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天翼王国銀河戦記  作者: ニコライ
第4章

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第13話

 

 新王国歴7268年5月21日




「よく来てくれた、レックス元帥」

「お久しぶりです、シュルトハイン元帥。妹共々お世話になります」

「ミーシャ元帥の方が気楽だろう。リーリアとは友人らしいからな」

「いえ、自分も同じです。シュルトハイン元帥には士官大学の頃より何度もお世話になっておりますので」

「確かに。教官でも相手にならず、俺に役目が回ってきたんだったな。第1戦略艦隊は暇な頃だったから受けたが、学生とは思えない手合いで驚いたぞ」

「恐縮です。しかし自分も、ミーシャもそれに習ったことには驚きました」

「ミーシャ元帥は自分から言い出したんだったか。仲の良い兄妹だな」

「自慢の妹です」

「互いに数回ずつだが、当時から筋は良かった。こうして肩を並べて戦えるのは嬉しいな。期待しているぞ」

「ありがとうございます」


 昨日、第1戦略艦隊は第2次攻撃作戦の目標星系である星系番号1000003901062、帝国名アルグフルタ星系へ到着した。今はゲラスリンディ級を用いて援軍(第5統合艦隊)を呼び寄せている段階だ。

 そして、俺は執務室にレックス元帥を招いていた。


「それで、問題があると聞きましたが」

「ああ。だがその前にドルでも飲むか?もう少しで出来るが」

「いただきます……流石、美味いものです。まあ、元帥自らがドルを淹れるというのも珍しいですが」

「趣味だからな。それに、俺以上にドルを美味く淹れられる者は第1戦略艦隊にいないと自負してる」

「自分の第5統合艦隊にもおりません。王国軍一でも良いのでは?」

「言うな、レックス元帥。指揮だけじゃなく、口も上手いらしい」

「そんなつもりではありませんでしたが、これは一本取られましたね。では、そろそろ本題を」

「分かった。とはいえ、偵察そのものに支障はない。問題は……これだ」


 彼を呼んだ理由は他でもない。作戦会議のためだ。というより、判別しづらい問題が発生したため、第3者の意見を聞きたい。

 そのため、偵察の速報を見せた。まだ精査が続いている範囲だが、今はこれだけでも良いだろう。


「これは……蜂の巣、でしょうか?金属製のようではありますが」

「見た目はそうだ。これが惑星表面の半分以上を覆っている。建物が飲み込まれた地点も確認できた。民間人らしき反応は確認できない。星系内の他の地点にこの構造物は見当たらないようだが」

「この惑星だけ、と……」

「さらなる問題は、帝国艦隊が見つからないことだ」

「は?」


 驚くよな。俺も驚いた。


「そんな、まさか……」

「事実だ。建造途中で破棄されたと思わしきものはあるが、完成品は1つも無い。潜宙艦も同様だ」

「放棄された?いや、そんな馬鹿な……このこと、諜報部には?」

「調べさせた。だが、何の情報も得られていない」

「そうですか……陸軍が呼ばれていないのはこのためと」

「ああ。揚陸部隊だけで対処できそうだったからな。第7軍団には我慢してもらった。今も第15統合艦隊の揚陸艦隊と共に待機しているから、呼ぼうと思えばいつでも呼べるが」


 現状では占領する必要性を感じられない。

 工廠施設と研究所の調査さえできれば良いだろう。調査が可能かどうかすら分からない状況だが。


「つまり、シュルトハイン元帥。自分を呼んだのは外の意見を聞きたいためでしょうか?」

「そうだ。生体義鎧(俺達)はどうしても攻撃的な思考になりやすいからな。冷静に考えるには、第3者の意見が入った方が良い」

「了解です。しかし……」

「同じ意見だとしても構わない。正解を求めてるわけじゃないからな」

「分かりました」


 俺達が100人単位で悩んだことだ。面目にこだわるつもりはないが、簡単に答えが出るとは思えない。

 だが、可能性はゼロではない。少しくらいは当てにしても良いだろう。


「考えられることは……2つあります。1つは欺瞞ですが、これはシュルトハイン元帥も思いついていますね?」

「ああ。だが、欺瞞にしては様子がおかしい」

「同感です。そのため、もう1つの方が可能性は高いかと思います。突拍子も無い話になりますが」

「それは?」


 突拍子も無い話か。

 0より大きいに越したことはないが、可能性がゼロでも気になるな。


「兵器の暴走です」


 それは……


「暴走?どういうことだ?」

「そのままの意味です。帝国軍のAIについて分かっていることは少ないですが、世代交代はしているはずです。その新AIが何らかの原因でバグを起こしたのならば、辻褄は合います」

「惑星がああなったのはどういう理由だ?帝国艦隊が残骸すら無いこともある」

「そういう兵器、としか言えません。例えば、そうですね…々兵器に転用した自己増殖型ナノマシンが制御不能に陥ったとしたら?」

「なるほど。そして帝国なら恥は隠す……諜報部に流れてこない理由も立つか」

「これは可能性でしかありません。しかし、ある程度の信憑性はあると愚行します」

「いや、その可能性は高い。相談して正解だったな。やっぱり、レックス元帥は優秀だ」

「いえ、それほどでもありません」

「それほどのことだ。さて、他の可能性も視野に入れておくが、暴走兵器の駆除を想定して作戦を練る。良いな?」

「了解しました」


 なるほど、予想以上だな。優秀なのは知っていたが、一部分野は俺達以上かもしれない。

 その筋で対策を立てるとすると……


「まず、第1戦略艦隊から一部の部隊を分離、囮として接近させるか」

「先に潜宙艦を配備させては?囮を使うのであれば、観測者が居た方がやりやすくなります」

「そうだな、そうしよう。そうなると、航空部隊も追加した方が良さそうだ」

「同感です。それで対処ですが、囮に向かってきたならば殲滅、動かなければ捕獲、それでよろしいですか?」

「敵意の確認は難しいからな。明らかなものが無ければ、それで良い。だが気になることがあるなら口に出せ。俺は部下の話を聞く指揮官だ」

「了解しました」

「それと、仮に第1戦略艦隊と第5統合艦隊の戦力で対処が不可能な場合……戦略兵器を使用する」

「は⁉︎」


 これも驚くか。まあ無理もない。俺も出来れば、アレは使いたくない。

 だが、必要ならば使うしかない。


「しかし、今あれを使っては……」

「今の俺達に対処できない物を残す方が問題だ。劣化するだけなら良いが、そうならない可能性もある。特に自己増殖が可能なナノマシンの場合、どう進化するか分からないぞ。駆除出来る時に駆除するべきだ」

「確かに……分かりました。シュルトハイン元帥の決断ですので、信じます」

「判断を他者のものに委ねるのは感心しないぞ?」

「尊敬する方の正しい判断を信じるのは当然のことです」

「俺にも失敗はあるが……まあ、自分で考えているなら良しとしよう」


 レックス元帥は無能ではない。自分の言葉の意味をしっかり理解して話している、それなら問題はない。

 またこの時、俺宛の通信が入った。扉の前からだ。


『ガイル、入っても良いですね?』

「ああ、良いぞ」

「失礼します。お久しぶりですね、レックス元帥。ガイルが迷惑をかけていませんか?」

「再びお目にかかれて光栄でございます、メルナ殿下。迷惑などとんでもございません。自分こそ、シュルトハイン元帥の慧眼に助けられております」

「そうでしたか。それは良かったです。これが正しい対応の仕方ですよ、ガイル」

「それはそうだが、俺がこれをやったら拗ねるだろ」

「まあ、そうですけど。レックス元帥、ここではファルトルム大将で良いですよ。私も軍人ですから」

「しかし……」

「メルナだけじゃなく、陛下も庶民的なお方だ。というより、お堅い王族の方々の方が少ないからな。そんなに気を張る必要は無い」

「無理です。自分は国王陛下の臣下であり、友とはなりえません。そのため、殿下も小官が仕えるお方であることに変わりはありません」

「ですけど……」

「当人が言ったことだ。これ以上はやめておけ」

「……そうですね」


 幼少の頃から付き合いがあるならともかく、レックス元帥の生まれは普通の庶民だ。

 俺みたいな例外を除けば、大抵はこんなものだろう。


「さてメルナ、何の用だ?今この部屋に来たなら、何かあったんだろ?」

「ええ。偵察の報告と、少し相談がしたいことがありましたから。まずはこれを」

「詳細か。だが……これだけだと確定情報にはならないな」

「なので、特に惑星を念入りに偵察するよう指示しました。良かったですね?」

「ああ、それで良い。他にもあるな?」

「はい。宇宙に遺棄された帝国人の死体を数体確保しました。どうしましょうか?」

「珍しいな……体内に爆弾やナノマシン兵器が入っている可能性は?」

「大丈夫ですよ。何もありませんでしたから」

「そうだな……1体はミーンに回せ。ラグニルにも1体だ。残りはしばらく保管、必要に応じて使用する。レックス元帥、そっちは要るか?」

「いえ、不要です。第5統合艦隊の技官と医官に帝国人を研究対象とする者はいないので、いただいても持て余すだけかと」

「そうか。それなら仕方ない」


 ラグニルやミーンを筆頭に、欲しい奴は山ほどいる。残り少ないため、上手く配分しなければケンカになる。

 基本的には大丈夫だが……時々執着するんだよな、あいつら。


「さてガイル、今日は私で良いですね?」

「おいこら。ここにはレックス元帥がいるぞ」

「あら?人目がある程度で揺らぐ愛なのですか?」

「そういうわけじゃないが、時と場合は弁えろ。というか、レックス元帥を揶揄(からか)おうとするな」

「遊びすぎました。ごめんなさいね」

「え、ああ、いえ……」

「まったく。そんなに俺に甘えたかったのか?」

「はい、そうですよ」

「それは……真っ向から言われると意外と恥ずかしいな。まあ気持ちは分かるが、他人を巻き込むのはやめろ」


 リーリアとデートしたことを根に持っている、というわけでは無いだろうが。少し拗ねているのだろう。

 バランスを崩して他人に迷惑をかけるのが一番マズい。


「今のは……本当に仲睦まじいのですね」

「まあ、長い仲だからな。初々しいことも、反目することも、とうの昔に終わらせてる」

「羨ましく思います。ミーシャと仲が良いのは兄妹だからであり、元々他人だった人とそのような仲を作ることは簡単ではありませんので」

「レックス元帥にそういう関係の人はいないのですか?」

「残念ながら、自分にはまだおりません。しかし……」

「しかし?」

「その……ミーシャに、恋人がいるようで」

「そうか。妹に先を越されて……」

「まあ!」


 レックス元帥個人としては、いくつかの気持ちが混ざって複雑だろう。

 だがそれよりも……これはヤバいな。


「いつからでしたか?」

「ええと、自分は知りませんでしたが、どうやら士官大学時代からの仲のようで……」

「それでようやく兄上に報告を?ふふ、可愛らしいですね」

「おい、メルナ?」

「ガイル、私はこれで失礼します。リーリアにも知らせてきますね」


 これは完全にアレだ。


「レックス元帥」

「はい」

「妹を支えてやれ。アレは新しいおもちゃを見つけた目だ」

「……はい」


 しかもリーリアが便乗するタイプだ。しばらく大変だろうな。

 だが、これが看過し得ない問題になったら……いや、リーリアは公私を分けられる。そこは大丈夫だな。


「随分と話が逸れたが、呼び出した用は以上だ。具体的な作戦は数日後、偵察が終了してから行う。それで良いな?」

「了解しました。それでは、これで失礼します」

「ああ」


 まだ情報が揃い切っていない以上、これより先の判断は難しい。後日になるのも仕方ないが……今回は慎重に動くべきだから、むしろ好都合だな。

 っと、忘れるところだった。


「それとレックス元帥」

「何でしょうか」

「またドルを飲みに来い。プライベートでも良いぞ」

「はい、ありがとうございます」


 今回の件で、レックス元帥は俺のお気に入りに入った。レックス元帥の反応も悪くないため、プライベートな付き合いはそのうち増えるだろう。ザルツを交えて話すのも良いかもしれないな。

 それにしても、ミーシャ元帥がリーリアの友人だから、兄が妹に追いついたことになるか。どういう気分かは気になるが……聞かないでおこう。


「さて、ポーラ」

『はい先生』

「潜宙艦隊から制空戦闘機(アーレス)を偵察に出す。ステルス装置を最大出力で稼動させ、惑星大気圏表面を掠める軌道だ。至近距離から敵の様子を探らせる」

『危険だと思います。制空戦闘機(アーレス)でも発見されかねません。いくら敵艦が見当たらないとはいえ……』

「いや、問題無い。レックス元帥が良い考えを出してくれたからな」

『これは……確かに、そうかもしれません』

「だが、実証は必要だ。これもその一環だ。確証まではいかないだろうけどな。もちろん、無人戦略艦隊の方を使う。いざとなったら自爆させろ」

『分かりました。ラミエスさんとエリサさんに行ってもらいます』

「それが良いな。それとこれも頼む」

『これは、はぁ……分かりました。準備しておきます』


 すまないな。だが、必要な可能性があることだ。


「さて……」


 そして俺は思考操作装置を繋ぎ、意識を飛ばした。

 始めるとしよう。


『およ、司令もやるのか?』

『あら、珍しいですのね』

「昔はこういう作戦もよくやってたからな。だが、俺は指揮官機だ。実行役は任せる」

『了解。ま、いつも通りじゃね?』

『わたくしは全力でやらさせていただきます。せっかく制空戦闘機(アーレス)を借りられたのですから』


 ラミエスとエリサに同行し、惑星の偵察を行う。と言っても機体だけだが、これはちょっとしたワガママだ。書類仕事は終わらせたから、問題は無い。

 そして潜宙空母(マルフェス級)が一時浮上すると、偵察ユニット搭載の制空戦闘機(アーレス)13機。吐き出した。


「久しぶりにやったが……遅いな」

『仕方ないっての。そういう仕様なんだからよ』

「それは分かってる。言っただけだ」


 目標までの位置は1000万kmを大きく超え、動作には致命的なタイムラグが生じている。偵察だから許容範囲内だが……やっぱり戦闘はしたくないな。

 しかし、今気にする必要は無い。俺は3機の挙動を確認すると、5機ずつ操作するラミエスとエリサへ命令書を送った。


「さて、行動を開始するぞ。まず2人はこの軌道で惑星へ接近、軌道上の設置物の有無を確認する。その後、大気圏表面を掠めるように飛行し、地表のデータを入手しろ。俺は上空で追従し、指揮を執る。必要に応じて介入もするからな」

『面白い作戦ですわね。いつもの偵察とは様子が大きく違うようですけれど』

「強行偵察に近いものだ。戦闘をする予定は無いが、絶対ではない。それと油断するな」

『了解。んじゃ、行こうかね』

『そうですわね。司令、良いでしょうか?』

「ああ、頼む」


 そして、13機で軌道上を駆ける、が……


『何もありませんわね。ラミエス、そちらはいかがですか?』

『何も無いねぇ。不気味なくらいさ』

「だが、ここまでは予想通りだ。問題はここからだな」

『問題ぃ?』

「敵が出てくるか出てこないか、そもそも居るのか居ないのか、それが分からない。まあ、それを確認するための偵察だが」

『そうですのね。では、ここからが本番ということになりますか』

「ああ。そろそろ大気圏だ。気を引き締めろ」

『了解』

『はい』


 惑星の至近距離から飛び立ったため、到達までそう時間はかからない。潜宙空母(マルフェス級)も危険だったが。

 まあバレたところで、全て人は乗っていない。遠慮なく使い捨てにできる。これが戦略艦隊の良いところの1つだな。


「3、2、1、今だ」

『合図するまでもないっての』

『そうですわね』

「まあ、様式美みたいなものだ。一応俺が指揮官……右旋回!」

『ちぃ!』

『何ですの⁉︎』

「気づかれたな。今のは……レーザー推進プラズマ砲、帝国艦艇の主力兵装か。だがこいつは……」


 帝国軍巡洋艦クラスの砲撃だ。しかし狙いは雑で、正確な位置がバレたわけでは無いらしい。

 だが、後に連射されるものはそれと異なる。解析結果は……反重粒子砲?


「反重粒子を使っているのか?」

『は?何だよそれ?』

『新兵器でしょうか?』

「分からない。だが……」

『おい、司令?』

「何でもない。敵の狙いは雑だ。このまま回避行動を取りつつ、偵察を続行する」

『了解ですわ』


 王国軍では効率が悪く不採用となった兵器だが、帝国軍は実用化したのか?

 しかし射撃地点をレーダーで探っているが、それらしい反応が見当たらない。

 偽装しているようにも感じられないが……同時に平均12ヶ所か。射点が急に現れるとなると、これは固定型だな。


「どこからだ?」

『分からねぇ。何にもねぇよ』

『地表が放っているようにも見えますわね』

「だがデータは集まった。検証には十分だ。帰投する」

『はいよ』

『了解ですわ』


 それにしても、反重粒子砲……ステルス装置全開の制空戦闘機(アーレス)が相手なせいで場所を見つけられなかったようだが、あれはかなりの威力がありそうだ。

 数発は大丈夫だろうが、被弾し続ければ危ないかもしれない。


「だが、対処不可能なレベルじゃない」

『ん?司令?』

「独り言だ。この惑星についての予想はしていたが、反重粒子兵器は予想外だった。だが対処は可能、という意味だな」

『へえ、そんなとこか』

『その予想というのはどういうものですの?』

「まだ秘密だ。というより、確証が無い。他の可能性もいくつも考えられる」

『そうなのですね。ですけど、戦いの前には教えて欲しいものですわ』

「解析が終わったらな」


 とはいえ、その解析を担当するのは俺じゃない。ラグニルを始めとした技官の専門家達だ。俺がやるより圧倒的に早いしな。

 まあ早い話が、この件での俺の仕事はしばらく無いということだ。潜宙空母(マルフェス級)制空戦闘機(アーレス)を着艦させると、意識を身体へ戻す。

 すると、レイの顔が視界に入った。


「終わったんだね、お兄ちゃん」

「ああ。ある程度有用なデータが得られたな。だが何故ここにいる?ずっと待ってたのか?」

「うん。でも、3分だけだよ」

「そうか。それで何か仕事か?」

「何もないよ」

「ん?」

「やること終わったから、お兄ちゃんと話したかったんだもん。良いよね?」

「分かった。だが、俺には仕事があるぞ?」

「はーい」


 その返事を聞いた後、俺は増えた仕事を片付け始める。レイがくっついてくるものの、これはいつも通りだ。

 ただ、手伝ってくれとは言ってなかったが……止めても聞かないな、これは。












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