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第Ⅰ話 死亡フラグと天使

「リリア・・・?どうかされたの?」


桃色の瞳に透き通るような綺麗な金髪でのぞき込んでくる姿はゲーム画面で見た"それ”そのもの

「なんでもないよ!おそとであそぶのよね?!」

「・・?そうね・・いきましょう!」


__<リリア>こんな口調だったかな・・・


先程話し掛けてきたのはこのゲームのヒロインである<マリア・ノベル>ちゃん

純粋な心と優しさ・・そして強大な魔力を持ち合わせた貿易商のご令嬢である。

ロワール様含めみんなこの子の優しさに触れて成長していき、恋に落ちるのだ。


そして・・私

<リリア・パール>

彼女は15歳になったら貴族の子どもたちは入らないといけない魔法学園に貴族でもないのに入学した。

でもまあ・・・一応リリアもご令嬢っちゃあご令嬢だ。儲けていない貿易商としてこの港では名をはせている。

父が魚人、母が人魚という特殊な家族構成。

それに加えて顔の横には大きなひれ。

貴族でもないからいじめても良いだろうというご令嬢達の考えからリリアは入学早々いじめられていた。

お人好しなリリアはやはりどうしてもいじめの対象になってしまう・・・

_____そのときだ

マリア・ノベルちゃんがリリアを助けるというすごい行動をとった。

このときの話しに私は心を打たれ泣いたのよねえ・・・

ただ・・・・

このあと各攻略キャラのエンドには確実と言っていいほどリリアが登場する。

その理由は簡単で

マリアは両親に決められている婚約者を振って攻略キャラとの結婚を選ぶのだ・・

だから両親が相手を殺そうとする。そのときに助けてもらった恩を返すためにリリアが身代わりとなり殺される・・・・・・



ということはだ


私はマリアが結ばれたら確実に死ぬというわけで・・




___ん?


死ぬ?!


・・・友人キャラだから嫌とかじゃなくて・・・死亡フラグ立ちまくりの友人に転生したの?!


うそでしょお?!


今花摘みをして遊んでいる可愛い天使のマリアちゃんが幸せになったらどうしても死ぬのか?!


「マッリア様・・?」

「なに?リリア・・そのよびかたはやめてといっているでしょう??」

「あ・・・う・・ん」


やばい

今見た目的にまだ七歳ぐらいだ。あとの8年間で何が起こるの?!


2年後に確かマリアちゃんはこの港町の別荘をはなれる・・・・

そうすると彼女があとの6年でどうなるかが全然わからない。というか

こんなところゲームでは描かれてねえんだよお!!!


「できたわ!!リリア」

「・・!!」


見せてくれたのは七歳児が作った物とは思えない花の冠だった。

色とりどりの花が彼女の笑顔をより綺麗に映してくれる

「すごいね!!マリアちゃん!」

「うふふ!お母様のために作ったの!」

「そうなんだ!!」

笑う彼女が一番可愛いと思う・・・・



____海に太陽が沈むと綺麗な星が空に瞬き始めた

マリアと別れたあとこの世界のことをノートに書いていった



どうかこのまま




死亡フラグが曲がってくれますように!!!

これは私の



第二の人生の幕開けだ!!!


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