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異生物の恋
君は、美しい。
青い大空を自由に羽ばたき、雲の隙間を通り抜け、何処までも飛んでいける。
それに比べて私は醜い。
川辺に積み重なったヘドロのように臭く、大きく、汚かった。
どうして。
どうして私達は、こうも違うのだろうか。
私は君の側に居たいのに。
と。
見上げていたら。
君が突風に煽られ、落下してきたのだ。
私は助けようと思い、慌てて駆け寄る。
が。
君は私の顔に向かって落下してきたので。
つい。
ごくん。
「……あ、うめぇ」