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奇妙な味の恋物語  作者: 冨井春義
俺のとなりにしずかは居るか
12/16

8

出て行った彼女が俺のアパートに戻って来た。

もう一度やり直したいと言うのだ。


「悪いが俺にその気はない」


玄関口で俺は彼女にそう言ってドアを閉めた。


戻って来た彼女を見て俺ははっきりわかったのだ。

俺は彼女が出て行った日から、一瞬たりとも彼女のことを考えてはいなかった。


ずっと、しずかのことだけを考えていた。


俺が愛しているのはしずかだけだったのだ。


そこのあなた、教えてほしい。


どうすればしずかが帰ってくるのか知らないか?

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