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第4話 砂漠の街 カルタス

ヴィタラを倒した三人は初めのバニーガールがいる部屋へ戻ってきた。

「ちはーす、懸賞金貰いに来やした」

「あの、ヴィタラを倒したの中々やるわね」

バニーガールがレジからお金を取り出し凛に渡す。

「第2層はボスはいないけど戦いに取り憑かれた猛者達が更なる戦いを求めるため徘徊する修羅の国よ」

「つまり……冒険者が冒険者を襲うって事ですか? 」

「ヴィタラ以上の強さを持つ猛者がゴロゴロしてるわ」


凛達は賞金を受け取り水晶のある部屋に向かった。

凛が水晶に手を翳す。

「よく、ヴィタラを倒してくれましたね。この部屋の結界は解けました。今から貴方達を二層へワープさせます」


白い光が凛達を包み込み、三人の姿は一瞬で消えた。

三人は辺り一面右を見ても左を見ても砂漠しかない場所に移動した。

「ここが、第二層なんですか」

「うひゃー、暑いな、焼け死にそうな暑さだ。ちょっと死ぬ為に日光浴していいかな? 」


「助けてくれ、頼む」

砂漠を進んでる途中で2人の男が見えた。一人は仮面をつけていてもう一人は倒れている。

どうやら仮面の方が戦いに明け暮れた猛者で倒れている方は凛達と同じ上の層を目指す冒険者の様だ。

「お前達も下から来たのか……なら俺と戦え」

仮面の男がいきなり襲いかかってくる。

両手に棍棒を持ちそれを凛目掛けて振り下ろす。

「争いは辞めるんだ、争いからじゃ何も生まれない……気持ちイイイイイ」

イケメンが仮面の男の方に走り出し自ら棍棒を受ける。

イケメンの身体にはくっきりと棍棒の後が残り、その顔は白目を向いて口から泡を吹いている、もちろんナニはそり立っている。

「この俺の攻撃を受けて立っているだと! やるな、それでばこれはどうかな」

仮面の男は目に見えない速さで蹴りを連続で繰り出す。

イケメンはそれを1つも逃さず自ら全身で受ける。まるでラーメンのスープを一滴も残さない美食家の様にクネクネ身体を動かせ蹴りの方向に全身を向ける。

「ああ……こんな凄まじいのは初めてだよ。生きててよかった。生まれてきてよかった」

全身痣だらけになったイケメンは今にも死にそうなんだが……

「俺もお前の様な奴は初めてだ。一体どんな修羅場を潜ってきたんだ。」

さっき全身焼けただれて復活した事は凛達は黙っている事にした。


仮面の男が一方的にイケメンへ攻撃を繰り出す。だがイケメンは倒れない、そんな攻防が三時間ばかり続いた。

「こんなにボコボコにされて死なないだと……むしろ、俺が体力を奪われて負けるとは」


バタリ


仮面の男はその場に倒れた。暑い中全力で攻撃して体力をかなり消耗したのだろう。

一方イケメンはすでに傷は治っている……一体こいつは何なんだ。


「ありがとうございます。貴方達は命の恩人です」

「この階層は砂漠だけなんですか?どーすれば三層に行けるんですか?」

「ここから北へ進むと街があります。その街のコロシアムで闘技大会で優勝すれば次の層へ行くことが出来ると聞きました」

「なら、さっさと優勝しちゃおう、こっちにはイケメンもいるしこいつ死なねーじゃん、余裕よ」

既にイケメンが出場する事になっていて自分はにもしない主人公らしからぬセリフを吐く、当初の目的も既に忘れているだろう。

「街まで案内します。私も一人ではたどり着けそうにもないので」


男はを加えた一行は砂漠を進み。街にたどり着いた。

「ここは、砂漠の街カルタス。よくここまでたどり着いたな。お前達はこの街に入る資格がある」

門番に案内され街に入る。

「待て、お前なぜ裸なのだ? 最近この辺は痴漢が彷徨いている。もしや……」

イケメンは数十人の門番に囲まれどこかへ連れ去られて行った。

連れ去られて行く彼の顔はこれから始まる拷問に期待を隠せず輝いていた。

「ああ、イケメンさん」

やっと邪魔者がいなくなって凛さんとレズれる後はこの男を何処かで始末すれば、そんなに強くなさそうだしクックク

「裸の人連れてかれましたよ。助けなくていいんですか?

「大丈夫じゃね? あいつしなねーし、街の見学でもしようよ」



こうして凛達は第二層 砂漠の街カルタスへたどり着いた。

だが……この時は考えていなかった。

イケメンが連れ去られたから自分が闘技大会に出なければ行けないことを……




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