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レッドドラゴンを退治する

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


 ドラゴンの咆哮が洞窟内に響き渡る。ドラゴンは危険を察知したのだろう。


 まず狙いを俺に向けてきた。


 ボワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!


 ドラゴンの炎のブレスが俺に襲い掛かってくる。まだ自己貸与(セルフレンド)は済んでいない。不意を打たれた。まともに食らえば、流石に無事では済まないだろう。


「トール! ホーリーウォール!」


 エミリアは聖女としての魔法を放った。聖魔法ホーリーウォール。聖なる光の壁はいかなる攻撃をも防ぐ、万能の盾となる。


 俺の目の前で炎が霧散した。


「ナイスだ! エミリアっ!」


「どういたしまして。だって、私はトールのパートナーなんだもん」


 もじもじと顔を赤くする。何をしているんだ、こいつは戦闘中に。ただの戦闘のパートナーってだけで。何を恥ずかしがる事がある。


 俺は自己貸与(セルフレンド)したのは戦士系の専門職。ドラゴンハンターだ。


 いわば竜を殺す為に特化した職業である。そして装備もそれに適した装備が装着される事となる。俺は筒を構える。こいつは対ドラゴン用バスター、砲弾だ。俺は砲弾を放つ。


「フロストバスター」


 火竜用の砲弾だ。バァン! けたたましい音が響く。ドラゴンは驚いたような表情になる。口が凍結したのだ。呻くのみだ。これではもう、あの炎のブレスを放つ事はできない。


俺は背中にある大剣を引き抜く。竜殺し(ドラゴンキラー)。ドラゴンハンターの専用装備。対竜用の大剣だ。成人男性の背丈ほどあり、重さは余裕で100キロは超えるだろう。


 だが、俺はそれを軽々と使いこなした。


「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


「!?」


 ドラゴンは必死に爪を繰り出してきた。遅い。空発に終わった。けたたましい音と共に土煙が立つ。


 俺は宙に舞った。


「ドラゴンブレイク!」


 俺はドラゴンを切り裂く。ドラゴンは一刀両断された。


 ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


 ドラゴンは断末魔をあげ、果てた。


「やった! トール! 流石トールね!」


「ああ。そうだな。お前のおかげだ。エミリア」


「そんな……けど、この聖女としての力はトールが貸してくれたものだから、結局はトールのおかげよ」


 エミリアはかいがいしく可愛い奴だった。ラカム達もこう素直だったらよかったが、もしそうだったら俺は追い出されていないだろう。


 こうしてエミリアとパーティーを組む事もなかった。


「よっと」


「何をやってるの、トール!?」


「戦利品だ。ギルドへ持ち帰らないとな。ドラゴンを討伐したって証拠品だよ」


 俺はドラゴンの牙を引き抜いた。部分はどこでもいいだろう。要するにドラゴンだとわかればいいんだから。

 

 その後は冒険者ギルドが残骸の撤去はしてくれる事だろう。俺はドラゴンの牙をポーチに入れる。


「戻ろうか、エミリア。冒険者ギルドに」


「うん。トール、戻ろう」


 こうして俺達はドラゴン退治を終え、冒険者ギルドに戻るのであった。




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