C-35 必殺の二台砲火
『こちら蒼也!聞こえるか!?』
「兄上か!」
『蒼也って呼べ!!』
「わりいわりい。って桃菜は!?」
『反応が消えた…恐らくはグレイオンの仕業だ。』
「グレイオン…?」
「ドラグーンタイプ・LEVELⅡ「グレイオン」 コモド型エヴィリゴンデス」
「ドラグーンタイプって…管理タワーを壊したヤツか…」
『あの事件を知っているのか…?』
「…まぁな…」
『………その話は今度だ。グレイオンの座標位置が特定できれば…』
「6時方向に向かっている。桃菜の吐息が聞こえる。」
『何故解るんだ!?』
「俺のマハトだ。」
『俺の方向にヤツは来ているんだな。』
「お前の方に!?」
『グレイオンは恐らく、桃菜の髪の遺伝子から遺伝子が同じ俺の位置を察知したに違いない。』
「やばくねぇか!?」
『寧ろ、好都合。好多、マンホールを降りて敵の後ろに着いてくれ。』
「あ?あぁ、解った。」
蒼也に言われてマンホールを降りる。
下水道に出て、6時方向をブースターで駆け抜ける。
すると、前方に巨大な尻尾が見えた。
さらに、その背中には桃菜が倒れていた。
「蒼也、着いたぞ!」
『よし、俺も目の前で睨み合ってる。今にも食われそうな勢いだ…!』
「大丈夫かよ!?」
『そんなことより、攻撃方法を教える。これから、俺が敵の気を引くから、お前は桃菜を助けてくれ。』
「…よくわかんねぇが………わかったぁっ!!」
『行くぞ!』
前方で銃声が唸る。
マシンガンの音とショットガンの音がこだまする。
俺はブースターで、グレイオンの背中に飛び乗った。
そして、桃菜を救出して降りる。
「蒼也!」
『よし、やったか!挟み撃ちでブラストを掛けるぞ!」
俺は即座にフレイマーに切り替え
『『SMASH BALST!!』』
互いの電子音が、暗い地下で鳴り響く。
そして、紅い閃光がライズフレイマーから放たれると共に
爆発が向こうで巨大な爆発が発生した。
そして、それに撃たれたグレイオンは胴体の半分が消し去り
頭がへこんだ状態で大爆発を起こした。
------------
「ありがとうな、お前が居なきゃ、桃菜を助けられない以前にアイツを倒せなかった」
「それはこっちの台詞だよ。危うく袋叩きになるとこだった」
「改めて自己紹介しておく。俺の名前は「室阿 蒼也」よろしくな!」
「俺は「月山 好多」だ、よろしく!」
「これで三人揃ったでござるな!今後共々よろしくでござる!」
「って、お前は急に起きんな!!」
「痛いでござる~こめかみグリグリしないで欲しいでござる~」
「だいったいお前、銃の一つぐらい持って行かないで単独行動する奴が居るか!」
「好多殿~助けて~」
「え~」
~4th Attack Complete~




