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流星群の下で  作者:
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はじめまして

その日は流れ星がたくさん流れていて、それはそれは綺麗な夜空だった。

あれは何て名前の流星群だったろうか。星座の名前だったような気がする。

雲ひとつ無く晴れ渡った夜空に浮かぶ月は、まるで月見団子のようにつるんと丸かった。

私はお気に入りの場所で、大好きな本を読むことも忘れて空を見上げていた。

そんな時だった。

不意に後ろから声が聞こえてきたんだ。

今思えば、それが君と私の初めての出会いだったね。

今となっては、そんな些細なことでも懐かしくてとても暖かいよ。


先客がいたのかぁ・・・

そんなことを言って君は少しがっかりした顔で帰ろうとしたんだよね。

私は、少しだけ勇気を振り絞って

い、一緒に、見る・・・?

って言ったんだよ。少し驚いた顔をしたのを覚えてる。

いいの?

って君がいうから、私は静かに頷いたんだ。

ありがとう

って一言言ってから君はニコって笑った。

私は少しドキッとしてしまったんだよ、秘密だけど。

それから二人は一言も交わさずに空を眺め続けた。


流星群も流れきった後、私はそろそろ帰ろうと思って君のほうを見た。

そしたら君ってば、気持ちよさそうに寝ちゃってたね。

なんだかその寝顔が可笑しくって、私は一人で笑っちゃったよ。

でも起こす勇気はなかったから、寒いだろうし、私のカーディガンをかけてあげてそのまま逃げちゃった。

お気に入りのカーディガンだったけど、何もしないで帰るほうが私にとっては嫌だったんだ。

風邪、引いてなければいいけど・・・なんて考えながら帰った。


家についてからは、何だか夢のような心地だった。

誰かと話をするのなんて久しぶりだったし、ある意味一夜を共にしたんだから。

私は多分舞い上がってたんだ。

なかなか寝付けなくて、大好物の飴も10個くらい食べちゃった。

虫歯にならなければいいけど・・・。

ベッドの上で読み終わってなかった本を読んでたら、いつのまにか寝ちゃってた。


次の日からは、いつもどおりの毎日だった。

部屋のベッドの上で本を読んで、窓から外の景色を眺めて、大好きな飴を舐めて。

でも前たくさん食べ過ぎちゃったから、あまり食べないように気をつけたりして。

そんな日常が1週間くらいすぎた時だったかな。

よく晴れた日だった。

私は気分転換に外で本を読もうと思ったんだ。

私は白いワンピースを着て、お気に入りの場所へ向かった。


小高い丘の上にある、私のお気に入りの場所。

風が気持ちよく吹いて、木の葉のこすれる音が心地いい。

空はとても広くて大きくて、どこまでも続いている。

私はそんな場所で本を読むのが大好きだった。

ここでは何もかもを忘れて、自分の好きなことに没頭できる。そんな気がして。

そうして久しぶりに来たこの場所で、私は君との再会を果たした。

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