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第2話 飢餓の街 トリトギス

トリトギスの街に入った。トリトギスの街は活気がなく、外を歩く人々の姿はみすぼらしく、見るだけでヴィタラの支配が人々を苦しめてるのが目に見えてわかる。


凛は心の中でこう思った。

(うわぁ……地下帝国の住人みたいな奴しかいない)

凛達は街の様子を伺いながら歩くとミリアが指を差して


「凛さん、あの看板、ギルドがありますよ。行ってみましょう」

前方のくたびれた建物にギルドと書かれた看板がある


「ギルドってあのアホなバニーガールみたいなのしか居ないじゃん。行く意味ある?」

「とりあえず、入ってみましょうよ。全てのギルドにバニーガールがいるとは限りませんし」


凛達はギルドに入っていった。

ギルドは木のテーブルと小さいカウンターがあり、そのカウンターには金髪でセミロングのバニーガールがいた。


「いらっしゃいませーここは冒険者ギルドです。本日はどういったご要件ですか?」

「ギルドって全てバニーガールが受け付けやってるんですか?」

凛は純粋に気になってる質問を真っ先に投げかけた。ヴィタラを倒すという目的は既に忘れている、ちなみにこの時自分がJKを目指すためこのダンジョンに入った事も既に忘れていた


「いいえ、全てのギルドの受け付けがバニーガールとは限りません。その日の気分によって変わるのです」

バニーガールは答えた。それからミリアが自分達の目的を話す。


「私達はヴィタラを倒しにやって来ました。ヴィタラの屋敷はどこにあるんですか?後はヴィタラの情報を聞きたいです」

凛に比べてミリアはまともな様だ。魔法も使えるし、ぶっちゃけこいつの方が主人公くさい。


「ヴィタラの屋敷はここから北の丘の上にあるわ、ヴィタラは挑戦者大歓迎だから門番にいえば通してくれると思う。でもヴィタラはかなり強い魔物。この街で準備を十分に整えてから挑むといいわ」


凛が間髪入れずにツッコむ。

「ここなんもないやん」

なぜ関西弁、するとミリアがさらに質問をする。

「この街は活気もなく街の住人はみすぼらしくとてもまともな準備ができるとは思えません」


「ここは飢餓の街と呼ばれていて、ヴィタラの住人への搾取が酷すぎて街の人達はまともな生活が出来ないの。でも街の人達も畑を耕したり働いたりする気も無くはないかもしれない」

バニーガールがとんでもない事を言い出した。


「何処かに休める所はありませんか?」

ミリアは話を続ける。この時凛は既に飽きていて本棚のお維新ぼという漫画を手に取り読み始めていた。

お維新ぼは維新獅子の山本が世界各地の究極のフランスパンを食するという内容の漫画なのだがこの話には全く関係がないのでスルーする事にする。


「少し行くと宿があります。ただ、宿屋の主人は数年前に行方不明になり、誰もいないので自分達で食事を作ったり風呂を沸かしたりしてください」

「わかりました、色々ありがとうございます」

ミリアがバニーガールにお礼を言うと今度は凛が質問する。


「サブマシンガンの弾くれ、後はなんか食いもんだぜ」

質問でもなんでもなく単なるクレクレだった。ネトゲーでもっとも嫌われる行為を簡単にやってのける素晴らしい精神力の強さだ。

「サブマシンガンの弾はここにはありません。食べ物はポテチをあげましょう。それとバニーガールの服をあげましょう」


凛はバニーガールの服に着替えてみた。意外に似合っているがそれを横目でミリアがガン見していてこう思っていた。

(凛さん……可愛い、まだ出会って間もないけど好きになりそう)

実はミリアはレズだったがセクシャリティーの問題はプライベートな事なのでここまでにしよう。

このようになんの関係もない事がつらつらと書かれていくのがこの話なんだが、筆者ももう何を書いているのかわからなくなってきた…


ギルドを出て2人は武器屋に入った。

‹ガチャ›

重い扉をあける。すると革の臭いが店内に広がっていた。今度はワキガじゃなく凛は安堵した。

「客か、珍しいな」

店主はまだ若く、引き締まった体でいかにも職人といった風貌の男だ。

「なんか、超強い武器頂戴」

客なのかクレクレなのかわからない発言を凛が投げかける、おそらく後者の方である。

「うーん、ならこの雷神の剣と、もう1人のお嬢ちゃんは魔術師だから魔力を底上げする杖をオススメしよう。値段は4758000ゴールドで」

店主はとてもダンジョンに来たばかりの冒険者が払えない額を口にした。

それもそのはず、この装備はAクラス装備で上級冒険者でも持っている者は少ない。


「凛さん、私達には到底払える額じゃありませんよ」

ミリアが凛の手を握りしめ、目をガン見して話す。

この時の彼女の思考は……

(うっひゃー、凛さんの手、すべすべ舐めてえぇぇ)

ここら辺はもう触れないでおこう。

「金ないからタダでちょーだい、くれないなら殺して奪うよー」

最早、クレクレというより強盗でしかない発言を店主に投げかける。


「お嬢ちゃん2人共、美少女だからスマホで写真取らせてよ。それで馬鹿なネット民から金巻き上げるから、エロいのとかじゃないよ普通のやつでいいから。それで交渉成立でおkかな?」


「おkおk、私達の写真を存分に活用してくれたまえ」

店主は持っていたスマホで凛達の写真を撮り、店の商品を渡した。

「あー、お兄さんのもう1つのスマホあげるよ、たまにはラインしようよ。金は要らないから」

店主は凛にスマホを差し出す。

「えっいいの!課金しまくっちゃうよ!!」

「いいよ、いいよ」

こうして凛はAクラス武器とスマホをただで受け取り店を後にした。


そして宿屋に入った。宿屋には裸の男が立っていた。

フルマッパで隠すところも隠していない。

「隠す所は隠しましょーよ」

ミリアは男に話しかける。

「俺は池山麺蔵、略してイケメンとでも呼んでくれ、俺は防御力が極強だから服を着ても意味が無いんだ」

そういう問題か…モラル的なものは…と、思っていたがこんな奴に何を言っても無駄そうだ。こーいう奴は何処にでもいる……1度も会ったことないが…


「こんな所で何してんの?しかも裸で」

「俺はヴィタラを倒しにきたが俺には攻撃力が全くない。だから強い奴に寄生してヴィタラを倒そうと思っていた。今、強い奴を待ってる所だ」


「じゃあさー私達と一緒に倒しに行こうよ」

「凛さん、裸のおとこを仲間に加えるなんて危険すぎです」

ミリアは断固反対する。

「えー、いいじゃん。壁ぐらいにはなるかもよ。ミリアの魔法発動までこいつ壁にしたり結構使えそうじゃん。死んだら死んだでそれはそれでおk」

本人を目の前にしてとんでもない事を言う。

「いいだろう。俺が攻撃を全て受けよう、お前達はヴィタラを倒せるし俺は気持ちいい、お互いWin-Winだ」

実はこのイケメン、かなりのマゾで強い奴の攻撃を受けて悦に入る事に命をかけている。

「じゃあ、きまりーすぐにヴィタラの屋敷いくよー」


こうして新たな仲間を加えた凛達は第1層のボス、ヴィタラの屋敷へと向かう。

この時、ミリアは心の中で強く思った。

(ちっ、凛さんと私の愛の冒険が…何とかこいつを丸焼きにして始末せねば、凛さんとレズれない。うっかり魔法に巻き込んで殺しちゃったパターンで始末するか)

彼女も又、ヴィタラを倒すどころか本来の目的を忘れていた。


凛達の旅はつづく……

読んでいただいて、ありがとうございます。

小説を書くのは初めてで不慣れですが、感想など良ければ書いてください。

作品自体も必死もまだ未熟ですがよろしくお願いします

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