表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

もう、大丈夫

作者: 菓子野 空衣

ヤンデレな話しです。

僕は、恋をした。








もともと、他人に興味のなかった僕が、女子を好きになるなど、あり得ないことだった。


けど、この感情は他のどの言葉をつかっても表せない…好き、という感情なのだ。

正直、僕自身も驚いている。



そもそも、何故好きになったのか……それは、最も単純で、簡単なものだった。


彼女が僕に、笑かけてくれたから…だ。




僕は、他人に興味がないから、常に話さなかった。

黙っていたし、笑わなかった。

それは全て、他人が嫌いだからではない。

興味がなかったからだ。





そんな僕は、当然のように嫌われた。


いや、正確には恐れられたのかもしれない。

話しかけにはきた。しかし皆、その表情は、怖がったものだった。

別に興味はないから気にしていなかったが、それでも、ある日彼女が笑いかけてくれた時、とても興味が出た。





興味が出た。

僕はこの感情に、そう名付けた。

やがてそれは、嬉しいと言うなの感情に変わり、恋…となっていった。


彼女が笑かけてくれるたび、その感情は、大きくふくれていった。





しかし、あることに僕は気づいた。

彼女は毎日、新しい傷が増えっていっていたのだ。


僕は聞いた。「その傷は、何?」と。すると彼女は、こういった。

「私が、笑ったからよ」

と。




意味が分からなかった。笑ったら、傷が増えてしまうなんて。理解できなかった。




だから、僕はまた聞いた。「何で??」と。

すると彼女は今度は、こういった。

「何でだろうねっ、へへ」

‘‘お父さんは、私が笑うのを嫌うの’’

と。







僕は、彼女の言っていることの意味が分からなくて、毎日悩んだ。

どうしてだろう。僕は彼女の、あの笑顔が好きなのに、彼女は笑うと傷つけられる。あの笑顔に、僕は救われているのに、あの笑顔に、彼女は傷つけられている。






僕は悩んだ結果、案外、その解決法は簡単なものだと知った。





次の朝、僕は彼女をハサミでひとつきした。







彼女は、困ったような笑顔で、僕を見た。





僕は心の中で、こういった。






‘‘もう、大丈夫’’







と。






どうでしたでしょうか??ヤンデレというのは初めてで…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ヤンデレ大好きなのでぐへへって感じでした。 ありがとうございました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ