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詩*見つめて*

あわい/理由

作者: a i o

雲のひと筋

横切った太陽は

流れ星のように沈んで行った


ささめきあう

剥がれ落ちた茜色

拾い集め

踏み均せばパキパキと

甲高く乾いた音で鳴くだろう


境目と境目を繋ぐ

あの色は

きっと誰より優しくて

私は

とけて消えそうな影を

落とし佇んでいるから

どうか教えてほしい


単純で明快な夜を前に

隅々まで淡くする

薄められた色彩の中

心細さに呼応する

掠れ瞬く星の名を


見失い

疑いながら指差す先

灯す光の遠さを


輪郭もそぞろな

影を飲み込まれ安堵する

臆病さを笑えやしないから

教えてほしい


静かに

曖昧に

複雑に紡ぐ

無関係を装った

沢山の窓の明かりが

その身を(くる)んでも

込み上げる

人の

どうしようもない

さみしさの理由(わけ)








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