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居眠り骸骨

凜「皆・・・ありがとう」


「いいってことよ!」


凛音「おめでとうございます」ニコ


笑顔、ズキューン   パタッ


「お、おい!凜!」


説子「茶番はここまで!ケーキはここに置いといて、あっちでさっき取ってきた缶詰め食べよ!!」


このまま、皆でここで暮らすのもアリなのかなぁ

でも、楽しいけど外で俺達の家族が心配してるかもしれない

そう思うと早くここから抜け出さなければと、焦りを感じるようになった



?「くはは!私が身を削ってまで作ったこれさえあれば!」

こんな声が聞こえた気がした

気がしただけで聞き間違えだと思ったので気にしなかった


一段落が終わったら皆でケーキを食べようとした

凛「切るよ~」


そういって凛は5等分にした


ケーキには白い生クリームが塗られていてイチゴの代わりにパイナップルが乗せられている


そこで何か異変に気付く

ケーキの上に白い粉がかかっている


「待って、何かかかってる。俺はこんなのかけてないぞ!」


既に遅かった

説子と凛のケーキはもう口の中に入りきっている

凜音さんはお茶を飲んでいたので無事だ


説子と凛はその場に倒れこんでしまった



?「うまくいったぞ」


「誰だ!」


?「あんたらも見たことはあると思うがね」


テーマパークの真ん中にある木と草むらの中から骸骨が現れた


「説子と凛に何をしてくれたんだ!!」


骸骨「まあまあ、そうかっかするでない。

これは私の身を削ってまで作った睡眠薬なのだよ。つまり寝ているだけさ」


説子と凛に近づいて確認する

確かに息をしている、脈もある


少し冷静に

「おい、お前はあの骸骨なのか?」

と問い正す


骸骨「あなたの《あの》は分かりませんが大きな骸骨だとおっしゃるなら正解です。」


「こんなことやって、ただじゃ済むと思うなよ」


骸骨「おお、怖い怖い」


俺は息を止めた、そして骸骨の頭を狙って拳を振りかざした


コンッ

と軽い音が響く


頭は取れないがヒビは入った


骸骨「うわっ、ビックリしました。でも、あなたの負けですね。」


すると急に睡魔が襲ってきた、尋常じゃない早さで


「な、何で、?」


骸骨「さっき言ったでしょ?身を削ってまで作ったって。あれはジョークでもなんでもなく、ただ本当のことをいったまでです。それに私の体には無数の小さい棘がありましてね、象を一瞬で眠らせれることができるんですよ」


途中から話が入ってこなくなった


凛音さんも眠らせられた、諦めたかのように骸骨に腕を差し出したように見えた。そして骸骨は人質のように凛音さんを抱えてアイから逃げるようにその場を去った


アイはそれから眠ったままの俺達を3日もの間守ってくれた

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