EXECUTE
23年前、宇宙人と人間は戦争を始めた。沢山の人が捕虜となった。だから人間も沢山の宇宙人を捕虜にした。
14年前、宇宙人との戦争が終わった。人間の捕虜は奴隷にされていた。宇宙人と人間との間に子供を産んでる人間もいた。それをを見た各国科学者は考えた…この子供を研究開発したら、きっと人類はもっと発展するだろうと。
13年前、日本に研究施設ができた。宇宙人と人間のハーフ、通称「エーデルウィズ」を研究するために。各国の各分野での超一流を集めたBigな施設だ。日本になったのは、宇宙人の母星の気候と日本の山地の気候が似ていたからだ。沢山の国の政府が金を出して作った。
12年前、日本の研究施設施設で爆発があった。周りの土地には今も住めないし入れない。それに沢山の人も死んだ。そして宇宙人と地球人のハーフ、という研究開発に使えそうな子供達も研究されずに、一般人となってしまった。
教科書にはこう書いてある。
あながち間違ってないと思う。けど、子供達も研究されずに一般人となってしまった、という文に違和感を感じる。
だって、おかしいじゃないか。研究が始まったのは2×11年の冬。一番成長してても9歳ではないか!そんな小学生くらいの子を実験台にするなんて、なんで非道なんだ!人間扱いしないなんて、人権侵害だ!
けど思った。一般人となった宇宙人と人間のハーフと友だちになってみたい、会ってみたい!だって何だが楽しそうじゃないか!アニメみたいに、宇宙人の残党共を駆逐していったりしそう!一緒に宇宙に行って、母星に住んだりもありそう!結構楽しそうじゃないか!
まぁ、そんな奇跡ある訳ないがな。
そんなことを純粋無垢な目で考えていた俺はもういない。
現実を少し知った中学生となってしまったから…
俺の名前は、時雨 水雲。
今日から公立梅雨味噌中学に入学することになった。
まぁ、入学式に一人で行くなんて寂しいから、今友達を待っている。集合時間まであと3分。暇だなぁ……
「お待たせ!」
一人、友達が来た。奴の名前は夏月海月。顔は中の上くらい、小学生の時からの友達だ。
会話無く、2分ほど待っているともう一人来た。
「おはよう。ごめんね待たせて。」
奴の名は常恒空。幼稚園の時からの友達で、幼馴染。程々の仲。
3人揃ったので、学校に行くことにした。
そうだなぁ、何か話しかけなければ。
「俺達、何組になって誰と同じクラスになるんだろうな?」
「ほぼ小学校のメンバーと同じだから気にしなくても良いのではないか?」
海月が言った。
「けど、同じクラスになるんだったら仲いい子と同じクラスになりたいよ。嫌いな人とは同じクラスになりたくないでしょ?クラス委員だった東条と同じクラスは嫌でしょ?」
「嫌だ」 「うん」
空の発言に、俺と海月は同じ意見で返した。
クラス委員の東条は、頭はそれなりにいいのに素行が問題だ。
差別用語を叫んだり、人の悪口を言ったり。それなのに、群れる系うるさい男子には人気だった。
そんなこんなで、学校に着いた。
クラスは…
「俺2組」
「自分も2組」
「うちも2組」
奇跡的に同じクラスだ。俺達は胸を躍らせながら、教室に行った。そして、荷物を置いて入学式に行った。
入学式は寝た。今日はそのまま下校になった。
次の日、今日は4月8日。今日は自己紹介と学校案内。ほぼ全員知り合いなので、俺とあと友達なので海月と空の自己紹介を聞いたら寝る予定だ。とりあえず、名前、誕生日、血液型、好物、一言を言おう。テンプレ通りにすれば問題はない。
「時雨水雲です。誕生日は6月30日、血液型はB型、好物はイカの塩辛とお煎餅ですり1年間よろしくお願いします。」
………少し噛んだかも知れないが、まぁ良いだろう。
出席番号的に、あと4人で海月、あと9人で空だろう。
「夏月海月です。誕生日は9月14日、血液型はA型、好物はチョコミントアイスとラズベリーパイです。1年間よろしくお願いします。」
………おかしい。去年までは6年間好物蕎麦だったはず。変わったのか?
「常恒空です。誕生日は3月24日、血液型はO型、好物はピザマンとチリドックです。1年間仲良くしてください。」
………多分チリドック好きになった理由は、去年末某ゲームの映画を見たことが理由だろう。
本来は、ここで寝る予定だった。普段ならすぐに寝れた。
………けど、今日は寝れなかった。普段はすぐにぐっすりなのに。誰かが寝るなって、逆らえない命令をされてみたい。
そして、次の自己紹介をする人物を見て寝る気が失せてしまった…
奴は見たことのない奴だった。ピンクサファイア色の髪には星型の髪飾りを着けている。こんなの校則違反なのに誰も指摘しない。おかしい…
しかし、おかしいのはここからだ。海月と空の髪色も、変わっていたのだ。
そう、奴らは校則通りの黒髪だった。
しかし、海月は夜空のような紫色の髪に、空は夕焼けのようなオレンジ色に。
驚いた事はもっとある。教室奥の鏡に反射している俺の髪は、海のような青色に染まっていた。
おかしい!生まれて約13年間、ずっと黒髪だったのに!なんで?なんでなんでなんで?
そんな事を思っている間に、奴は自己紹介を始めた。
「未期翼です。誕生日は7月4日。好物は味噌ラーメンとチーズフォンデュです。この中学に越境で入学してきましたよろしくお願いします。」
………翼とか言うやつの自己紹介が終わった後、酷い眠気が来て直ぐに寝てしまった。
放課後、俺は奴に話しかけた。
「お前、翼って言うんだよな?俺は水雲。よろしくな」
そういうと、死んだ様な表情をしている奴は目を輝かせた。
「え!?覚えてくれたの?ありがとう!えーと、モズって呼んでいい?」
「別にいいさ。」
あだ名がモズになろうがいい。それより気になることがあるからだ。
……「なぁ、なんでお前の髪って誰にも文句言われないんだ?こんな綺麗なピンク色だと先生とかに起こりそうだけど…」
奴の目が一瞬固まった。そして口を開いた。
「君は知らないのか?」
「知らないってなんだ!」
「教えたげるよ。僕と君、夏月さん、常恒さんの髪色が黒でなくても文句を言われない理由を」
「13年前の宇宙人と人間のハーフ、通称「エーデルウィズ」の実験は知っているかい?そしてその1年後に、事故で研究施設が焼失したのも知ってるかい?」
「勿論だとも」
「僕たちはその施設にいた、「エーデルウィズ」の生き残りなんだ。」
…………「は!?」
信じられない事を聞いた。俺が…宇宙人と人間のハーフ?そんなの信じられない。皆、人間として接してくれてたし。
俺を横目に、奴は続けた。
「事故で、僕たちは児相へ。そして、そこから里親へ。僕たちは人間として生きることを認められた。ズヴィズダー星の宇宙人は同族か否かを見分けるのが上手だった。
そいつらの血が流れている僕たちも同族か否かを見分けるとこができた。」
「宇宙人は超能力が使えただろう?そのエネルギーが僕たちには見える。だから、そのエネルギーが髪の色や目の色を変える。その結果、地球上で同族か見分けられるって事。」
………「情報が追いつかない。」
思わず口にしてしまった。
「いいの、いいの。ゆっくりでいいから受け入れな。それに、夏月さんや常恒さんも知っているし自覚している。今度、どんな超能力が使えるか実験してみないかい?」
……。頷いてしまった。気づけば、下校時刻ギリギリだった。
「それじゃあ、僕はご飯を食べるから帰るね。バイバイ。」
…俺の人生はめっきり変わってしまうようだ。
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません




