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第一話 早速やらかす、恨むぞ配下

適当に思いつたものをメモ書き程度に書き始めたものです。読んでもらうために書いたものでは無いので文句言われても知りません。(そもそも文句を言う以前に読んでる人いないだろうけども)


「やめえくれ!その子だけは頼む!」

「うっせぇな!てめぇは黙って娘が生け贄に捧げられるのを見てればいいんだよ!」


ヘイリトム国、国王は娘を人質、生け贄に取られ本人は魔族によって捕まっていた。魔族によると国王の娘、つまり姫を生け贄に異界から魔王を呼び出すらしい。この世界には魔皇と呼ばれるものが存在する。それは、魔王の中でもっとも強いものがなるとされている。そして、魔皇になった者の治める国は素晴らしいものであるという言い伝えがあるがここ数百年は魔皇は現れていない。


「なぜだ!お前らの国には既に魔王がいるだろう!」

「あんな弱っちい魔王の配下だなんて御免だね!」

「そうだ!それにあいつは魔王のくせに人族と同盟を結ぼうなど」

「人族は俺らが支配して殺す、そのためにいるのによぉ!」


(こいつら狂ってやがる、魔族は皆こうなのか?)

国王がそんな事を考えていると魔族の1人が魔法を使った。


「【チェンジ(ヒューマン)】、【サモン(ブレイブ)】」


そう唱えると魔族の見た目が人の姿になり魔方陣からは1人の男が出てきた。

(こいつら人の姿に!それに、なぜ勇者の召喚など!?何がしたいんだこいつらは!)

国王は目の前で魔族が人に化けあろうことか勇者を召喚し、混乱している。考えがまとまらず無言で見ていると近くにいた魔族が話し出した。


「魔王ってのはよぉ、魔族から生まれるやつもいるが大体は弱えんだよ」

「俺らの国の魔王は魔族から魔力が多いと言う理由だけで魔王になりやがったからな」

「それで、あろうことか人族と同盟だ!?」

「そんなあまちゃんはいらねぇんだよ!」

「勇者みたいな聖を司るものが闇落ちするとなぁ、どうなると思う?」


魔族は笑いながらそう言う。実際、この世界の魔王はほとんどが聖から堕ちたものだ。元が強いだけにより凶悪になっている。その点、元が魔族の場合恨みからではないので人族に対して特に干渉をしようとはしない。だが、ここにいる魔族にとって人族は自分達の玩具だ。殺そうが関係ない。今の魔王だとそれは出来ないため勇者を闇落ちさせるのだろう。


「貴様!そんなことが許されるとでも」

「誰が許さないんだ?新たに魔王が出来ればあの弱っちい魔王も殺して俺らが人族を支配するんだよ!」

「ほら見ろよ、もうすぐだぜ姫を殺させて闇落ちする勇者をよぉ!」


そこには姫の前で剣を振りかぶっている勇者の姿があった。おそらく人族に化けた魔族に目の前のこいつは魔族で姫に化けて国を陥れようとした、などと吹き込まれたのだろう。


「止めてくれぇ!大切な娘なんだぁ!」


ザシュ


そんな音とともに首が飛んだ。人族に化けていた魔族の首が。


「何?」

「なぜだ!なぜあいつは我が同士を!」

「バレたのか?だがそんなことは………」

「ずいぶんと余裕なもんだなぁ」

「「「!!!!」」」


勇者は気が付くと国王を人質に取っている魔族の後ろにいた。あまりにも咄嗟のことで魔族は反応できていない。そしてそのまま、首と胴が離れる。


「お主、なぜこいつらが魔族だと分かった?あそこにいた魔族に誑かされたのではないのか?」

「えぇ、誑かそうとしてきましたね」

「ならばなぜ?」

「簡単なことです。彼らは我が国の反逆者どもですから、それも直属の配下の」

「配下?我が国の?まさか!」

「申し遅れました。私はトイフェル・ムーワング、魔族から成り上がった魔王の1人です」

「な!魔王だと!総員槍を構え!」


召喚された勇者が先程までいた魔族の王だと分かり国王直属の騎士が槍を突きだしてきた。まぁ、当たり前である。ついさっきまで、国王に刃物を向けていた奴らの親玉にあたるのだから。


「言っても、信じてもらえないと思うのですが私はあなた方に敵対するつもりはありませんよ?」

「そんな言葉を信じれるとでも思ってい、「よい、槍をさげよ!」、え?」


国王は騎士団長の言葉を遮り槍を下ろすように命令した。騎士も戸惑ってはいるが王の命令なので従い下げる。


「国王、なぜですか?なぜ、魔王を」

「確かにあやつらの王なのだろうが救われたのも事実だ。なにやら事情があるのかもしれぬ」

「はい、ありますね。何処にでもある反逆者の話ですが、それよりもいいんですか?娘さんを放置しても?」

「ん?娘がどうし…た……………あっ」


姫は目の前でいくら魔族と言えども人族に化けていたものの首が飛んだのだ。当然気絶している、魔族の血の海の中で。


「娘さん、放置されて血の海の中で寝てるじゃないですか」

「血の海にしたのはお主じゃろうて………誰かおるか!」

「お呼びですか?」

「あぁ、娘を連れて行って、起こして風呂に入れてやってくれ」

「かしこまりました。メイドを連れていっても?」

「頼む」

「それでは、お嬢様を起こして風呂に入れて差し上げろ」

「「かしこまりました」」


メイド二人が返事をいまだ血の海で寝ている姫を起こしてお風呂に連れていく。姫は起こされたが血を見てすぐに気を失った。なぜ、メイドは平気なのだろうか?






場所は変わって応接室。魔王と国王が座ってお茶を飲んでいるというよくわからない状況だ。騎士も執事やメイドもよく分からないといった様子で小声で話している。


「それで、魔王よどういうことだ?」

「先程も言ったとおり私の配下の反逆です、巻き込んでしまい申し訳ない」

「それだけで許されるとでも思って」

「よい、さがれ!」

「ですが!」

「聞こえなかったか?さがれと言ったんだ」

「分かり…ました」


明らかに不機嫌そうに元の位置につく騎士。隙あらば襲おうとしている。全く分かっていない。いや、目の前に敵国の王がいるのだから仕方ないのだろうが。


「それで、なぜ魔王が魔方陣から召喚されたのだ」

「配下の企みが分かり利用させて貰ったのだ。魔方陣に少し細工をさせて貰った」

「なるほどな。だが、早めに止めることはできなんだのか?」

「出来ればそうしたかったのだがなにぶん執拗いやつらで」

「魔国も王国も同じというわけか」

「そのようだ」

「そう言えば、魔王よ。娘は魔族の血の中にいたのだが大丈夫なのか?」

「………おそらくは大丈夫ではないかと、ただ口に血が入ってしまうと少々………いや、かなりマズイことに………」

「キャーーーーー!」

「ひ、姫様、それ、はどうされたのですか…」


魔王が吃りながらそういった途端に風呂場から叫び声が、メイドの声から大体は想像がつく。おそらく、いや確実に魔族の血を飲んでいた。


「魔王よ、娘の準備ができ次第、3人で話はどうかな?」

「えっと、それは、明日でも……」

「さぁ、魔王よ我の部屋に案内しよう。着てきたまえ」

「はい」


流石に何も言えない魔王。明らかに他の魔王と違い大人しい感じだったがさらに大人しくなった。若干小さくなりながら。どうやら死んだ魔族が言っていたことは本当のようだ。


(あいつらマジで何てことしやがったんだ!これで、姫が感染してたらどうしてくれるんだ!せっかく王国と同盟を結ぼうとしたのに)


血を飲むことになったのは自分が切って放置してたせいだが煩わしくなっていた為、全て反逆者のせいにされた。

都合の悪いことは全て悪役に、弱気でもやられたら黙ってない。

なお、魔王の内心は

(やべぇ、反逆者だけど一応同種族切ってしまった、どうしよう。あぁ、姫様が、どうしてくれるんだよぉ)

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