逃げる愛
ダメ、もうダメよ、
そんなこと当たり前でしょ。
愛が変質しちゃってる、
なぜ、こんなことになったのか、
絶対大丈夫な愛なんかあるわけない。
それを手に入れたつもりだった?
「きらい、きらい」って何回言ったら
ほんとに「きらい」になれるって?
「きらい」が分かっていないよね。
イヤ、もうイヤよ、
私は私の好きなことだけやるわ。
「好き」さえ考えなくっちゃいけないなんて、
心が病んでいるよね、
それで、逃げられるつもりだった?
そんな訳ないでしょ、
義務と請求は、どこへでもついてくるもの。
最後は、どこで待てばいい?
私は、あなたと逃避行をするって決めた。
それは、マジックミラーの中。
なにもかもが反転する世界だから、
私とあなたの関係も反転させようか?
あなたが私にベタ惚れで、
私はあなたを片手であしらう。
あなたが私を熱い目でみて、
私はあなたを冷めた目でみる。
私はあなたのご主人様で、
あなたは私のどれーちゃん。
いいよね?
夢のようだわ、まるでマジック、
ミラーの中で、私は生きる。
ダメ、もうダメよ、
そんなこと当たり前でしょ。
愛が変質しちゃってる、
けれど、私はそう生きるって、決めたんだ。