第百話「設立と対立ですわ、おほほほほ」
スタッキア国内での法整備が進み、正式に外資系企業がスタッキア国内で活動可能となった。
そこでハルカが中心となって「スタッキア温泉郷開発株式会社」が設立された。
出資比率は
オン・ザ・クラウド・ホールディングス:35%
ベニー家:15%
キター家:5%
アプリシア王室:15%
クラウディア中央政府:15%
アジャイリア中央銀行:5%
セグメンティア中央銀行:10%
このうちベニー家所有株式は事業が軌道に乗ったタイミングで半分をスタッキア中央銀行に譲渡する取り決めがなされた。
「おほほほほ、ここから本腰を入れて開発ですわ!」
だが、そうはいかなかった。
一連の流れを見て面白くない存在が待ったをかけた。
「歴史的にスタッキアはハイアベイリアの属国であり、第三国が勝手にスタッキア国内で経済活動をすることは遺憾である。
即刻退去しなければ我が国の権利の侵害と見做し、この侵害行為の主導的立場にあるアプリシア・クラウディア・セグメンティアに対して先制攻撃を行う準備がある」
「まったく、どうしてみんなして好き勝手なことをおっしゃいますの?」
ハルカはため息をついた。
「一番好き勝手しているハルカ嬢だけはそれを言う資格ありませんわよ」
アカリが冷静に突っ込む。
「そもそも本当に戦争になったら、近代装備のアプリシア・クラウディアの連合軍とハイアベイリアでは話にならないはずと思うが……。」
「確かに…。
ハルカ嬢、クラウディアにいる間に極超音速飛翔隊を作ったと噂ですが…」
「おほほほほ、アレはハッタリ用で使い物になりませんわ。
そもそも、戦力差からしてハイアベイリアは本当に戦争する気があるとも思えませんの」
数時間後、アプリシア外務省は声明を発表した。
「スタッキアがハイアベイリアの属国であった歴史的経緯は理解しているが、王朝交代後に国家として承認せず困窮を放置したのは、国際的には事実上の統治権放棄と見做されている。
今になって経済支援もせずに他国の介入に干渉するのは矛盾している」
その裏で、ハイアベイリアに密書が送られた。
「仲間に入れて欲しいなら素直にそう仰ったらどうですの?おほほほほ」
続編に続く




