二代目強欲の罪ガ・ジオウ 七つの罪源編
ジェノバが強欲の罪の座を奪われてから二台目が就任していた。
GODは友達がほしかったのだ。
天涯孤独の身であるからしてはなしあいてがほしかったのだ、GODは七つの自分がもっている感情を擬人化させ友達にした。
そのジェノバとなづけた強欲の罪がうらぎったのは想定内だったがやはりすこし、SHOCKをうけていた。
『ジオウよ。よくうまれてくれたな』
『はっ!御身におかれては健勝であり健やかな日々を送っていただきたくご尽力していく次第でございます』
『ジオウよ。ジェノバをとめてはくれんか。やつは余の一部。余が作り出したつみなのじゃ』
そういうと嫉妬の罪アルタ・マーハはゆびをなめながらいった。
『やだぁやいちゃうわ!羨ましいこと。そんなに寵愛を受けてまで裏切るだなんて強欲よねえ、ほんと強欲よ』
美麗で赤い情熱を示す色の髪をした細身のマーメイドはアルタだ。
そのひとみは黒くどんよりとしていて、嫉妬や嫉みの感情が渦巻いて具現化したようだ。
『では、早速探し出しましょう』
『夢と現実の境界線に身をかくしているようじゃ』
『ありがたき情報。歓喜の極みでございます』
『ジェノバのやつゆるせないわ。主であるGODをうらぎるだなんて!』
アルタは爪を噛みながら黒い目を滾らせていた。
『余がわるいのじゃ。やつのような存在を創造してしまったのだから』
『お痛わしい』
涙をながしながら嫉妬するアルタ。
色欲の罪ゴルベが言った。
『そそるじゃない、神をわずらわすだなんて、あぁ一度やってみたいわぁ』
うさぎの耳を生やしたゴルベは青い瞳をしており、知的で誠実、冷静、寂しさ、冷たさといった部分をもっており、性欲をかなりもてあましていた。
『なにいってるのよ、そればっかりね、妬いちゃうわ』
怠惰の罪はメンド・クサは寝転びながら言った。
『あとでいいんじゃねぇー?』
大きくあくびをして、フェニックスを肩にのせている太った人型をしたおじさんぽいのがメンド・クサだ。
天界ではすることがないので退屈だといつもいっているが何をするのも面倒だといいながらやっている。
『あなたも探してきなさいよ!』
『いやだよメンドクセェーなんでGODのしりぬぐいしなきゃいけねぇんだよぉ』
『トホホ、余がまぬけじゃからこうなったのだな、全知全能を司るとかぬかしてるのにメンツ丸潰れじゃ』
『なんてことかしら許せないわ』
絶望のヨハネが笑った。
『ぎゃはははぁ!傑作だなぁGOD。自分で自分を傷つけるたぁ絶望しちまうぜえ!』
切望のナターシャは神を慰めた。
『失意のなかいるのはお辛いでしょうが切に願ってくださいまし』
神は憂鬱になりながらも自分の感情を嘆いた。