第1話 ダンジョンで生き抜く為に
洞窟に入り少し進むと辺りは以外に明るい、むしろ明るすぎる。それもそのはず天井にはミラーボールが付いていてまるでキャバクラの様だ。
「わぁ!これがダンジョンなの、凄い煌びやかで魔物なんかとても出そうにない
シャッ…凛の目の前を黒い影が横切る
「ヒャッハー!俺はトカゲと狼男の融合…その名」
「邪魔っ派!」
ボン!目の前のトカゲらしき魔物の頭は凛の鋭いパンチよって跡形もなく破裂して吹っ飛んだ。
トカゲの魔物は名前を明かすことも無くこの世を去った。
ちなみに彼の名前はトカロー、プラモデルが趣味の2つ下の妹思いの良き兄なのだがこの話は又別の機会にしよう
「そーいえばダンジョンRPGって魔物の死体から何かいいもの手に入るんだよねー漁ってみるか」
凛は顔のないトカローの死体をゴソゴソ漁り始めた。
トカローの死体から薬品みたいな小さな瓶を発見した
瓶に貼られたラベルには星が3つ並んだマークが書かれて英語てTAMEYAと書いていた。
有名プラモデルメーカーTAMEYAの接着剤だった。
「こんなクソ役に立たなそーなものしかないのかー使えない奴だなーまあいいや貰っとこ」
凛はそのまま洞窟の奥へと進んだ。
扉が見えた。扉には居酒屋 始まりの酒と書いてあった。
「居酒屋か、お酒は飲めないけどお腹空いたし寄ってみよう」
凛は扉を開けて中に入った。
中は古い作りの店でカウンターには小汚い髭ヅラの男がいた。
「ようこそ、ここは始まりの酒。私は冒険者達の道標になるべくこの酒場のマスターで増田というものだ」
「増田なんか美味しいもの頼むよ」
「私は料理は作れないここには酒もない私が出来るのは新米冒険者達の道標になる事だ。今からこのダンジョンの説明をしよう」
「んーじゃあいいや。んじゃあ」
凛は店を後にしようとした。
「待て!頼む待ってくれ!この小説の世界観の説明はここでしか出来ん!」
「出来るだけ手短に頼むよーこー見えて忙しいんだから」
「このダンジョンは10階層から出来ていて上へと上がっていく仕組みになっている10階層にいる最強極悪の魔王を倒せば地上に出る扉への道が開かれる」
「地上へ出たら青嵐女子高等学校があんの?私、JKになりたいんだよねー」
「JKか…しかも青嵐…その道のりは険しい、このダンジョンにはJKを目指す猛者共もいっぱいいて猛者達も友好的な者もいれば好戦的な者もいる」
「彼らと手を組んだり、競い合ってダンジョンをクリアしていく事になると思う」
「つまり、以下に猛者共を上手く利用して用が無くなったら抹殺すればおkって事なの?」
「……お前…ほんとにJK前の娘か?」
「ダンジョン内の魔物に対抗するために武器屋もあるし体を休めるための宿屋もある。少し先に進むとあるから後で寄ってみるといい。後はギルドで仕事を受けてお金を稼いだり、モンスターは倒したらその肉を焼いて食う事もできる。このライターをやるからそれで始末したモンスターを焼いて食べてお腹を満たすんだ」
「りょ、他になんか役に立つものくれない?」
「お前は中々可愛から私が若い頃使っていたサブマシンガンをやろう。玉は250発しかない、無くなったら買うかこれを売るかにしろ」
凛はサブマシンガンを手に入れた。鉄の鉛が何百発も連動で発射され、浴びた物は蜂の巣と言う凶悪兵器だ
「ありがとうーじゃあまたねー」
こうして酒場を後にした。
少し進むとまた扉が見えて武器屋と書かれていた。
扉を開けて中に入った
「へいらっしゃい!ここはいい武器そろてますぜー」
武器屋の店主は屈強な男で凄まじいワキガで店中に強烈な臭いを放っている。
ガチャっ…凛は扉を閉め店を後にした。
ダンジョンを今度は結構歩くと目の前に棍棒を持った3体のゴブリンが見えた。
ゴブリンは凛を見つけるなり物凄い勢いで襲いかかってくる。
しかし凛は冷静に先程手に入れた黒光りする塊を取り出しこう言い放つ
「喰らえ!雑魚共。破邪弾頭流奥義サブマシンガン」
ダラララダラララパラパラパラパラ。軽い感じの発射音と連射音が演奏を奏でゴブリン目掛けて何百の弾丸が繰り出される。
あっという間にゴブリン2体は穴だらけになり紫色の血をふぎ出し地面に倒れた。
「おい、お前もこんなりたくなかったら私に忠誠を誓え」
「はい!わっかりやしたーこれからは貴方様があっしの兄貴です!!兄貴よろしくお願…」
凛の鋭い手刀がゴブリンの首目掛けて放たれる。
ゴブリンの頭と首は真っ二つに切り離され紫色の血を垂れ流し地面に倒れた。
「私は女だから姉貴だ!!」
凛は始末したゴブリンの死体3体を先程の増田から貰ったライターで焼いて食べてみた。
以外に舌触りがよくまろやかで某料理漫画の○原○山先生も絶品しそうな位の味だった。
お腹をいっぱいになった凛は再び洞窟を進んだ。
すると広い部屋に出た。
部屋の真ん中には台座があり。台座には水晶が乗っている
凛は水晶に手をかざしてみた。頭から女の声が流れてくる。
「この階層にいる魔物のボス、ヴィタラを倒しこの部屋の結界を壊しなさいそうすれば上へ上がれるでしょう」
水晶から手を離すと声は消えていった。
「とりま、そのヴィタラを倒せばいいのね。私にはこのサブマシンガンもあるから余裕よ。余裕」
部屋の左端に扉がある、扉にはギルドと書かれていた。増田が言ってた仕事を斡旋する施設だ。
凛はギルドに入った。
ギルドの中にはバニーガールみたいな女と黒いフードを被った背の低い女がいた。
バニーガールが凛に話しかける。
「はーい、ここはギルドよ。ここでは仕事の斡旋や冒険者達の情報交換したりできるわ」
「ヴィタラってこの階層のボスどこにいんのー?」
「ヴィタラはその反対側の扉を出て草原を進むとトリトギスって街があるからそこに屋敷を作って街の人を支配してるわ」
「草原と街ってここ洞窟だよね?」
「まぁ、それだけ広い空間て事だしそーいうのないと洞窟を淡々とすすむだけの作業になっちゃうじゃん。そこ空気読もうよ」
凛とバニーガールが会話をしてる時、フードの女が割り込んできた。
「お願いします。ヴィタラを倒して上の階に行くなら私も連れてって下さい。私は魔術師です。大魔法はまだ使えませんが中級魔法位までなら使えます。必ずお役に立てます」
黒いフードの小柄の女は真剣な表情で凛に話した。
目は大きく二重幅が広く顔も小さい。結構な美少女で凛とはタイプが違う。
一方の凛は目は切れ長の薄い二重で狐の様な美人顔だがそんなことはこの話になんの関係もなかった。
凛は心の中で考えた。
魔術師か役には立ちそうだし盾にもなりそう、ヴィタラってのが倒せないぐらい強かったらこいつを盾にして逃げることもできるし、体力温存にもなりそう。
「いいよー、私は無茶苦茶強いしサブマシンガンもあるから後ろで魔法打つぐらいで大船に乗った気でついてきな」
「サブマシンガン!それは頼もしい。是非ともお願いします。」
最早、サブマシンガンが主力武器になりつつあり破邪弾頭流の存在意義が第1話で問われてしまうが…まぁ良しとしよう
「私は音無川凜よ。16歳このダンジョンをクリアして青嵐のJKになるのが夢なんだ。貴方の名前は?」
「私はミリアです。私もこのダンジョンをクリアして青嵐のJKになるのが夢なんです。よろしくお願いします」
こいつもJKを目指してるのか使えるだけ使って用がなくなってら後ろから腹でもぶち抜いて始末すればいいだろう。
「草原へはあの扉から行けます。すぐトリトギスに向かいましょう」
凛達が草原に向かおうとするとバニーガールが
「これは、私の選別よ。ヴィタラに挑んで帰ってきた冒険者はいないは別の方法で上へ行くことも出来るから危なかったら逃げてくるのよ。後はヴィタラに懸賞金もかかってるから、もし倒したなら私の所へ来て」
バニーガールはサブマシンガンの玉とオレンジ色の水が入った小瓶を渡した。
「この水は人体強化薬で副作用があるわ、もし使うなら考えて使って。効果はかなり強力よ」
バニーガールにお礼を言い。凛は草原に向かった。
草原は広く辺りは何も無くひたすら進んでく。
ドカドカドカドカと地響きと大きな音が鳴る。
巨大猪が凛達を通せんぼする
「この先はヴィタラ様が治めるトリトギスだこの先に進みたければ俺を倒して行け」
猪は巨大で凛達の何倍もある。まともにやっては勝ち目がない、凛は思考を巡らせた。
こいつで貴重な球を無駄にしたくない。ミリアの魔法を打ち込みまくってMPが尽きたら私がトドメを刺す。かっこいい展開に持っていこう。
「ミリア、前に出るから後ろで援護お願い!!」
凛は猪に向かって走り出した。後ろではミリアが杖を掲げて呪文を詠唱している
「詠唱までに少し時間がかかります。引き付けて下さい」
猪は凛に向かって突進していく
「人間風情が生意気な。わしの角で串刺しにしてやる」
凛はギリギリのタイミングで突進を避け猪の足に向かって突きを繰り出す。破邪弾頭流奥義、威嚇 砕だ。
「はい!入りました、足ボッキリ折れてダウンです」
だが猪にはビクともせず凛は弾き飛ばされた。空地で回転し綺麗に着地する。ダメージを受け流しすぐさま猪に向かって走り出す。
猪の目の前でスライディングし腹の中に入ると再び同じ所へ手刀を当てる
凛の手刀は弾き飛ばされ腹の中から直ぐに出る。
「無駄だ。人間のしかも女の脆弱な攻撃など効かんわ」
猪は再び凛に突進したが凛はこれを頭目掛けて飛び威力をいなした。
「トギトギ・ブラア・トギトギ、喰らいなさい灼熱の火炎。バーンゲイザー」
ミリアが魔法を唱えると地面から炎の刃が猪の足目掛けて湧き出て来た
「ぐあっ。馬鹿な中級魔法だと…しまった」
猪の足は燃え上がり頭を下げ火を消そうとジタバタしている。
「凛さん、今です。頭が弱点です。額を狙って下さい」
凛は思ったより強力なミリアの魔法に圧倒され自分より強いんじゃないかと心の中で焦っていた。役には立つが始末する必要がありそうだと邪な考えを巡らせていた。
「おっけー、喰らえ破邪弾頭流、究極奥義サブマシンガン」
パラパラパラパラダラダラ、無数の弾が猪の額目掛けて降り注ぐいつの間にか究極奥義になっていたサブマシンガン…本当に大丈夫か?この小説…
猪のひたいは凹み猪は死んだ。
「よっしゃー私はつえええ」
「やりましたね」
2人はハイタッチして目の前を見た。目の前には家が並び明かりがチラホラ灯っている、トリトギスまですぐそこだ。
「あれがトリトギス」
「あそこにヴィタラがいます。行きましょう」
ダンジョンの第1層のボス、ヴィタラの支配する街トリトギスに今、2人は足を運べる…