マダムという漢 七つの罪源編
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『しくしく、かなしいわゆうき』
なきまねをしながらチラチラみてくるマダム。
『HA☆NA☆SE』
ゆうきが遊戯王ふうにはなせというとすぐさまはなした。
『こんないけないこだなんでお仕置きが必要みたいね!』
『アナルキュンキュンするからやめろ!』
『それは恋の証♂』
ロマンチック忍者のなかみだなこいつと悟ったゆうきはきいてみた。
『ロマンチック忍者だろてめえ!』
『そ!れ!は!ワタシの弟!』
本物のあなきょうだいになるつもりかこいつぁ!!とおもった。
『まてまてまて!おかしいだるぉ?!なんでおれなんだy』
よ、といおうとして遮られる。
『愛に理由は不要でしょ、はぁと』
『はぁとじゃねえよ!』
『やかましいぞガキゴルァ!』
『ひぃっ!豹変しすぎぃ!!』
『しくしく、わてくしかなしいの』
空が曇り出す。
『ワタシの能力でうつくしいままいかせてあげるわ!』
『愛の涙腺魔力の涙がふるわ!うけとめて!』
ぽつりぽつりと降りだす涙という雨。
一粒一粒が槍のようにつららようなかたちになって降り注ぐ。
『愛の涙』
『あぁ~ぞくぞくしちゃうわ!』
『ラブレイン局地的愛雨くらいなさぁ~い!』
ゆうきは自動爛漫を作動させることにした。
コキュートスでとれた代物で政府からぜいきんをしはらってうけとっていた魔道具だ。
古びたランタンに炎という光が灯る。
ゆうきに碧炎がながれこみ、目を青白くひからせる。
まるで瞳のおくにほのおが灯されとじこめられたかのように揺らがず燃える。
『マイケル式、豪気!』
豪気とさけぶと碧炎が怒髪天を文字通り地でいくかの如く髪をさかだて炎がてんへとメラメラともえさかった。
涙の槍は地面をえぐり、ゆうきの頭上では蒸発して消えていた。
『鬼火が誘う、死の沼地へと』
『ダストゥダスト、塵は塵へ』
ゆうきは隆起した僧帽筋の両肩とさかだった髪の毛から炎が沸き立ちながらドスをきかせていいはなった。
『やだぁ~んはぁと!こわいぃーん!』
両手を胸の前であわせてかわいこぶるマダム。
『オルァ!!』
魔力で全身を強化して地面にあとがつくほどふみこみ右ストレートをうつ、マダム。
拳についていきおくれながら到達する風が拳のはやさをものがたっていた。
『マイケル式、風柳』
するりと剣の背中でうけながすと踏み込み柄のうらで腹を殴打した。
『マイケル師匠直伝!兜割!』
剣道の基礎のフォームでおもいきりふりおろすだけ、魔力を刀にありったけをこめて重力に任せて切る。
『あばしっ!』
『わたしの鋼鉄にも勝る肌に傷をつけるとはさすがね、マコトちゃんわたしは弟を応援するわはぁと』
『か、かまやろう!どこいくきだ!』
さらば!と後光さす虹色に輝く背中をかくしながら天へと飛んでいった。
『き、きえた!助かった!変態野郎めがッ!!』
アナルをおさえなぎらゆうきは逃げの体勢にはいった。
『これ以上へんたいにつきあっとれん!』
そういうとマコトはぶちぎれた。




