後続をたつ虎 七つの罪源編
ところかわってChronosではニート田中を支援する後続部隊が出動しようとしていた。
『標的は殲滅、サーチアンドテストロイだ』
『了解!』
Chronosの企業特務部隊の重装備をした4マンセルの三部隊構成の合計12人だ。それを統率するのは緑の騎士である。
『皆殺しにしろ。奴らは御社の天敵だ。野放しにはできん』
『たいちょー!初任務すけど緊張してまーす』
『私語は慎め』
注意したのは土肥という男でチャラに強い口調で言った。
チャラはチャラチャラしており能力だけは戦闘向けなので配属されていた。
『土肥、教育不足だぞ』
『申し訳ありません』
部隊は車両の中で向き合わせになって銃をもって座っている。特殊な合金でできているヘルメットが黒く輝いている。
カタカタと自動車のサスペンションで軽減しきれないゆれが装備が摩擦で騒音のようになる。
すると、軽装甲車がドリフトして急停止した。
自動車の前部に人が刃をたてしがみついているのだ。
1分前のこと。
『そろそろいくか』
藤堂はホバーブーツという数秒間だけ空中を歩行できる靴を履いていた。
ビルからとびおりると、一度だけ空中を蹴り重力を軽減し落下の速度に刀へと魔力を込め道路を走る軽装甲車のボンネットに着地した。
刀は半分までささり、車は急停止した。
『教え子のためなら、一肌ぬがんといかんでしょ』
普段吸わないタバコをふかしながらそういうと、肺に煙を送り込んだ。
火花をちらしながら止まる車。周囲にはかなきりおんが響き渡った。
部隊より早くにとびおりていた緑の騎士が言う。
『おめぇ藤堂だな』
『名前を知ってもらえてるなんて嬉しいなぁ。殺す相手にしゃべる言葉がへって助かる』
居合術の一閃を放つ藤堂。
車が横一線にきれる。
なかにいた6人の兵士が絶命した。
『標的の一人だ。迅速に始末せよ』
『了解』
後続車から6人の兵士がおりてきてサブマシンガンのMP5を構える。
示し会わせたようにマズルフラッシュがおきると藤堂に凶弾が浴びせかかる。
『生徒にかおむけできんでしょーが!』
一閃を高速で複数回はなち弾丸をうちおとす。
空中で火花が炸裂し高音がなる。
緑の騎士はグレネードランチャーをぽんぽんうちこむといった。
『あほか、こういうやつには正面からいったらだめだっていったろ!こうするんや!』
無機物の時間を遅くする緑の騎士の能力でグレネードの爆発を遅延させるとその驚きの一瞬をつき、レイピアで高速刺突した。




