その白い空間で
僕が目を開けるとそこは一面の白い空間であった。
普通の白ではない。なにも存在しないこのように感じられる白なのだ。
なぜ僕がこんなところにいるのか。
それははるか昔、僕たちが生まれた頃にさかのぼる。
まあ。長話になってしまうのでそれは置いといて。
手も足もいつも通りに動くようだ。顔は見えないけど違和感はないから変わってはいないだろう。
つまり僕が今いる場所は、ゲームのスタート地点だと考えているわけだけれどどうでしょう?
『はい。ここはゲームの始まりである地点で間違いありません。ここではあなたのキャラクターの設定を行っていただきます。』
おお。どこらからかはわからないけど普通に声が帰って来た。逆に普通にこえがして、僕がびっくりなくらいだ。
いろいろ探してみたけれど、辺りは変わらず真っ白だ。
いやもしかしたら、この白の中に紛れているのかも知れないね。
僕には感じられないけど。
でもまあ、そろそろ本題に入ろうか。
ということは僕のキャラクターの容姿や能力を決めるわけだね。
『はい。その通りです。キャラクターの設定を開始しますか?』
もちろんだよ。なんせ僕はそのためにここに来たんだからね。
『では、キャラクターの設定を開始します。』
ああ。とても楽しみだ。