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第5話 初日

「ふぅ~」


「野村さんお疲れ様です!」


「お疲れさまです!」


思ったよりも緊張していたようだ。

挨拶は無難にこなしたと思うが結構疲れた。


「それでは早速業務の説明をしますのでこちらへ」


俺のデスクはないらしく、ロッカーに荷物を置いて小さな会議室へと案内された。


「それでは説明しますね」


朝の出勤の仕方から、業務に入るまでの流れを説明される。


「今日みたいに朝礼が終わったら業務に移って下さい」


「わかりました」


「野村さんのデスク最初はありませんが、研修期間が終わり次第使用可能になります」


「研修終わったら海外では?」


席を用意してもらっても使う暇がなさそうだが。


「すぐに出発というわけではありませんよ? 少しこちらでデスク作業なども学んでいただくので」


「なるほど」


研修期間が終わったら本格的に運用の準備に入るといったところだろうか。


「以上が大まかな予定になっています。何か質問はありますか?」


「プロジェクトリーダーとしての研修もするということなのですが、他の人が参加予定ですか?」


「はい。最初は野村さんの研修を集中的に行って、後々新しい人員を合流させます」


「それは新入社員の方ですか?」


「はい。基本的には新入社員の方々です」


「わかりました。ありがとうございます」


「不安ですか?」


「え?」


「新入社員でチームを組むのは不安ですか?」


リーシャさんは俺が不安に思っているように感じたのだろうか?


「新入社員の人たちで組むのが不安というより、自分がリーダーとしてちゃんと働けるかですかね」


「なるほど。では心配がなくなるくらい研修をしましょうね!」


リーシャさんの満面の笑みに癒されながら研修に入るのだった。



「それではお疲れさまでした」


「お疲れさまでした」


今日の就業が終わり、帰宅の準備をする。

研修の内容はなんと、サバイバルの方法から政治に関することまで範囲が広かった。


研修期間とはいえ本採用には変わりないようで、仕事の内容を教えてもらった。

簡単にいえばど田舎の村の開拓なんだとか。

サバイバルが必要になる開拓とはなんだろうと思ったが、念のためですと輝く笑顔で言われては追及できなかった。


明日改めて詳しい内容を説明する時間があるということなので、それを聞いてから判断してほしいとも言われた。


海外に飛び立つまでは辞める選択肢も取れるが、一回海外に出てしまうと暫く帰れなくなるのでちゃんと考える必要があるそうだ。


結構ハードルの高い職業である。

新入社員もいつ入ってくるか決まっていないということなので、最初は一人で現地に行くこともあるという。


ただ現地に配属されているスタッフはすでにいるらしく、その人たちと合流して仕事をする予定だとか。

初日はワクワクと不安感を抱きながらあっというに間に過ぎ去っていった。

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