H-100 連鎖地獄
H-100
F.A.C.Eの分析によればここは
中央管理タワーの予備施設になる予定だったらしい
しかし、ある事情から建設は中止
完成間近のまま、今に至るという
だが、その事情は未だに不明であるとされている
「ね…ねぇ…オバケとか出たりしないかな…?」
「ん~リリル殿~?出るとしたらエヴィリゴンじゃないでござるか~?」
「だ、だってM3bが多いところは霊魂が発生しやすいって…」
「あ、あそこに」
「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「お、落ち着くでござるよリリル殿。」
「好多、からかうの好きだなお前…」
「いや、マジで人影見えたんだが…」
てっきり俺はエヴィリゴンが見えたと思ったんだが
どうやら曲がって伝わったらしい
「セットアップ…」
突然リリルがセットアップした
「あのな好多…こうゆう人気の無いところでそうゆう事言われるとな…女子ってものはな…………………
びっくちしちゃうだろぉがばかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
一目散に走り出したリリル
「ちょ!リリル!?」
「追うでござる!」
「なぁ、桃菜」
「何でござるか兄上?」
「お前幽霊とか大丈夫なのか?」
「M3bは何でもありでござるからな~」
「いや、そうゆう事を聞いてるわけじゃ無いんだが…」
そのとき、ビームの音が聞こえた
リリルの元に駆けつけると
彼女は500を超えるエヴィリゴンに対し
弾幕で応戦していた
しかし、撃っても撃ってもキリが無い
ジュイロと桃菜は前に出て近接を持ち込む
蒼也と俺ははリリルのサポートに回った
しかし、エヴィリゴンの数が多すぎる
「もしかして、各地に連続して現れたエヴィリゴンはここを本拠地に!?」
「と言うことは…この近くに母体がいるでござるか!?」
「桃菜後ろだ!よそ見すんな!」
間一髪、桃菜に攻撃を仕掛けようとしていたアッファを蒼也が落とす
「兄上!かたじけない!」
「考えてる暇があったら攻撃しろ!」
「好多!ジュイロ!敵の母体の位置はわからないのか!?」
「こんだけ数居るのに、母体の音が割り出せると思ってんのかバカ!」
「お前にバカと言われる筋合いは無いわバカ!」
「二人とも!喧嘩してる場合では無いでござるよ!」
その時、F.A.C.Eが何かを捉えた
「最上階ニ、謎ノM3b反応ヲ確認シマシタ」
「最上階…?」
「アソコノエレベーターカラ上ガリマショウ」
「おいバカ!もしかしたら、最上階に母体がいるかもしれん!」
「しかし…」
「ここは拙者達に任せるでござる」
「室阿兄妹の力を見せてあげるでござる!」
「行ってこい好多!」
「すまん…みんな!」
エレベーターの扉を壊し、ブースターで上がる
5分程で最上階に着いた
扉を壊して内部に入ると
巨大なホールと
大型の水槽が
その水槽に入っているのは水では無い
培養液だ
そして、見上げると
女の子がその中にいた
すると、テレパシーか何かで脳内に語りかけてくる
「貴方は…敵…」
~続く~




