ネガティブレボリューション床ソムリエ田中 七つの罪源編
クロノDiverをもってかえったゆうきはアイリと相談して時を戻すか考えていた。
藤堂は時のながれにしたがうしかないので、未来の記憶が残っていない。
『時の空間みたいなのがあるんだけど、そこにはいれるのがこのスーツらしい』
『よくわかんないけど、時をさかのぼれるようになるのかしら』
『時は歯車によって管理されていて、それをうごかすことで時間軸が移動するみたいだ』
ゆうきはメガネをクイッとする仕草をみせながらスーツをみせびらかした。
『あーもしもし、あなたがたでぃすかー?ほんま不幸ですわ』
『だれだ!?』
『マイナス思考だぜ。まったく萎えるわ。Chronosいがいに時を戻す存在は不要なんだわ』
『ニート田中!?』
『だから、ニートって呼ぶんじゃねぇぞ。ぶちころがすぞ。プリケつゆかなめ大革命おこさせたろか』
ニート田中はオンラインゲームが好きでまけてよく床をなめるように転がっていた。床ソムリエでもあったのだ。
『おまえらなぁ、もう時を戻すのやめろ。というか死んでくれ。なきものになれ』
『はぁ!?おまえらまだ独占するつもりなのかよ!?人の命をなんだとっ』
いいきるまえに銃がうちこまれた。
が、かすめて弾丸がそれていった。
『あっぶねぇっ!!なにすんだ』
『だからよぉだりぃって。しね』
次々と放たれる悪意というなの銃弾、斬撃で銃弾を叩き落としていく、ゆうき。
『なにしてんのよ!やめなって田中!』
『そのままよんで・・・くれるのか・・・?』
アイリはニート田中をニートと呼ばなかった。
自分もそうなっていたから。
『おっおれ、誰にもいえなくてずっとなやんでて、いじめられてた記憶がずっとずーっと邪魔して悩んでたんだ』
『おれをひとりのひととしてみてくれるのかっ?』
『田中は田中でしょ?なにかちがうわけ?』
ニート田中のこころの隙間に春のそよ風がふいた。
草原でねころがっていて暖かい日の光がさして、風が吹く。そんなかんじ。
暗いくらいじめじめした世界が大きく色づいた。真っ黒だったスケッチブックに白いまざらない絵の具が足された。
『好きっ!!』
『えぇ!?どゆことー!?』
『好きになっちまったんだよ!人を好きになったのはニドメダ!』
もうこいなんてしないなんて。
『いわないよぜったいー!!!』
田中の中の槇原がそう叫んでいた。




