の知識や習性を学習できる力があった。
神を殺すのに幸運卿はひとが産み出した偶像の神にちかいデュラハンを育成して神への反旗をひるがえそうとしていた。
ジェノバも人には運の値があり、とある係数を乱数をつかい複数の数値でかけることにより運の幅を産み出すといっている。
ジェノバはそのベースの幸運値のたかい個体であるゆうきを触媒にしてデュラハンを育てようとしていた。
そこでゆうきを狙うChronosから身をまもるための力をあたえることにした。
自らの力で創造した四幻獣、朱雀、白虎、青竜、玄武を藤堂、アイリ、ユキ、ゆうきにあたえることにした。
それらは特殊な能力を人間にあたえることができ、今後の人生においておおきな支柱となるようジェノバがかんがえて授けた。
『君たちが同時に眠る日をまっていたのでR』
『ゆめか・・・』
藤堂ははじめての明晰夢に困惑していた。
『なにかなつかしいな』
『藤堂よ、そなたへ青竜の力をあたえよう』
『あんたがRをつけないときはいつもなにかおおきなことがおきて、それでいて真面目なことなんだよな』
ゆうきがそういうと藤堂に不死身の悪魔がとりついていてそれと融和する青竜が不死身の青竜として誕生した。
『剣をふってみるのでR』
『こうっ・・・!かっ!』
袈裟斬りにふりぬくと竜が蒼いオーラとなってとびだし魔力の波動となってとんでいった。
ゆめのなかで魔力の竜がはなたれると、ゆうきはかっけえーと称賛した。
藤堂もまんざらではいようで鼻を高くしていた。
『これは確かに強いな』
『魔力でしかふせげないのでR』
『つづいてゆうきには玄武の力を授けるのでR』
どんなんがくるんだぁ!?とめをかがやかせていると。
『固くなるだけでR』
『と"お"し"て"だよぉぉおおお!!!』
両膝をついてぜつぼうするゆうきをよそに幸運卿は紅茶を飲んでいた。
のこる朱雀と白虎の力をアイリとユキにわたすしてどこかへときえていった。




