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詩*あなたと*

君のくるぶしになって

作者: a i o

繋いだってままならない手を

置き去りにして僕は

君のくるぶしになって

駆け出したい

潤い染めた五月に


同化してるって

どうかしてるって

君が笑ってくれるなら

とけあう五月に


瑞々しい空の色を

当てられなくとも

立ち上がろうとする

夏の雲の合間

踏み分ける君は

さ迷うことを恐れずに


名付けることも出来ない昼下がり

緑の薫りを纏う風が吹いて

熱を思い出した大地に残した

やわらかな足跡


結び目をほどくように

自由になった足で

勇敢な君は駆け抜けて行くから

繋いだって留まらない手を

解き放って僕は


振り返ることのない五月を

覚えておきたい

君のくるぶしになって




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― 新着の感想 ―
[良い点] 名付けることも出来ない昼下がり まだ確定的でない曖昧さを残す季節ですね。名前のない世界の断片です。 [一言] 今日、くるぶしの白く輝く人を見ました。軽やかに初夏を駆けていく足元から、伸び伸…
[一言] こんばんは。読ませてもらいました。 5月をテーマにした清らかな詩ですね。 駆け抜けた時の情景が目に浮かぶような気がしました。 読ませていただきありがとうございました。
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