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天翼王国銀河戦記  作者: ニコライ
第4章

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第19話

 

 新王国歴7268年7月27日




「全戦闘終了。航空部隊、直掩機および偵察機を除き着艦開始」

「潜宙艦隊、広域展開。警戒活動開始」

「偵察艦隊活動再開。半数は周辺星系での警戒に就きます」

「保護所、レーダー施設、および機雷設置開始。工作艦(オルファン級)輸送艦(ガッザレス級)、護衛艦発艦」


 第3次攻撃作戦において第1戦略艦隊が担当する最後の攻略戦が終わり、ようやく一息つける時が来た。

 一連の軍事作戦で11ヶ所ある大規模工廠星系の全て、69ある小規模工廠星系の内50ヶ所を制圧し、一連の帝国銀河外縁部攻撃作戦は終了した。残りは連邦軍にやらせる予定だ。

 流石に無抵抗で制圧させるのはマズい。連邦軍の戦力も削ってもらわなければ困る。


「レーダー敷設完了後、亜空間ワープを行う。場所は20光年先のこの星系、ここの外縁部でしばらく休息をとる。ポーラ、全艦に通達しろ」

「了解です。全艦に通達、および亜空間ワープの座標計算を開始します」

「任せる」


 だがそれより今は後始末だ。この工廠星系は他より特に小規模なこともあり、非帝国人は約20万人だそうだ。現地住民ではなく攫われてきた者達で、こういった者達は母星への帰還を約束すれば手なづけるのは容易い。流石に、戦後まで待ってもらう必要があるが。

 数千程度の帝国人は誤差だ。名簿に無くても問題にはならない。

 それとついでに、デブリの回収も進めさせておく。新しく回収できるものは無いだろうが、念のためだ。

 そして数時間が経ち、全ての作業が終わる。


「レーダー敷設終了。敵影は確認できず」

「住民全てを保護所へ収容完了。保護所の機能に問題無し」

「機雷、自立型ミサイルおよび魚雷、全て設置完了。動作率100%」

「潜宙艦隊全艦撤収終了。全艦当艦周囲の通常空間に確認」

工作艦(オルファン級)輸送艦(ガッザレス級)、および護衛艦、全艦着艦終了」

「航空部隊、全機着艦確認」

「偵察艦隊より報告。周辺星系に敵影無し」

「全艦亜空間ワープ準備完了」

「良し、亜空間ワープ開始」

「了解、亜空間ワープ開始」


 そして偵察艦隊を残し、近隣の星系へ亜空間ワープで移動した。

 同じ場所に居続けるのはマズイ。だが同時に、宇宙は広い。少し移動するだけでも発見は困難になる。


「亜空間ワープ終了。システムチェック開始」

「シールド安定、出力100%」

「ジェネレーター出力正常。いつでも戦闘可能です」

「空間機動問題無し」

「全システムオールグリーン。問題ありません」

工作艦(オルファン級)および輸送艦(ガッザレス級)は護衛艦と共に発艦、レーダーの敷設を開始しろ。交代で行うが、数は普段の3倍以上だ。偵察艦隊も同様。しばらくここを拠点にする。警戒部隊も数を増やせ。潜宙艦隊は常時10%を警戒任務に就かせろ」

「了解です。ローテーション変更を開始、設定を更新します」

工作艦(オルファン級)および輸送艦(ガッザレス級)、護衛艦と共に発艦開始」

「警戒部隊発艦開始。星系各所への亜空間ワープを準備中」

「潜宙艦隊再展開。最大深度へ潜行開始」

「……アーマーディレスト、現在地で相対位置固定」


 とはいえ、警戒は怠れないが。

 しばらく滞在する以上、警戒ラインは数倍の厚さにする必要がある。敵が来るかどうかは分からないが。


「警戒部隊展開終了」

「潜宙艦、全艦所定の位置に到着」

「本星系レーダー敷設率25%に到達。最低限の警戒ラインを構築完了」

「直掩機およびスクランブル機、ローテーションの異常発生率0.01%。異常も全て誤差の範囲内」

「周辺星系に偵察艦隊配置完了。一部はレーダー敷設を開始」

「応援は必要か?」

「いえ、必要ありません。少し多いくらいです」

「分かった。何か問題が出たら言え」

「了解です」

「警戒部隊の1隻が帝国軍艦艇の残骸を発見。構造より、推定1600年前の巡洋艦」

「他に部品はあるか?」

「数隻分はありますが、最大でも100隻未満。ん?少々お待ちを……戦艦も1隻発見」

「それなら無視して構わない。ああ、その中にレーダーを敷設するのも良いな。判断は任せる」

「了解」


 ただし長居するのは、休息のためだけではない。

 割合としてはこちらの理由の方が大きい。


「そろそろか」

「はい。残り15分です」

「お兄ちゃん、委任は全部終わったよ」

「終わってるねー」

「オレもだぜ」

「全員終わっているな。シェーン、しばらく任せる」

「……任せて」

「ガイル、準備はできましたか?」

「ああ、大丈夫だ。行くぞ」

「分かりました」


 そういう訳で俺はメルナ、シェーン、レイ、およびメリーアとハーヴェを連れ、戦略会議室に入った。

 そのままシュミルを接続し、専用のネットワークにリンクさせる。


「問題は無いな」

「ええ。全員ちゃんと繋がっていますね」

「おう、出来てんぞ」

「大丈夫だよねー?」

「うん。あ、ポーラお姉ちゃん、こっちできたよ」

「ありがとうございます。先生、機器の準備もできました。起動します」


 接続、といってもホログラフ通信だ。いつもの戦略艦隊総会議と違う。

 全体会議だ。


『来たか』

「ああ。悪い、少し遅れた」

『作戦直後だ。責めることはしない。だが、すぐに始めるぞ』

「了解」


 集まったのは、戦略艦隊は司令長官から参謀長まで各6人、陸海軍は軍団長や統合艦隊司令を始めとした各4人。

 陸軍総監と海軍総長の補佐役は4人ずつ、戦略艦隊総司令の父さんと補佐の6人。

 諜報部からの1名に、文官として軍務局大臣マルエ-トールラン=ファランドシア閣下とその随員8名。

 そして王族からは王国議会軍務委員会の委員長を務められ、軍属ではないが機動兵器の操縦もできるアルト-サオルトメラ=ストム-バーディスランド殿下。および護衛兼補佐の近衛軍将官2名。

 最低階級すら少将の合計200人によって行われるのは、帝国侵攻作戦の全体軍議だ。


『これより、バーディスランド王国軍対フィルド帝国戦最高意志決定軍事会議を開始する。第1戦略艦隊司令長官兼帝国侵攻作戦最高指揮官ガイル-シュルトハイン元帥、現状を報告せよ』

「了解しました、殿下」


 アルト殿下の号令によって始まった会議の冒頭は、俺からの戦況報告だ。もちろん最初から決まっていた。

 そして見せるのはポーラに手伝ってもらい、作成した資料だ。メルナやシェーンも確認していたため、不備は無いだろう。


「つい先ほど、帝国侵攻作戦は第3次攻撃作戦まで終了した。これにより銀河外周部工廠星系の76%を攻略、さらに現地住民と帝国人を確保している。帝国の戦争遂行能力は推定で31%減少し、軍事機密もある程度奪った」


 工廠星系の攻略では帝国軍の戦力を落とすだけでなく、軍事機密、特に戦闘艦の詳細な仕様を得ることにも成功した。

 さらに生き残りを利用して諜報部の網を敷くことにも成功し、帝国軍の情報はかなりの量が手に入る。

 残念ながら質はまだまだとはいえ、これは大きな前進だ。


「だが帝国本星はバルジ内に存在しており、戦力の60%以上は無事だと思われる。連邦軍の正面攻勢もあるが、一進一退の攻防が続いているらしい。バルジ内に侵入しなければ、帝国を打倒することはできない。そして、その最大の障害がこの惑星規模要塞だ」


 そして、次へ動くための障害は排除する必要がある。

 例えどんな相手であろうとも。


「帝国銀河のバルジは中央の超巨大ブラックホールなどから発生したワープ不可能領域に覆われており、その厚さは数光年に及ぶ。通常航行だけでは事実上通過できない。ただし9ヶ所のみ、厚さが3万kmと薄くなる地点がある。だが、それを帝国が見逃すわけがない。その中央に、惑星規模要塞は存在している」


 この惑星規模要塞は非常に強力だ。連邦軍だけでなく、威力偵察とはいえ戦略艦隊の攻撃すら跳ね返している。

 いつも以上の用心が必要だろう。


「諜報部の成果、および第6戦略艦隊と第10戦略艦隊による威力偵察の結果、いくつかの事実が判明した。惑星規模要塞は直径1万kmの真球であり、表面は装甲板ではなく莫大な量のエネルギー吸収性高密度流体に覆われている。厚さは推定で100から500km。これにより、重粒子砲(副砲)陽電子砲(両用砲)はほぼ効かない。重力子砲(主砲)でどうにかといったところだ。ミサイルを中に潜り込ませることはできるだろうが、途中で迎撃されるだろう。空間振動兵器は分からないが、可能であればあまり使いたくない。帝国軍の目に晒すのはあまり良くないだろう」


 戦術兵器に対する完全防御が出来るとは考えていない。だが備えは必要だ。模倣してくる可能性はゼロではない。

 とはいえ、この高密度流体に効くかどうかも分からないため、期待もできない。効かない可能性も十分高い。

 確実に効く手を打つ必要がある。


「高密度流体の下からは大量の対艦砲と対空砲が顔を出しており、火力は非常に高い。代わりに所属艦は少ないようだが、人型機動兵器は多めだ。また種類は不明だが、対艦隊クラスの戦術兵器があることは間違いない。過去に攻め寄った連邦軍の艦隊はそれによって壊滅したそうだ」

『艦隊クラスだと……?』

『聞いた限りでは、1撃で60%以上が沈んだとか』

『どういう仕組みだ?それは』

「仕組みは不明だ。しかしどうやら、数千万kmの射程を誇るらしい。確認された限りで1000万から1200万km、最大射程は恐らくこれより上だろう。拡散角度は中心軸から0.2度以上、推定で0.5から0.6度だ。艦隊を飲み込むには十分だな」


 威力偵察では戦闘艦のみの投入、さらに分散させていたため、この戦術兵器は使われなかった。

 しかし過去の連邦軍はこれで壊滅しており、危険と言う他無いだろう。


「そして数日後、1週間以内に第1戦略艦隊と第4戦略艦隊は合同でここ、仮称第3回廊惑星規模要塞に攻撃を仕掛ける」


 そんな程度で立ち止まるつもりは毛頭無いが。


『ほ、本気なのですか?』

「本気だ。作戦は既に90%ほど完成している」

『どのようなものでしょうか』

「機動兵器を主体とする予定だ。また、工作艦(オルファン級)を使う予定もある」

工作艦(オルファン級)を?いったい何故?』

「作戦が確定していないため、そこはまだ言えない。だが、必ず成功させるつもりだ」


 想定される敵要塞の能力、それを倍に見積もって立てた作戦だ。多少の誤差はあるだろうが、負けるわけがない。

 というより、負けるわけにはいかない。ここで勝てなければ、基礎国力の低い王国はズルズルと押し負けてしまう。

 自力で勝つチャンスは今回を除けば、あと数回あるかどうかだろう。


「帝国侵攻作戦の第2段階、その第1作戦は以上だ。殿下、この計画でよろしいでしょうか?」

『私はシュルトハイン元帥を信じておる。また、陛下からはこの会議の決定を全て支持するとのお言葉をいただいている。他の者達の同意を得られるのであれば、貴官の好きにすると良い』

「ありがとうございます。では決議を取る。異論のある者は答えろ」

『ありません』

『無いですな』

『参加できないことに不満はありますが』

『練度が足りんだろう。元帥はそれも考慮される』

『ですね。仕方のないことでしょう』


 どうやら、異論は無いようだ。若干の不満はあるようだが、仕方ない。

 実際、今回の作戦は第1と第4の練度に任せたものになっている。陸海軍の練度が不足しているわけではないが、ついてくることはできないだろう。


『ご苦労であった、シュルトハイン元帥。次に第3戦略艦隊司令長官、アイリス-ミュルティシュル元帥。報告せよ』

『はい。かしこまりました、殿下』


 その後はミュルティシュル元帥に移り、予定通り彼女の話、本国と防衛線の話へ変わる。

 報告書には目を通しているが、説明を受けると違う印象になることはよくあるからな。聞いておいて損は無い。

 多少のイレギュラーがあった、というのも理由の1つだが。


『帝国侵攻作戦開始後、アルストバーン星系の防衛は第3戦略艦隊と第8戦略艦隊、および陸軍第10軍団と海軍第16統合艦隊が担っています。回数はそう多くありませんが、何度か帝国軍の侵攻がありました。偵察艦隊の侵入回数は34回、威力偵察と思われる戦闘は6回です。また、本格的な侵攻も1回ありました。その時の戦闘データを送付いたします』


 この通り、アルストバーン星系でかなりの戦闘が起きたことだ。

 威力偵察程度は予想していたが、本格的侵攻が当初の予想より早かった。作戦開始前に叩いたためもうしばらくかかると思っていたが……1回きりとはいえ、帝国の国力は侮れないな。


『戦闘は星系外縁部に帝国艦隊が出現したところから始まりました。この時に確認された敵艦数は約10億、1時間後には総数16億と確定しました。最終的に第4惑星(ルーミーヘインズ)近郊にワープアウトした帝国軍艦隊に対し、航空攻撃と長距離砲撃を同時に仕掛けることにより殲滅しました』

「戦力損失はどうなっている?」

『問題ありません。陸海軍の損耗率は0.01%以下、戦略艦隊にも要塞艦の損失はありませんので』

『逃げた敵はいないわね?』

『はい。逃走しようとした部隊もありましたが、その前に撃沈しました』

『なら良いわ』


 損失が出ることは仕方のないことだが、可能な限り少ない方が良い。戦力的にも、感情的にもだ。

 その点、この戦闘は合格だな。陸海軍の損失は少なく、得られた戦果は多い。このまま任せても大丈夫だろう。


『私の説明はここまでとなります。詳しい説明は必要でしょうか?』

「いや、そこまでは必要無い。殿下、よろしいですか?」

『それで構わぬ。次はシュルトハイン上級元帥、全体戦略について論ぜよ』

『了解いたしました』


 最後に父さんの戦略環境説明が入る。

 現状確認に近いが、これも必要なことだ。


『第3次攻撃作戦までの一連の成功により、戦略的目標の30%を達成した。また連邦軍の戦線においても、第2次攻撃作戦成功以後に帝国軍の抵抗が弱まったようだ。援軍を得た連邦軍は攻勢を再開、帝国銀河外縁部の制圧も可能となった』


 事実、連邦軍の侵攻速度は一気に向上した。数字にするとプラス62%になる。勢いづいているそうで、大規模な物量攻勢が行われているらしい。本当に外縁部を全て制圧しても驚きはしないな。

 とはいえ、連邦軍に全て任せるのは得策ではないが……王国の国力では他に手が無い。このまま見逃すしかないだろう。


『よってガイルが言った通り、帝国銀河バルジ内部への侵攻を行う。帝国の中枢はバルジ内部に存在する。そこを落とさずに勝利は得られない。帝国を打ち倒し、バーディスランド王国に平穏をもたらすためには、避けて通れぬ道だ。そして連邦軍では不可能な場所であり、帝国軍の要とも言える要塞を攻略し、それを為す』


 代わりに、重要な戦果は全て奪う。連邦も狙っているだろうが、帝国をこの手で砕く機会……逃しはしない。

 もっとも向こうも王国に負担を押し付けたいようで、細かい範囲は外交官の匙加減次第となりそうだが。


『そして、第1戦略艦隊と第4戦略艦隊による惑星規模要塞突破後……帝国へ連れ去られた同胞を救出する』


 俺の考えは全員にほぼ共通するものだろう。だがこの言葉は予想外だったようで、一斉にざわついた。

 この情報が確定したのはほんの数時間前だからな。仕方ない。驚いていないのは俺とリーリアを除けば、諜報部の者くらいだ。


『この救出作戦には8ヶ戦略艦隊、5ヶ統合艦隊、4ヶ軍団を投入する予定となっている。状況に応じて変更はあるが……』

『お、お待ちください!それは本当のことですか⁉︎』

『事実だ』

『ではいつ!』

「ほんの数時間前だな。未確認情報として入ったのは1ヶ月ほど前だが、その時は確証すらなかった。だから怒るな」

『加えて言うと、まだ敵戦力は分かっていないわ。要塞を突破しないと無理そうね。それで、他に文句はある?』

『いえ、それでしたら……』


 しかし、最後の決め手となった情報は連邦軍からもたらされたものだ。親切そうに外交官へ伝えてきたそうだが……王国軍(俺達)を囮にするため、帝国軍へリークした可能性も十分に考えられる。

 だが、それは諦める理由にはならない。何があったとしても、同胞を見殺しにするつもりはない。


『ガイル、リーリア、そう責めるな。悪気があるわけではない』

「了解」

『分かったわ』

『救出作戦に関しては以上だ。詳細は後の会議で伝える。各戦略艦隊は惑星規模要塞の突破後、以下の進路を取れ。その後一斉に偵察を開始せよ』

『『『「了解」』』』


 まあ、今優先するべきは惑星規模要塞の突破になるが。

 アレを越えなければ救出作戦など夢のまた夢。確実に成功させなければならない。


『大義であった、シュルトハイン上級元帥。これで主な話は終わるが、他にある者はおるか?』


 その後陸海軍の何名かによる連絡事項および質問が行われ、会議は当初の予定より1時間ほど伸びた。

 まあ、想定範囲の中ではあるが。


『これで最高意志決定軍事会議を終了する。各員の今後の活躍を期待しよう』

『『『「「は!」」』』』


 そして殿下の声が終わると同時に、ホログラフは終了する。


「終わったね」

「……本番はこれからだけど」

「ガイル、この後は予定通りで良いですね?」

「ああ。今から15時間後、移動を開始する。目標は第3回廊惑星規模要塞、そこから3光年の位置だ。予定では、亜空間ワープ終了と同時にリーリアと合流することになっている。良いか?」

「大丈夫です。予定は立ててあります」

「分かった。その後、潜宙艦を使った偵察を開始する。メリーア、管制を頼む。ハーヴェはサポートだ。今回は揚陸部隊に出番はない」

「良いよー」

「ま、当然だな」

「それまではローテーション通りに警戒を継続、万が一帝国軍が現れたら警報を出せ。以上だ、解散」


 さて、俺はリーリアと作戦の細部を煮詰めるとしよう。

 次の戦いは今までよりも危険度が跳ね上がる。だが、確実に勝たなければならないからな。












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