筍の価値とレートと魔力
つのばやしは通常タケノコのようにせいちょうしていくのだが、その角のはえかたと伸び具合でレートという適正価格の値段がつけられる。
3000万エゾといえばワールドトレードマネーとしてつかわれているエゾを円に換算する3億円相当になる。
アイリとユキは負傷していたのでレートがひくかったが戦闘力や能力によって数値が上昇していくのである。
ユキはかわれてまもなく腐女子特有の妄想をはじめた。
『藤堂さんのイチモツをゆうきくんが誘い受けするのね!』
『上司と部下というかきねを越えて結ばれる二人の友情というなのまぐわい!あぁ!そそるぅー!』
ユキはいつも妄想して自慰行為にふけっていた。
研究室では額をひたすらこすって角を刺激して粉を精製する作業がおこなわれていた。
『なんでわたしがやんなきゃいけないわけ?』
アイリは反抗しつつも角をこすって粉をだしつづける。
いかない相手に必死でテコきする風俗嬢のようなきぶんだったにちがいない。
『あーむかつく、むかつく、むかつくわ殺したい殺したい』
藤堂が部下の前田に指示する。
『スパーリングのあいてになってやれ』
ストレス発散と訓練をかねて元プロボクサーの前田がスパーリングの相手に選ばれた。
ゴングなしでたたかいがはじまり、前田のジャブが炸裂する。
ジャブをさばきつづけ渾身のストレートをうってきたタイミングでショートアッパーをアイリがはなち倒した。
『マウスピースもいらないわ』
前田は失神してうずくまっている。
『あぁいいわなさけない。だいの大人がこのていたらく!』
興奮していた。
角が赤くひかり異常なデータを検出した。
分析管の飯塚が驚愕する。
『なんだこの魔力量わ!』
アイリがドエスっぷりをはっきすると異常な魔力量を観測することができた。勇気のドエムもしかりだ。
飯塚はエクスタシーに魔力が起因しているのではないかとひそかに分析をつづけていた。