桜咲くラテと私の朝
掲載日:2026/03/01
朝の光がまだ弱い街を、慌ただしく歩く。
家の片付けや準備、ちょっとした忘れ物に胸がざわつく。
駅に向かう途中、懐かしい路線を通ることで、少しだけ安心が戻る。
小さな幸運も続く。
通りかかったスタバで目にした桜咲くラテや、順調なトイレ待ち。
どれも、今日の私を支えてくれる小さな力だ。
会場に着くと、暖房の直撃や人混みで動揺が押し寄せる。
心の片隅には、手を差し伸べたい人のことも浮かぶ。
でも、深呼吸を一つ、また一つ。
「今やることはこれだけ」と自分に言い聞かせ、目の前の一歩ずつに集中する。
途中、問題の迷いに心が揺れることもあった。
それでも、準備してきた知識と直感を信じて、丁寧に解答を選ぶ。
偶然見つけた小さなミスも修正できた自分に、そっと笑いかける。
試験が終わり、肩の力が抜けた時、胸の奥に残ったのは達成感と軽やかさ。
結果はまだ分からないけれど、今日の私の歩みは、誰かの迷う心を照らす道標になるかもしれない。
帰りの電車で窓の景色を眺め、深呼吸を繰り返す。
全力で挑んだ自分を褒めながら、温かい桜咲くラテを一口。
小さな幸運と努力の積み重ねが、今日という一日を確かに輝かせてくれた。
明日もきっと、少しずつ前に進める――そんな気がした。




