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私の愛する使い魔さん  作者: 龍冶


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第7話

 

 べネルさんはベルネリのパパが逃げ去ってから、数分後に戻って来た。かち合う事が無くて良かったと思うベルメリ。

「べネルおじさん、お帰りなさい。ベルメリ、おじさんちの御厄介になりに来たの」

「おや、かたぐるしい挨拶は止めてくれ。一人ででも、ハイスクールに通うとはさすがベルメリちゃん、芯の通ったしっかりした子だねぇ。それはそうと、今日の集会は、ノスさんの件も話があるにはあったが、別件もあってね。実は魔の国から来た留学生の一家が、こっちのハイスクールとの喧嘩の翌日からニ、三家族が行方が分からなくなっていてね。魔の国からこっちの警察に捜索願が出ていたんだよ。ずっと手掛かりは無くてどうしようもなかったそうだが。昨日、その一家の留学生を知っていて、何時も不良のたまり場に居たセピア人の不良が、補導されてね。取り調べなど、補導係がしている内に、話が魔の国の留学生行方不明の件に話が向いてね。そうしたら、行方不明になった日の夜、ヤコ・グルード君が不良の皆のたまり場に、やって来たと言い出したんだ。今頃になってどういう風の吹き回しかな。で、ヤコ君はおじさん達の家に住んでいるからね。補導係は今日ヤコ君の事情を聞きに来るから、地区の会長さんが、おじさん達で聞けるものなら事情を聴いてほしいと言われたよ。この話の方が集会の目的っぽかったね」

「へぇ」

 ベルメリは生返事となった。ヤッヤモが、コンタクトで、

『何だか、僕ら二人ぼっち的、将来の先っぽいとこ、見せつけちまっているね。でも、正義は勝つからね』

『うん正義は喝?よね』


 一方、ルーナ伯母さんは、べネルさんに一言いう」

「あなた、言っておくけど、ヤコちゃんはニールのセーンの所へ戻ったのよ。今日のハイスクール行きは、ココモくん。チー君ラー君それに、ベルメリちゃんは、遅刻でも行くの?死んだって?この間、死んだかも。どういう事」

 ベルメリは思った、

『ねえヤッヤモちゃん。船での事だけど、チーセン君の変な言い草、台詞よね。皆でお芝居したんだ。あの船に盗聴器とか有ったのかな。きっとヤコ君はチーセン君と喧嘩して立ち去ったのだったって事にしたんでしょ』

『それはそうなんだけど、ルーナおばさんにベルメリちゃんは変な事言ったよ。おばさんに説明しないと、おじさんだってじっと見てるよ』

『え、あたし口走っちゃったって?』

 ベルメリは仕方なく事情を自分の知っている所だけ、端折って言っておくことにする。

「あのー、実はコンタクトできる人は皆知っているんですけど、ヤコ君はチーセン君とラーセン君の使い魔で、この前の喧嘩相手の魔の国の人たちは、あの子達を殺す気で居たんだけど、瀕死のチー、ラーは、セーンさんが癒しの強力なので助けたけど、本当は死んでいる感じの大怪我でー、ヤコ君は敵討ちしたの。で、誰もやりすぎを止める人が居なくて、オーカーさんが慌てて現場に行ったんだけど、間に合わなかったそうなの。つまり敵討ちはやってしまった後って感じ」

 ヤッヤモは慌てて言い足す。

「べネルさん、これは機密事項です。決してサツに言ってはなりませんよ。おばさんもお願いします。口走った場合も、ベルメリちゃんが言っていたなんてしゃべらないでくださいよ」

「でもでもね、きっとその捜索願い出した魔の国の人、きっと死んでると思うの。これはあたし達の犯行じゃないの。魔の国のヴァンパイアの王様がやっつけたんだけど、あたしは話だけ知ってて、その場には居なかったし。ヴァンパイアの王様の犯行だなんて、あたし言わなかったことにしてー、お願いしますっ」

 べネルさんも、焦って言う。

「わ、わしだってー、そんな大それた話したくは無いよ、誰が言っていたかとか聞かれるに決まっているしね。ルーナも絶対話すんじゃないよ」

「ええ、そんな話、記憶にありませーん」

 話がまとまってほっとしたヤッヤモ、

「じゃ、そういう事で、ベルメリちゃん、今からハイスクールに行くの?」

「行かない方が良いと思わない。ヤコ君が居なくなったから、きっとあたしに聞いてくる。変な事口走ったらまずいよね」

 ヤッヤモ、

「じゃ、皆さん、そういう事で、よろしくお願いします」

 そう言って、なんだか取り仕切った感じで、ベルメリちゃんと共に、ルーナさんのお部屋の隣に用意してもらったベルメリの部屋に引き上げた。


 引き上げた後、ヤッヤモちゃん。ベルメリのお墨付きの賢い頭で考えた。で、

「ベルメリちゃん、僕思うんだけど、サツは死人の依頼なんか受けて捜査とかしないと思うんだ。サツのお偉いさんに、なんか質問とかを依頼者の魔人に聞いてみるっていう行動を起こさせるべきだね。そうしたら死んでいるってわかって、捜査打ち切りだろ」

「で、誰がどういうふうにサツにそんな命令が出せる訳?」

「えっと、サツのお偉いさんより位が上の人って言うとー、!」

「ヤッヤモちゃん思いついたね。なんてお利口なんでしょう」

「どうもです、セピア公国の象徴的存在のお方、オーカーさんしかものが言えないあの方でーす」

「誰の事?」

「名前を知らないあの人でーす」

「名前知らないの、どうして知らない人をヤッヤモは知ってるわけ。訳わかんない」

「恐れ入ります」

「ほめて無いから」

「とにかく、ここはココモ君にお願いしに行かなくては」

「ハイスクールに行くの、あたし達」

「そうしないとサツの人が来たとして、べネルさん達が対処できるかどうか、微妙ですよ」

「でも、皆があたしに色々聞くわよ。良いの、ヤッヤモちゃん」

「そうですねー、じゃ、コンタクトできそうな距離まで行って、ココモ君にお願いしますか」

「そうなるわね」

 そういう結論になったベルメリとヤッヤモ、べネルさん達に行先を言わないまま、ハイスクール方面へ出発する。どうなるのかな。


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