白い子供達
10年前まで自分が生まれ育った地域では毎年自治体が行う任意参加のキャンプがあった。
残念ながら参加してから泊まることすら任意な上に会場の自治体の公民館の裏手には寺がありそこには立派な墓場がある。
この話はちょうど10年前、キャンプ会場の公民館で同じ学校の知り合いと一緒に夕飯を食べていた時に起きたことである。
初めは雑談をしていたが やがて裏の寺に肝試ししようという話になった。
当時の自分たちも好奇心に負けて参加した。
周りの大人にバレないように こっそりと 肝試しを行った。
子供5人、始めに3人が寺の敷地内(ちょうど公民館の裏手であり公民館の裏から回ればあっさり墓場に侵入できる) に侵入し 寺の鐘に小石を置いて戻ってきたら残り2人に交代。
結論 始めの3人組が行ってしばらくして 残り二人組にいた自分達は大人に見つかり強制連行。
まだ敷地内に残されていると思った自分はアホなことに大人に 「まだ、友達が戻ってこなくて…」と言ってしまった。
最終的に大人の人1人が探しに寺に向かって行った。
結局、連行先に 寺に侵入して行った3人組がいた。
「口裂け女を境内で見た」 と のちに一人が語っていた。
残念ながら、自分は見ていない。
ただ連行されたとき始めに境内に侵入していった3人組が心配で境内を見た時 白い服を着た子供数人いて手を振っていた。
始めは知り合いかなと思っていた。
ただ3人組はいたのだ それで振り向く 相変わらず 子供達はいた。
結局 それがなんだか分からずじまいだ。
そしてキャンプがなくなったのも それから1、2年後の出来事だ。
こればかりは うろ覚えに近く半ば創作に近い。
本当にあればかりは謎だったりする。
なぜか 現代型の洋装だったり…
結局は謎だったりする。