黒い影
ゼオたちが戻ってからしばらく時が流れて
「まったく、またかよ。しょうがねえな」
「カイア、真面目にやりなさい」
「二人とも、いい争いしないでこいつらを抑えていろ」
ミール、カイア、グエンの三人は黒い影によって覆われている魔獣を相手に上手く抑えていて
そこにゼオが
「リーブクリフト、魔獣を討ち滅ぼせ」
ゼオはアルミネの盾にリーブクリフトを装着し魔獣に植物で吸収しているように黒い影は消えていき
「とどめ、もらったぁ」
「私がやるわよ。ホークアイ、クイルクロウを装着」
ホークアイというミールの武器にキャピタルを装着して遠距離から思いきり投げつけて魔獣にあたり何度も切り裂くように
魔獣は倒れて、ホークアイはミールの元に戻り
「おいミール。俺が止めを刺すはずだったのに、邪魔するな」
「別にいいじゃない。それにしてもどうしてゼオのそれだけは通用するのかな?」
あの黒い影の前に他の武器は一切通用しないでゼオのアルミネの盾とリーブクリフトだけは効き
「僕にも分からないよ。でも効果あるんだし細かいことは気にしないでいいと思うよ」
「確かに、我々には王子のそれしか対抗する手立てはないですから」
あれからしばらくたちここ最近はずっと黒い影の魔獣が襲っているということが多発していて
他のギルドもどうすることも出来ないでいてゼオの盾で黒い影はどうにかできるのであれからずっと依頼が殺到していて
「それにしてもあれはいったいなんだんだよ。」
「それってもう何度目?カイアはいつもそればっかりね」
カイアとミールはいつものように口喧嘩ばっかりしていてグエンがそれを止めて
「あの黒い影によって他のギルドも次々と壊滅されているみたいだから、やっぱりあれはどうにかしないと」
「でもあれをどうにかできるのってゼオのそれだけだから、何かないのかな?他にどうにかできる手段って」
「ゼオが上手く黒い影を吸収して消して俺達がとどめもいいが、確かにそれだけじゃな。何匹もいたらさすがにやばいからな」
いつも終わった後に話し合いは続くが何もいいアイデアはないまま
そこに他のギルド、光の旅人が守りの盾にと共同依頼を申し込んできていた
何でも光の旅人にちょっと遠くの国まで運ぶように依頼されたが黒い影の魔獣がいるのでそれから守って欲しいと
ゼオたちはその依頼について
「わかりました。その依頼主の人たちを守ればよろしいのですね」
「最近は他のギルドからまでも依頼が多いな」
「あんたじゃなくて、ゼオのその盾のおかげよ。」
また三人で一緒に光の旅人に行き詳しい事情を聞くことにした