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とあるMの喜び、と悲しみ

 

 痛い。

 

 ビシッと音を立てて、俺の体にムチのように鋭い刺激が走った。


 部位の細胞が死に、そこだけ発熱する。


 痛い。


 が。


 気持ちいい。


 体が痛み付けられると、下半身が熱くなってくる。


 自分が如何に獣なのかと教えられ、皮膚の穴から臭いが抑えられないぐらいの性衝動が沸き上がった。


 もっとだ。


 もっとやってくれ。


 と。


 悶えていたら。


 顰めっ面をした妹が、俺の部屋に入ってきた。


「お兄ちゃん、五月蠅いから1人SMは程々にしてよね」

 

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