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ようこそ『 』
「「何かご用でしょうか?」」
白い部屋に声が響く。
その声の先には誰もいない。しかし
「お前たちにはまた新しい実験を受けてもらう。これで最後になるからな。これで苦痛の日々が終わるとなると嬉しいだろう。」
「ようやく私のゲームが完成したのだ。もう世間にも出回っている。」
「お前たちはこのゲームの中に入り、生活するんだ。」
「いやいや。なにも起こらないに決まっているだろう。この私が作ったのだよ。このために何度も実験を行った。」
「これは褒美と捉えてもらえばいい。喜んでくれたまえ。」
「では、お前たちをゲームに送るとしよう。ぜひ多くのデータを取らせてくれよ。」
「「かしこまりました。」」
☆☆☆
「せいぜい健闘するんだな。」
「いや、でもあいつらなら。」
「まあ。いいか。どうでもいい。」