戦闘開始
三人は老人の護衛の任務を受けてオークションがあるというサルディア王国まで向かおうとして
「所でそこまでどのくらいなんだ?」
「あんたは何も聞いていなかったの。ここから北に三日くらいよ。カイア」
「そんなにあるのか。めんどくせえな」
カイアは今更ながら面倒になりながらもゼオに着いて行き
「ところで、このキャピタルはどうやって手に入れたのですか?」
「ああそれは、ワシにもよくわからないんだ。ただ急に光ってそうしたらこのキャピタルがあったんでのう」
「急に?じいさん寝ぼけてたんじゃないのか?」
「カイア、あんたは依頼人に何を言うのよ。光ったってどんな風だったの?」
カイアはそのことに信じられないまま、ミールは興味がありながら聞いてみていて
「その、光ったと思ったら急にこのキャピタルが、飛んできたんだ。ただそのことにワシも信じられないでいての
もしかしたら夢じゃないかと思ったんだがこのキャピタルはあるものだから」
「飛んできたのですか?いささか信じがたいことですが、確かにこのキャピタルは珍しいですし、それに」
ゼオはこのキャピタルのことを見ているときに、誰かがこっちに向かって来ている事に気がつき
「誰か来るぞ。」「例のゴロツキか」「もう来たの?ちょっと早かったわね」
三人はそれぞれ周りを探りながら、回りを囲むようにゴロツキ共は
「なんだ。こいつらはガキじゃねえか。こんなやつらにお前は簡単に引き下がったのか?」
「そ そうは言ってもこいつらそれが強くて」
以前に襲って来たゴロツキもいてその一人以外はみんな舐めていて
「オイお前ら、こいつのことは不問にしてやるから、その爺さんの持つキャピタルをこっちに渡してもらおうか」
「俺達はその護衛に来ているんだ。渡すはずがないだろう。」
「ああそのとおりだ。僕達はそのためにここにいるんだから」
ゼオたちの言葉にゴロツキは
「そうかよ。だったら かかれ!!」
その言葉に一斉にかかってくるが、ゼオたちはあっさりと蹴散らしてしまい
そのリーダーに見えたゴロツキは
「な、なんだこいつらは、ただのガキじゃねえ」
「何をしている。」
もう一人後ろから迫って来ていて
「ボ、ボス それがあいつら、すごく強くて」
「当たり前だろう。奴らもギルドの人間なのだろう。弱いはずがないだろ」
「ひぃ、申し訳ありません。」
ボスと言われている男は部下の行動にあきれていながら
「次は俺が相手をしてやる。そいつらのようにはいかねえぜ。俺はシュカンだ」
「なんだ?ボスの登場か?こいつは俺が相手をしてやるよ。シラヌイにブロウを装着」
「お、そいつがお前のか。なら俺も見せてやるよ。我が武器キルシュにフロストを装着」
カイアは小太刀シラヌイにブロウを装着しシラヌイから幾つかの刃状に
ボスのシュカンの武器キルシュといわれる短刀にフロストを装着され
「いくぞ、はぁぁっ」
「さっさと終わらせてやる。どおりゃぁぁ」
カイアの小太刀とシュカンの短刀が互いにぶつかり合うが
「これで終わりだ。俺のブロウは刃状をいくつかに変えられるんでな」
「そうみたいだな。だが残念だったな。おらぁ」
「なにぃ、くっ・・」
カイアの刃はシュカンを切ったはずだが切れていないで吹き飛ばされてしまい
「てめえの、そのキャピタルか」
「ああそうだ。俺のフロストは装着したら武器から流れる力を俺の身体にまとわりつく鎧になるんだよ」
ブロウの刃がシュカンを斬ろうとしても、フロストの鎧がそれを守りカイアは押されたまま
「カイア、私も手助けしようか?なんだか抑えているみたいだし」
「うるせぇ、俺一人で十分だ」
「手助けしてもらったらどうだ?俺は構わないぞ」
ゼオとミールは他のゴロツキはみんな倒していて老人の近くで見守っているだけのまま
「これで終わりだ。くたばりな」
「そうはいくかよ。かかったな」
「これは、ぐわぁぁっ!!」
シュカンのフロストを貫いてシュカンはその場で倒れて カイアはそれぞれ刃状をいくつにしていても貫けないので
一点に集中させてその一撃で貫くことに成功した。シュカンは全身に力をまとわらせていたので耐え切れなくなってしまった
フロストを砕きカイアのブロウにスキャンされ
「ふぅ。ほらみろ。楽勝だったろ」
「どこが 危なかったじゃない」
「とりあえずどうにかなったし、後はサルディアまで向かうだけだな」
サルディアまで到達して
「ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」
「いいえ、我々も仕事でしたから」
「それではここで」
老人はそのままオークション会場まで向かい、お金はギルドで受け取っているので
三人も引き返すことにして
「あーあ、それにしてもせっかくここまで来たのに、私もちょっと見たかったな」
「女は買い物は長いからな。俺はさっさと引き返してよかったぜ」
「ミール 僕たちはもう任務を達成したのだから早くギルドまで戻らないと」
ミールは残念そうにしていながら引き返して
「それにしてもさっきのキャピタル。やっぱりどこか見覚えあるんだよな
あれは確かちょっと前に」
「そうですか。俺は特に」
「カイアはいちいち考えていないからね。わかるはずないでしょう」
言い争いをしながら三人はギルドまで戻ることにした