プロローグ
ここはとある山奥。
向かい合う2人の男女。男の方は30後半から~40前半ぐらい、女の方は15、6ぐらいの小娘。
「凜、お前をこの山で拾ってから15年……まさか我が破邪弾頭流の奥義継承試験を受ける位にまで成長するとは思わなかった。」
「師匠、今日…ここで貴方に勝ち…私は夢を叶えます…」
2人は同時に走り出しお互いの距離を詰めた。師匠の方が鋭い回し蹴りを放つ。
しかしその前に凜は師匠の動きを予測し素早く懐に飛び込んだ。
「破邪弾頭流奥義 威嚇・砕!!」
凜は師匠の脇腹に拳を放った。その拳は捉えらない速さで空気を抉る音が聞こえる程の威力だ。
ビュン!!
「ぐあっ…まっまさか、このわしが…」
「やった!!」
凛は飛び跳ねて喜んだ。ついに師匠を倒すことが出来た。これで追い求めた夢が叶う。
「見事だ、合格だ!!17代目破邪弾頭流奥義継承者…音無川凜よ」
「これで…ついに…私は…JKになれる…」
「お前がめざすJKの聖地、青嵐女子高等学校はあの洞窟の先にある。凜、お前はあの洞窟をクリアしてその向こう側にある青嵐女学院を目指すんだ!!そのための破邪弾頭流だ!!ちなみにダンジョン難易度極悪だから洞窟」
「……えっこの話まだ続くんですか…」
これは主人公、音無凛がJKの聖地である青嵐女子高等学校をめざしJK(女子高生)になるため極悪ダンジョンをクリアする物語である。