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第142話 魔王、世界獣の仔を受け入れるのじゃ

「では、答え合わせといこうか」


 世界獣が大人しく山脈に戻り、ドワーフ達も国元に戻った事で、わらわ達は此度の事件を改めて纏めていた。


「まず世界獣はこの世界のどこかに生まれた緑が必要な場所へ向かい、その土地を植物で満たそうとしておったそうじゃ。それは世界獣が神々から賜った使命故、何の含みも企みもない」


「世界獣が眠っていた山脈が地図のここで、ドワーフの軍隊と戦ったのがこの町の傍ですから、世界獣はこっちの方角に向かって真っすぐ進んでいたって事ですね」


 エルフの国の地図を見ながら、わらわ達は世界獣の進行方向を確認する。


(……リンド様、この方角はもしや)


(言うなメイア)


(あれ? お二人共心あたりが?)


 通信魔法による秘匿念話の中、テイルだけがこの先に何があるのか理解していないようじゃった。

 この先には……


(魔王陛下の暮らす島がありますよね)


「うぉ!?」


「っ!?」


「うひゃっ!?」


 突如念話に乱入してきた思念に、思わずわらわ達は声を上げてしまう。


「な、なんじゃお主等!? 急にどうしたんじゃ!?」


 クリエは気づいておらん故犯人ではない。というかこのような事が出来るのは……


「はい、わたくしです。駄目ですよ魔王陛下。いかにお二人が高度な魔法の使い手で、更に至近距離の接触通話と言えど、未熟なお弟子さんを会話に混ぜては」


「リュミエか」


 やはりこ奴であったか。

しかしいくらテイルが未熟とはいえ直接触れ合っての超至近距離念話を読むなど先ず不可能な芸当。

現にそっちのアホな妹の方は全然気づいておらんかった。


「ええそうですね。可愛い妹の方は後でおしお、修行です」


「念話でもない心の中を読むのやめてくれんかの?」


「わらわの知らんところでとばっちり受けとる気がするんじゃが!?」


 まぁそこで悲鳴を上げとるのは無視じゃ。


「それはあとのお楽しみに置いておきまして」


「お楽しみではないのじゃー!」


「改めまして魔王陛下、貴方様の新たな領地に世界獣の仔の移住と緑化の許可を頂きたいのです」


 と、リュミエはクリエを無視して話を進める。


「と言ってものう。わらわの島は既に緑が育っておるし、住民も植林活動をしておる。わざわざ世界獣などという大それた存在の介入は不要だと思うがの」


 しかしリュミエは超然とした笑みを浮かべ首を横に振る。


「それはもとから地上に出ていた土地の話でありましょう? 私達が求めているのは新たに地上に浮かび上がった土地の事でございます」


「ほう、新たにのう」


 こ奴、わらわが土地を操作して浮上させた事を知っておるのか。

 いつからじゃ? いつ、どうやって知った? いつからマークされておった?


「誤解の無きように言っておきますと、我々の力をもってしても魔王陛下の転移や長時間の高速飛行を追跡する事は不可能です。妹の時は我が国の支配地域となった国の監視樹があったから、そして私が直接妹に手ほどきした技術があったからです。そうそう簡単に魔王陛下程の人物の動向を調査できるなら、とっくにこの世界はわたくしの妹の物になっていますよ。ええ、世界エルフ女王クリエールとして」


「姉上が言うとシャレにならんのじゃ! あと世界エルフ女王ってなんかダサいのじゃ!」


 ダサいのは全面的に同意じゃが、それを本人の前で口にするのはどうかと思うぞ。


「はい修行開始」


「ぐえっ!」


 突然クリエがつぶれたカエルのような声を上げて地面に突っ伏す。みれば周囲の地面がへこんでいる為、恐らくは重力を操作する魔法で押しつぶされておるのじゃろう。

 まぁどうでもよいが。


「女王様!? 大丈夫ですか!?」


 全員が無視する中、テイルだけがクリエの有り様に驚き心配の声をかける。


「た、助け……」


「うわっ、これ魔法ですか!? 凄い! こんな魔法見たことないです! どんな魔法なんですか!? どうやって使うんですか!?」」


 しかし唯一の希望と目を輝かせて助けを請うたにもかかわらず、我が弟子はクリエよりもあ奴にかけられた魔法に目を輝かせておった。憐れな。


「あら、魔王陛下のお弟子さんは学習意欲があってよいですねぇ」


 いざ修行が始まると泣き言のオンパレードなんじゃけどな。


「変に疑われたくありませんので、種明かししますと、気付いたのは世界獣様です」


「世界獣が?」


「はい、世界獣様はこの世界に緑の足りない場所が生まれるとそれを感じ取る事が出来るのです」


 ああ、さっきクリエもそんな事を世界獣に言われたと言っておったな。


「それを聞いた私が調査に赴くと、過去に作られた地図とは比べ物にならない程巨大な島が出来ている事を確認したのです」


「なる程な、それでバレたのか」


「はい。最初は海底の火山活動による土地の隆起かと思ったのですが、どうも大地の様子を見る限り複数回大規模な隆起が起きた事が確認できました。そして土地を調べてみると、本来この辺りの土地にはいない筈の魔物、何より植物が生えていました。明らかに人為的な手入れをされた植物が」


 あー、どちらかというとそっちで確信を持ったのか。

 恐らくクリエが言っておるのはミニマムテイル達と共に運んできたラグラの木が原因じゃろうな。

 あの木、色々と縁を運ぶのう。


「そしてさらに調べてみれば、勇者によって力を封じられ謀反に遭ったという魔王陛下がいらっしゃるではないですか。それでわたくしは全てを察しました。これは魔王陛下が原因だと」


「……ほう」


 い、いやまぁ、話の流れからそんな気はしておったんじゃがね。木だけに。


「という訳で魔王陛下の島の木々の管理を我が国に任せては頂けませんか?」


「なんでそうなるんじゃ」


 いやマジでなんでそうなるんじゃ」


「おお! 賛成じゃ! 魔王の島がわらわ達の管理下になるならそれは我が国になるも同然! ならわらわがあの島にバカンスに行っても「修行10倍」プギェッ!」


 何とも趣のある鳴き声と共にクリエがズズンと地面に埋まり、人型、いやエルフ型の穴が出来上がる。


「うわー、すごーい、わっ! 木が途中で折れた! どんな仕組み何だろ」


 沈み込んだクリエを木の枝で突こうとしたテイルは、魔法の範囲内に入った枝の部分だけが魔法の影響を受けて折れて地面に潰れる光景を興味津々に観察しておる。

 あれも中々に良い性格に育ったのう。


「た、たすけ……」


「しかしじゃなクリエ、そもそもこの世界には砂漠地帯や植物の碌に生えぬ荒野などそこら中にあるじゃろ。それと比べればわらわの島の浮上部分は大した範囲ではない。それに先ほども言ったがあの島はわらわ達が自主的に植樹を行っている。浮上した部分もじきに緑に覆われるじゃろ」


 これは事実じゃ。確かにそれなりの範囲を浮上させたが、世界的な不毛地帯に比べればそこまで大きいわけでもない。

世界獣が動くなら、大昔から荒廃した土地の方が先じゃろ。


「魔王陛下、そもそもの認識が間違っております」


「認識とな?」


「はい、砂漠地帯や荒野は確かに植物が殆どありません。しかしあの土地にはあの土地でのみ生える植物があります」


「サボテンなんかじゃな」


「はい。数は少なくともその土地に適応した種がおります。けれど魔王様の島は違います。あの土地に根付いた世界獣の祝福を受けた緑が無いのです」


「世界獣の祝福を受けた緑?」


 ふむ、どうやらわらわの知らん何かしらの理があると見える。


「神々はこの世界を産み出した際に、世界の理とそれを管理する者達を産み出しました。自然現象を司どる精霊がそれに値します」


 うむ、それはわらわも知っておる。というかこの世界の神話じゃな。


「そして世界獣はその中の理で、もっとも物質に近い存在。といいますか植物の精霊から物質の体を持った生き物へ業務委託をされた存在と言えるでしょう」


「一瞬で生臭くなったの」


「精霊が管理するのはエネルギーや経営方針、対して世界獣が担当するのは実際に物を加工して製品を作る作業。つまりお金を払って運営する経営者と商品を作る労働者です」


「お主等の守護者が労働者になっとるけどええのか!?」


「物事は正しく伝えないと誤解を招きますので」


 それでええのかエルフの国の宰相。


「話を戻しましょう。この土地に正しく緑を根付かせるには世界獣が精霊の力を授かった植物を植える必要があります。でないと他の理の管理地であった場所に植物が完全に根付くことはできないのです」


「管理地……そうか、浮上した土地か!」


 わらわが察すると、リュミエはにっこりと笑みを浮かべる。


「正解です魔王陛下。陛下が浮上させた土地は海底、つまり水の理の管理していた空間。それを地上に出したのなら、地上の理に管理を委譲しないといけないのです。でないとどれだけ植物を植えてもすぐに枯れてしまいます」


 なんと、そのようなルールがあったとはな。

 この辺りは流石長命のエルフ、いや世界獣と密接な関係であったからか。


「という訳で魔王陛下の土地を世界獣が正しく地上の土地へと移行させる為、わたくし共世界獣の民に全てをお任せください」


「……」


 世界の理、というが結局のところそれはエルフの国の宰相としての利益ありきじゃろうな。

 ここまで事情を教えたのも、わらわが断れなくする為じゃ。

 そうなれば島の支配者はわらわでも、世界獣の仔を植えた土地は不可侵の地となって実質エルフ達の自治区となる。


「まったく厄介な事を考えるものじゃ。いや、さては古代のエルフはそこまで考えて世界獣と共にある事を選んだのか?」


 だとしたら神話レベルで油断のならん種族じゃの。


「ふふふ、それはご先祖様達に聞いてみませんとなんとも。それで、われわれの申し出を受け入れて貰えますか? これは魔王陛下にとっても悪い話ではありませんよ。世界獣が土地に根付けば、作物の収穫量にも大きく影響しますからね」


 さて、どうしたものか……このままじゃとわらわの楽園が面倒な連中の口出しでうっとおしいことに……いや待てよ。神話と言えばあ奴らがおるではないか。

 それに世界獣の世話となれば……


「ふむ、わらわだけでは判断できぬな、島の住民達の同意も必要じゃろう」


「住民の? 魔王陛下が指導者なのでしょう?」


「そもそもの間違いを指摘しておくが、わらわは元魔王じゃ。今はただのリンド=ソーダである。そしてわらわは住民達の声も大事にしておる。わらわが同意したとしても、住民が同意しないのなら世界獣の移住は難しいことになるぞ」


「成る程、分かりました。では住民の方々も交えて改めてお話させて頂きましょう」


「うむ」


 よし、これで何とかなりそうじゃな。


 ◆リュミエ◆


島の住民達ですか。

確かに交渉相手に対するけん制としては悪くありません。

しかしそれが普通の交渉相手ならばですが。


私とて伊達にエルフの国の宰相を名乗ってはおりません。

私の調べではあの島に暮らすのは原住の下級魔物が大半。

魔王陛下が勧誘した聖獣は要注意ですが、あの聖獣は聖女に絆されて人族に長い間下っていたお人好し。

ともに連れて来た守り人の人間達の生活を交渉材料にすればなんとでもなります。


故にもっとも警戒すべきは魔王陛下とその家臣であるメイド長くらいのものでしたが、住民の意見を重視すると言っている以上、住民達を言いくるめればなんとでも出来ます。

さてさて、魔王業から離れて耄碌されたのでしょうか?


それでは我が愛しい妹の為に、魔王、いえ元魔王陛下の領地に我が国の影響をしっかり植え込みましょうか。

ふふふ、先ほど我が妹を世界の女王にと言ったのは嘘ではありませんよ。

妹を頂点としたエルフ永年王国、それこそが私の目的なのですから。

我が最愛の妹が未来永劫世界を治める光景、素晴らしいとは思いませんか?


ですがその為にもあなたの存在は危険なのです。

歴代最強の魔王して魔王国を最も長く繁栄させてきた女王、ラグリンド=ジェネルフ=コウラソーダ。

引退したとはいえ、この世界で最も警戒しなければならない相手です。


勿論表立って敵対するつもりはありません。

ですが貴方はこれからも民を集め、島を広げてゆくでしょう。

既に小国に匹敵する国土となっているこの島は、いずれは巨大な大陸となり、貴方は新たな大国の王となるでしょう。

元魔王陛下、貴方は生まれながらの覇王、王位を退きつつもやはり王として振舞ってしまうのですから。


そうなれば、小さな島を大陸へと生まれ変わらせた島の主は後世の人々になんと呼ばれるでしょう?

建国神話では大地を創造した神の如き存在として語られることになるでしょうね。

長命種、そして聖獣がその神話を事実であると語り継げば、新大陸においてその王家は圧倒的な歴史的正当性を持つ事になります。


 そんな大それた事が個人の魔法で可能なのかと学術的な疑問を投げかけられても大地を調べれば大陸の大半が数百年前まで海の底だった事が判明し、逆に確固たる証拠になってしまうでしょう。


そんな神の如き女王に率いられた信仰と忠義に篤い国を海の向こうに作る訳にはいかないのです。

そうなる前に我が国の同胞をこの地に根付かせる必要があります。

敵としてではなく、建国の手助けをした同盟国として。国の先達として。

更に我が国の手の入った植物を植えれば、今後は海を隔てたこの島の情報を得る事が出来ます。

隠遁した魔王の動向という最大限注視しなければいけない相手を監視する為に。


その為にわたくしは邪神の使徒を利用し、更に世界獣を唆して仔を送り出す計画を立てたのですから。

彼等が暗躍してくれたお陰で妹にも女王の自覚が多少は生まれましたし、邪神の使徒には感謝しませんとね。


 ですので、わたくしは油断する事無く島の住人達を説得する必要があるのです。


 ◆


「ふむ。成る程な、土地の理の安定の為か」


 幸いにも聖獣ガールウェルは納得してくれました。

 長き時を生きているだけに、世界の理には理解があるようです。


「ほえー、良く分かんねぇけど聖獣様が良いならオラ達はええだよ」


 そして予想通り守り人の民達は深く考えることなく聖獣の決断に従うようです。


「よくわからん。魔王に任せる」


 グランドベアは興味がないのか元魔王陛下に決断をゆだねる事にしたようです。

 まぁ普通の魔物にとってはどうでも良い事でしょうからね。

 これは思った以上に簡単に話が進みそうですね」


「では世界獣の仔は我々が守ろう」


「え?」


 けれど、聖獣ガールウェルの一言で話が妙な方向に進み始めました。


「我も聖獣と呼ばれた身。この島では特にする事もないのでな。世界獣の仔を守る役目は我が引き受けよう」


「い、いえ、それはわたくし達世界獣の民が……」


「聖獣様がお守りになられるのでしたらオラ達もお手伝いしますだ! フワッフワの毛に整えて見せますだよ!」


「は?」


 え? 何で理の話に毛づくろいが関係してくるんですか?


「カツラ様達もいーい毛並みだぁ。オラ達がしっかりお世話さしてもーっとツヤツヤにしてあげるだよ」


「ピッピッ!」


 世界獣の仔達!? なんで乗り気なんですか!?


「ほう、ならば我も手伝ってやろう」


「は?」


 そんな言葉と共に海から現れたのは、巨大な毛の生えたウミヘビの魔物……いえこの気配は……!?


「聖獣!?」


 何故聖獣が、いえそもそもこの聖獣は一体何者ですか!? 気配は間違いなく聖獣ですが、私はこのような聖獣など……


「おお、レーベか」


「レーベ? ……はっ!? もしや失われた聖獣レーベイク様!?」


「おお、我の名を知っている者がいたか」


 聖獣レーベイク、かつて邪神との戦いで姿を消したとされる旧き聖獣の一角です。

 古い古文書に名前だけは残されていましたが、実在したとは。

 いえそれよりも何故こんな所に古の聖獣が!?


 理の移譲であるならば、水の気の強い我も手伝った方がよかろう。


「それは、そうですね……」


 これは不味い事になってきました。

 陸を駆ける聖獣ならともかく、歴史から消えたとされていた水の聖獣が世界獣の保護を宣言とあっては、わたくし達の立ち位置があいまいになってしまいます。


 いえ、まだ大丈夫。聖獣達が保護をしてくれると言っても世界獣の仔達の世話に関しては植物の専門家である私達エルフの独壇場です。

 彼等では世界獣の仔達の面倒を見る事は……


「わー、世界獣の子供達だポン」


そんな中、ノンビリした声音と共にやって来たのはダンデライポン達でした。それも沢山。


「は?」


「ピッ!」


「ポン!? ここに住むポン!?」


「ピピッ!」


 世界獣とダンデライポン達が楽し気に話す光景は本来ならとても微笑ましいのですが、私にとっては嫌な予感が湧いてくるばかりです。


「安心するポン! ここには僕達が居るポン! 君達にいーっぱい太陽の光をあげるポン!」


 と、ダンデライポン達は前足を自分の胸にポンと叩きつけて、新たな土地で不安げだったらしい世界獣の仔達に見栄を張ります。


「魔王様、この子達は僕らがお世話するから安心してだポン!」


「おお、それは頼もしいのう! そういえばお主等はカツラ達と共生関係にあるのじゃったか。では誰よりもカツラ達には詳しいんじゃの!」


「その通りだポン! 何かあったら僕達が助けるから任せてだポン!」


「……だ、そうじゃ」


と私に振り返った元魔王陛下は、ニンマリと人の悪い笑みを浮かべていました。


「この子達が居たから、住民の意見を聞くといったのですね」


「お主が島の事を詳しく知らなかったというのは本当のようじゃな」


「っ」


 失敗でした。万全を期すため元魔王陛下の存在に気づいてからは偵察を中断した事が仇となったようです。

 そしてその後に、水の聖獣とダンデライポン達を取り込んだという事ですか。

これは、危険を承知で情報を集めるべきでしたね。


「魔王陛下、世界獣の仔は我等エルフにとって特別な存在。どうか少人数でも構いませんのでお傍に侍る許可を頂きたく」


「よかろう。許可しよう」


 完敗です。これでは我々の世界獣への貢献を主張するのは完全に無理になりました。

 そのうえで我々に配慮して傍にいる事を許可された以上、正当性は向こうが完全に上。


流石は魔王、こちらの策をこうもひっくり返してくるとは。

個の力だけではない。王としての度量を以ってこうも都合の良い人材を用意してきた。

やはり最大の敵はこの方ですね。


はぁ、妹もこのくらい民に崇拝されてくれたらよかったのに。


「なんかわらわに責任のない所でとばっちり来た気がするんじゃがー!?」

これにてエルフ国編完結です。

次回から新章となります。

また私生活の方が忙しくなるので、隔週連載になる予定です。

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― 新着の感想 ―
まぁシスコンに率いられた長命種一強になるより多分マシだから······w
世の中万事上手いこと行かないもので(しみじみ
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