表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

やせがまんは、愚か者のすること?

ひとりでいることに

慣れてしまって

誰にも「ひとりが寂しい」と

いえなくなってしまった。


ひとりでいることが、

楽でいいんだよ、

って、

ぼくは

何も求めないからね、

って、

いいきかせたのは

やせがまんだったかもしれない

ほんとうは


君に出会ったときから

こころは、もう、

君といっしょにいたいって、

わがままを言いつづけていたけれど


わがままを、いちどでもきくと、

あとあと、たががはずれてしまうのが、

人のさがだから

ぼくは、ぼくのわがままを、

完全に無視していた。


こころの中でじっと俯いて、

ひとりでも、いい

ひとりでも、いい

と、

呪文を唱えるように

呟き続けていた。


それは、ひとつの教訓だろう。


わがままを、

無視し、

ほんとうの気持ちを、

殺し続けていると、

いつか取り返しのつかない津波に

巻き込まれることになる。


波の名は、

後悔、

というかもしれない。


マジックミラーがあったらなぁ、


あの頃のぼくを見ることができ、

いまからでも声をかけられる

マジックミラーが。


ぼくは、

なんていってやれるだろうか?

あの頃の、人生のほんとうの後悔を

これっぽっちも知らなかった

強がりで、

柔らかい純情をひけらかしてた

救いがたく、愚かな、

鏡の中のじぶんに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ