雪ヲ請フ
大変申し訳ありませんが、気象に関しては知識が皆無なため、間違いは多々あると思いますが、その点は見逃して下さい。
集落の片隅にあるとても小さな鳥居を潜ると足元には延々と石段が続いていた。
「天まで、届いているんじゃ無いか?」
男は胸中でそう呟いた。
幅の狭い石段の左右には木々が生い茂っている。まさしく森のけもの道を歩く感じだろうか。兎や狸、狐が飛び出してくるのは可愛いで済むが、もしも鹿や猪、熊が飛び出してきたらどうなるのだろう。それを考えると怖くて前へ進めないのだが、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせながら石段を登っていく。
一段、また一段と足元を確かめながら登っていく。
この石段が設置されて何百年が経つのだろう。石段の一つ一つがすり減って丸みを帯びている。猪や熊も怖いが、足を滑らせて石段を転がり落ちるのも怖い。
途中、幾度となく小休止を入れ、買ってきたペットボトルのお茶を飲み、汗を拭いながら男は一人、黙々と石段を踏みしめていった。
振り返ってみる。
「ようやく半分か、まだまだ三分の一か」
この石段を登り切ることを諦めたくもなる。
石段を登り切った先では巫女装束を身にまとった少女が一人、竹箒を使って落ち葉を掃いていた。ただひたすら落ち葉を掃いているだけなのだが、それ自体が楽しいのか、少女は満面の笑み、一方で境内の奥ではもう一人、神職姿の男性が無表情で竹箒を使って落ち葉を掃いていた。
「お兄様、お兄様、どなたか参拝の方が来られますわ」
境内の奥にいる兄のところへと妹が駆け寄ってきます。
兄は興味が無いのか、相変わらず表情を変えること無く妹の話を聞いています。しかし、妹の楽しそうな表情を見ていると様子を見に行かざるを得なくなります。
境内の入り口、そこから麓の集落まで石段が続いているわけですが、確かに一人登ってくるのが見えました。
兄は一旦掃き掃除へと戻りますが、妹は社務所へと走っていきます。
しばらくすると中年男性が顔から大粒の汗を流しながら石段を登り切ってきました。
目の前には神職姿の青年が一人立っていますが、その姿を見た中年男性は思わず、神域にでも辿り着いたのではないか、その様に感じてしまいました。
妹が手にお盆を持って来ます。お盆の上には湯呑みが一つ乗っていました。
「さぁ、どうぞ」
中年男性は挨拶も忘れて出された湯呑みを手に取ります。湯呑みにはよく冷えた水が入っており、一気に飲み干します。
「はぁ……落ち着きましたよ」
「もう一杯、いかがです?」
妹の問い掛けに「ぃゃ、飲み物は持っておりまして……」と答えましたが、ポケットに入っているペットボトルは一滴も残っていない状態でした。それを見た妹は客人から湯呑みを奪うようにして取ると一目散に社務所へと駆け戻ります。
男性は手水舎で手を浄めている時、神職の兄はどこからともなく年季の入った長椅子を持って来て男性に勧めた。
「座ったら、壊れるんじゃないか?」
そう思って恐る恐る腰掛けてみたが、壊れることは無かった。
社務所から妹が二杯目の水を入れた湯呑みを持って来た。
「うまいっ!」
男性は本当に生き返ったような感じです。
「ところで、なぜ、私たちの神社へ?」
妹の問い掛けへ男性は幾つかあるポケットの中から名刺入れを探し出して兄へ名刺を差し出した。その名刺から近畿地方でスキー場を経営していることが読み取れた。
最近、地球温暖化で雪が降らなくて困ってるんですよ。幸いと申しますか、まだ赤字で困ってるわけではないんですが、毎年毎年営業日数が減っていって、不安で仕方が無いんですよ。
私もね、シーズン前には毎年、シーズン中の無事を近所の神社で祈って貰ってまして、
あ、年始にも一年の無事を祈っては貰っているんですが、そこの神主さんに聞いたんですよ。雨乞いでは無くて、雪乞いの神社とかあるんですかって。そしたら、その神主さん、色々調べてくれたみたいで、こちらの神社を教えてくれたんですよ。
でも、ネットで調べてもこちらの神社、全く引っかからないし、ここに来るまで、本当にあるのか心配で心配で、本当に有って良かったですよ。
「わざわざ遠くから来て頂いて申し訳ないのですが、この神社は土地の鎮守ですから、他所の方から頼って貰えて嬉しいのですが、ご要望にお応えできかねます」
兄としては丁重に断って引き取って貰うつもりだったようだが、その兄に対して肱で小さくコツンと突ついて妹は「お兄様、遠くから私たちを頼ってきて下さったのですから、私たちでできることをしてあげましょうよ」と訴えます。
妹に強く迫られると弱いのか、兄は無言のまま頷くしか無かった。
兄は社務所へ入って祈祷の用意をしてきます。本来ならば拝殿の中で祈祷すべきでしょうが、快晴だったこともあって拝殿の前で祈祷することとなりました。本来ならば紙に書かれた祝詞を読み上げるのですが、書く手間を省いて男性が経営するスキー場に雪が降るよう、祈願します。
「なんだか、とっても気持ちが軽くなった気がしますよ」
祈祷が終わった後、男性は晴れやかな笑顔で感想を述べてから「今頃、忘れていたと言ったら怒られるかもしれませんが、これをお納め下さい」と言いつつ、内ポケットから白い封筒を取り出しました。表には「玉串料」と書かれています。
「受け取れません」
兄は言います。
「そんなこと言わずに、お納め下さいよ。祈祷までして頂いたんですし、その御礼として受け取って下さい」
受け取る、受け取らないで兄と男性の押し問答がしばらく続きますが、二人のやりとりを見ていた妹が思わず「クスッ」と笑います。
「お兄様、一旦お預かりするというのはどうでしょう?もし、上手く雪が降らなければ、その時はお返しすれば良いのでは?名刺も頂いてますし、こちらの住所へ郵送すれば済むではありませんか」
妹の提案に兄は困惑しているようですが、男性は「名案だ」と言いたげに「うんうん」と頷いています。
妹のお陰で玉串料を納めることのできた男性は晴れやかな笑顔で「どうもありがとうございました。バスの時間も有りますし、そろそろ帰ろうと思います」と言います。
「お待ち下さい。その、ペットボトル、お借りしてもいいですか」
男性がペットボトルを手渡すと妹は大急ぎで社務所へ行き、ペットボトルに冷たい水を目一杯入れて持って来ました。
「ありがとう。助かるよ」
男性は凍っているのではないか、そう思えるほどキンキンに冷えたペットボトルを受け取りつつ、礼を言います。
「それでは、気を付けて」
妹は深くお辞儀をしますが、兄はと言うと軽く会釈をするだけです。
いよいよ石段を降りようとする男性に妹が「下の鳥居を潜るまで、振り返らないで下さいね」と声をかけます。
「え?」
ちょっと驚く男性に「ちょっとした、おまじないみたいな物ですから」と妹は答えます。
「あぁ、成る程ね」
男性は会釈して石段を降りていきます。
「足元に気を付けて!」
数段降りたところで妹が呼び掛け、男性は思わず振り返って頷いてから「あっ!振り返っちゃった」と言う表情、妹は両手で口元を押さえて申し訳なさそうにしてます。
「仕方が無い、仕方が無い」
その思いを込めて男性は笑顔で手を振り、もう一度会釈をしてから石段を降りていきました。
男性の姿が見えなくなるまで兄と妹は見送っています。
男性は石段を降りきって鳥居を潜ってから振り返り、神社に向けて改めて一礼します。
地元の人がそういう男性の姿を不思議な物を見るような目で見つつ、そばを通り過ぎていきます。
「さぁ、お兄様、忙しくなりますね」
妹は嬉しそうですが、兄はと言うと無表情ながらも困惑しているようです。
その日、陽が沈んでから拝殿の中では兄と妹が祈祷では無く、なにか呪文のような物をひたすら唱えていた。
すると神社を囲む木々の間からかさかさ、かさかさと音がし始め、鬼が境内へと入ってきました。
鬼と言ってもその背丈は一メートルほど、肌の色は赤、青、白、黒、灰、茶に緑で濃淡も様々ですし、頭の上に乗っている角も一本だったり二本だったり、共通点と言えばパンツやふんどし、シャツ類は全て虎柄というところでしょうか。
境内に集まった鬼達は日本語では無く、鬼達の言語を使って会話を楽しんでいます。
拝殿の戸が開き、兄と妹が境内に出て鬼達へ挨拶します。一通り挨拶が済んでから兄は地図を持って来て鬼達に説明を始めます。
北海道よりもさらに北、シベリアの奥にある寒気団を強引に南下させ、近畿地方にあるスキー場へ雪を降らせるという計画です。
鬼達はちょっとざわつきましたが、すぐに収まり、鬼達は兄の指示に従います。
いつの間にか境内には北の空へ向けて白銀に輝く鎖が一本伸びていました。鬼達は早速、その鎖を引っ張り始めましたが、簡単には動きません。それでも鬼達は頑張って鎖を引きます。
夜が明けると境内はしんと静まりかえっています。兄や妹、鬼達の姿、北の空へ伸びていた鎖はどこにも有りません。
そしてまた陽が沈むと兄と妹は拝殿で祈祷し、鬼達は北の空へと伸びる鎖を引くということが夜な夜な繰り返されることとなりました。
一方、近畿地方のとあるスキー場では例の男性がテレビで天気予報を観ていますが、気象予報士はこの冬も暖かく、近畿地方でも雪が降ることはあっても大きな積雪にはならないだろうと言います。男性はチャンネルと変えて他局の天気予報も観ますが、気象予報士が伝える内容はどこも一緒でした。
「人工降雪機を使うか」
しかし、天然の雪がやっぱり一番です。
「なによりもただやし」
それが一番ですよね。
それから数日が経ちまして相変わらず男性は朝な夕なに各局の天気予報を観ています。
幾度天気予報を観ても暖冬が変わるわけではないのですが、少しでも多く雪が降って欲しいですし、心のどこかで変化を期待していました。
その期待というか、願いが通じたのかは定かではありませんが、その日は朝から天気予報の様子がいつもと違っていました。
それというのもシベリアにある寒気団のごく一部が奇妙な形で南下を始めていたのです。直接日本には来ないでしょうが、過去に類例も無いから気象予報士は戸惑っていました。
試しに他局の天気予報も観てみますが、他局でも気象予報士は解説に困っていました。
それでもテレビを観ていた男性は「大したことは無いだろう」と思っていました。
しかし、寒気団の一部が南下する現象はゆっくりと続きます。日本の気象庁も状況の説明ができずに大わらわしていますが、日本国外でも気象の専門家達はこの事象に注目していました。しかし、本編とは関係ないので無視します。
こうして毎日毎日シベリアの寒気団はその一部が不自然な南下を繰り返し、その影響で当初の予報よりも早く雪が降り始めた。そして近畿地方のスキー場にも雪が積もり始めます。毎日毎夜雪は降り続けてスキー場には充分な量の雪が積もります。
同じ頃、兄と妹は毎夜鬼達に指示を出して鎖を引かせていましたが、一方で兄は夜空を見て時には鬼達を休ませます。その時は無理に南下させていた寒気団が本来あるべき場所へ戻ろうとし、寒気団が自然に動いているように見えるのだが、そもそも周囲の高気圧や低気圧を無視して強引に南下させています。それがゆったりしているとは言え、急に北へ戻り始めると気象予報士達はその原因がどこに有るのか、調べることになります。勿論、答えが見付かることは永遠に無いでしょう。
こうして暖冬と言われながらも列島各地で異例の積雪を記録し、各地のスキー場は連日満員御礼と言ったところでしょうか。
その夜、神社の境内には薄く雪が積もっていましたが、快晴で夜空には満月が浮かんでいます。この夜は全国的に快晴で多くの人が満月を見たことでしょう。
その満月の下、妹が神楽を舞います。
その舞はとても美しく、時に創作舞踊を鑑賞しているかのような錯覚を起こします。
鬼達も休みなのか、境内には誰もいません。そして兄はと言うと社務所でお茶をすすりながら妹の舞をのんびり鑑賞していました。
翌日からまた雪は降り始め、二月の末まで各地のスキー場に安定した量の雪をもたらしました。
そろそろ初鰹が楽しめる時期を迎えた頃、スキー場の経営者である男性が神社への石段を登っていました。
途中、幾度立ち止まったでしょうか。それと言うのも商売繁盛しすぎてついつい財布の紐が緩んでしまい、飲食につぎ込んでしまった結果、体重が少々増えてしまいました。
どうにかこうにか石段を登り切ってささやかな参道を歩き、手水で手を浄めたまでは良いのですが、境内はしんと静まりかえっています。
社務所の戸を叩いてみますが、反応はありません。
「平日だし、出かけているのかな?」
まだ若い兄と妹のことです。近くの繁華街にでも行っているのかもしれません。
男性はリュックサックから用意していた白い封筒を取り出します。表には「御礼」と書いてあります。冬の間、積雪に恵まれて商売が上手くいったのでその御礼の意味を込めていました。男性は裏に住所と名前を書き、賽銭箱へその封筒を入れました。また名刺入れから名刺を一枚取り出してその裏にも日付と時間を書き、「御礼に来ました」と書いて賽銭箱へと入れました。これで兄と妹に参拝へ来たことが伝わることでしょう。
一瞬、人の気配を感じて振り返りましたが、誰もいませんでした。
「気のせい?」
一周ぐるりと見回しますが、やはり誰もいません。それでも確かに人の気配というか、視線のような何かを感じたのです。
「やっぱり気のせいか」
男性は兄と妹に直接会って御礼を言えなかったことは残念でしたが、諦めて帰ることとしました。
男性は拝殿前で一礼し、石段を降りる前に今一度一礼してから石段を降りていきました。
石段を降りきって鳥居を潜ってからもう一度一礼していると地元の人でしょうか、いかにも野良仕事の帰りといった老婦人が声をかけてきました。
「神社巡りですか、信心深いんですねぇ」
男性は自分が近畿地方でスキー場を営んでおり、昨秋雪を降らせて貰うために参拝したこと、今日はその御礼に参拝へ来たことなどを語った。
「おかしいねぇ、この神社はさ、私ら土地のもんが管理して居るんでね。神職さんやら巫女さんを雇う余裕は無いんだけどねぇ。あんた、狐か狸に化かされたんじゃ無いかね」
「そんなはずはありません。確かに会ってお話もしましたし、雪もたくさん降って、大助かりだったんですよ」
男性は力強く語りますが、一方で「地元の人が言うのだから、自分が会った兄妹は誰だったのだろう?」と不安も湧いてきました。
「そう言えば、年末に賽銭箱開けたら、金一封が入ってたと聞いたけど、あれはあんただったかね」
老婦人が尋ねます。男性は「表に確か、玉串料って書いていたように覚えていますが……」と話すと老婦人は「そうかね、では、会長さんのところに行こうかね」と男性を誘おうとします。
「会長さん?」
男性が問い掛けると「土地のまとめ役のことですよ。会長って言うとるだけで、実際には会長でもなんでも無いんだけどね」と答えてくれました。
その会長の家は古民家であり、畑仕事をしていた会長さんは恰幅の良い男性で老婦人から事情を聞くと縁側へと招待してくれました。
男性が縁側でお茶をすすっていると会長さんは白い封筒と名刺を持ってきます。それは昨秋男性が神社で兄妹に預けた物ですが、何があったのか汚れています。会長さんが言うには十二月の半ば集落の皆で神社の清掃へ行った折、賽銭箱を開けて名刺と封筒を見付けた。賽銭箱にも少なからず雨や雪が入って名刺と封筒の文字がぼやけて読めない文字が生じてしまい、お礼状を出せずじまいだったと男性に頭を下げた。
男性は老婦人にも話したが、昨秋に神社を訪ねて神職の兄、巫女の妹と出会って降雪を願ったことを語った。
社長さん、あの神社は地元の鎮守だから、他所者の願いなど聞くとは思えんかったよ。あなたが良い人だから、願いが叶ったんかもしれんよな。
あの神社はさ、昔々の話だけれど、この土地に星を見たり、天気を預言できるとか、そういう若者が居ったらしいんよ。その若者が、何がどうしたかはわからんけど、あまり土地のもんから好かれんかったらしいて、ある日、姿を消したらしいんよ。土地のもんもあまり気にせんかったらしいけど、唯一、妹だけは行き先を知っておった。それがあの神社の場所、夜な夜な妹は兄のところへ食べ物やらなんやらを持って行ったとか、そう伝わっておる。しかし、土地のもんからは怪しいと思われたのか、最期はあの場所、あの神社の場所で殺されたと伝わっておるよ。他に土地のもんから相手にされんから、悲しんで自ら命を絶ったとも伝わっておるよ。
わしらとしては、わしらの先祖が人の命を奪ったとは伝えたくは無いんじゃが、それが事実なんじゃろうな。その後、この土地じゃ、大雨に遭うとか、雪が降って家が潰されたとか、そういうことが起こって、あの場所に神社を建てて二人の御霊を祀ったそうだ。
まさか、遠く離れた近畿地方から参拝に来てくれる人が居るとは、思わなかったよ。
あんたに貰った賽銭は神社の管理に使わせて貰うよ。
また来たら良いよ。そん時は寄ってくれ。お茶と菓子ぐらいは出すから、さ。
そう言って会長はニッと笑いました。
その年の秋、男性はまた神社へ参拝に来ましたし、その後も毎年秋になると参拝へ来たそうです。そのお陰でしょうか、スキー場の積雪には困らなかったそうです。
但し、神職の兄と巫女の妹に出会えていたのか、その点は謎のまま、と言うことにしておきましょうか。
何年か前、「魔法科高校の劣等生」がアニメ化されて流行りましたが、残念ながら観ていません。原作の小説を読もうにもとても長そうでしたので諦めました。
しかし、流行っていたので一回ぐらい観るべきか、その様に思って何気にTSUTAYAへ行くと「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」を見付けまして借りて視聴しました。
それで「魔法科高校の劣等生」の全体を理解したわけではありませんが、影響を受けて「なにか兄と妹を中心に添えた作品を書きたいな」と思ったのは確かです。
また「史的な夜話 その5」で「船明」と言う苗字について調べましたが、その折の参考資料として静岡新聞社「遠州の民話」を読みましたが、そこにも仲の良い兄妹の話が有りました。残念ながら最期は二人手を取り合って天竜川へ身を投げるとか、そういう話でした。
もう一つは荒俣宏さんの「帝都物語」に出てくる辰宮洋一郎、由佳理の影響もあります。登場人物ではありませんが、シベリアの寒気団を鎖で引っ張るというのは確か「帝都物語」で満月を帝都上空に固定するとか、そういう場面があったように記憶していましたので真似してみました。読み直せば済む話ですが、それが面倒だったわけですよ。
以上、解説終わり!