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救世のグランド・セイバー  作者: S・セリザワ
15th Attack「黒い天使」
62/146

I-15 少年と天使と


「だから私はセルマハトを憎んでいるのだ…

家族を奪ったセルマハトをな…」

「で、でもそれって好多殿は関係ないんじゃ」

「良いよ桃菜…嫌われてるのは慣れてるからな」

「こ、好多殿…」

「ちょいと席外すわ」



セルマハトの少年は

そう言うと去って行った



「………」

「…あのー…お姉さん?」

「なんだ…蒼髪の青年…」

「好多の過去…聞きたいか?」

「彼の過去…?」


「好多の両親は…行方不明なんだ」

「…!?」

「好多は4歳の時に両親が行方不明になった。

10歳でそれを知って、心に大きな傷を負った。」

「好多殿はセルマハトでござる。

でも、拙者達と同じ、平和を願う一人にござる…」

「何度も彼に助けられたでござる。

あの特殊マッハブースターにも

F.A.C.E殿にも

そして、それを扱うに適した二つの能力にも…」

「私は…」



すると、話に絡んでこなかった緑色の少女が言った



「あのー…シシルは…?」


それに対して黄色の青年


「ああ、シシル殿なら…」



------------------------


「好多ーーーーーーーーーーーーーー!」



シシルが俺を探しに来たようだ

別にしばらくすれば戻るっつーに…



「好多ー…疲れた…」

「知るかっ!」

「み、みんな…待ってるから…帰ろ…?」

「わかっ………」

「好多?」

「………なんか来る……シシル伏せろ!」



シシルを無理矢理伏せさせた

空中から敵の奇襲

敵の姿はオーナイバーに何処か似ているが

カニのような腕を持っている


「F.A.C.E、こいつもしかして…」

「複合型エヴィリゴンデスネ。

先程戦ッタオーナイバーノ残骸ヲビーストタイプLEVELⅡ「クラグラン」ガ吸収シタモノ、ツインビーストタイプLEVELⅥ「オーグラン」ト思ワレマス」

「ったく…複合型は対人関係が悪くなると出てくるのかッ?」

「知リマセンヨソンナコト」

「いや聞いてねぇしそんなこと…F.A.C.E、みんなにここを伝えてくれ。

シシル、やるぞ!」

「うん!」



オーグランが左の小さな鋏から実弾を連射してきた

着弾するが、シシルがセットアップと共にそれを防ぐ


BM3bを吸収して

BMルナに俺は変身した



オーグランに向けて

シシルとの同時射撃


だがオーグランはそれを右手の大型の鋏で受け止めた

背中に付いていた節足が展開される

節足の先端はミサイルだった


ビームオーブで防ぐが

小さいくせに威力が高い


ビームオーブが一時的に使用不能になった


俺を護ろうとシシルが前に立つが

シシルの強固な袖でもあれの数は無理だ



と、その時




空から光線の雨が降ってきた




~続く~

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