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明晰夢 火星

作者: 微睡み朧猫

夢の中で空を飛ぶ時、大概は鳥のように両腕を大きく、或いは小さく羽ばたかせる。

現実ではなにをするにもちょいとしたマイルールを設けてしまう癖がどうやら明晰夢にも反映しているらしい。


超音速で飛ぶのも良いが水中で両腕や掌をゆっくり掻き水流を感じるようふわふわと舞い飛ぶスタイルが好きだ。


この日は火星の遥か上空から急降下している夢で眼下には広大な赤い大地が広がっている。夢の中だが五感は存在している。


雲を突き抜け雨粒を浴び凄まじい速度と風圧を感じながら

さて、これからどうしよっかな……まぁ明晰夢だしなんとでもなるさと思っている間にも赤い大地がぐんぐん迫る。

それじゃぁ華麗に着地でもしようか、それがいい。そうしようと決めると短距離ランナーのスタータースタイルのように着地した。

するとその衝撃で赤い土煙が舞い、大地にはスニーカーの足跡がくっきりと残っていた。


まるで人類初月面着陸のような足跡を少し誇らしげに眺めていた。


足跡を後に暫く歩きまわると目前に巨大な山岳が行く手を遮る。

いつものように飛び山岳を越えるかと思ったその時、無数の火星人が現れ緑色の光線銃を放ちながら人々を襲撃している。

彼らは草木の生えぬ山岳をよじ登るも流砂で再び押し戻され蟻地獄さながらな光景だ。

まるでマーズアタックだなと思いながら火星人をまじまじ観察していると気づかれ自分も襲撃を受ける。


だがこれは自分の夢だと認識しているので火星人が放つ光線は身体をすり抜ける。


暫くそのような状況が続いたが飽きたなぁと思い、山岳内をすり抜けながら歩き出した。内部には無数のカラフルな配管がところ狭しと施行されており、まるで巨大生物の脳内にでもいるような感じだった。

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