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魔境に置き去り

 さて、最初に[獅子は我が子を千尋の谷に落とす]と言う言葉を知っているか?


 親が子に試練を与える意味があるらしい。

 何故こんな話始めたのか、疑問に思うだろう。


 俺の最初の苦労話に関係あるからだ。

 そう、あれは20年前の...


 △▲△▲△▲△▲△▲

 魔界の住人である魔人は生後すぐに歩けるようになり、2日から3日後には喋ったり走れるようになる。

 30〜40㎏の岩を持ち上げ、投げることも出来る様になる。

 物理法則、何それと言ったところだ。

 まさしく、化物と言える存在だ。


 まあ、俺は日本と言う異世界の知識が少しあり、幼いながら疑問に思っていたが、出来るのだからこれが当然だと考えるのに、そう時間はかからなかった。


 さて、我が家は魔界の中でも上から数えた方が早い侯爵家である。

 上と言っても居るのは魔王様しかいないのだが。

 我が家と同等な爵位の家は他に5つほどある、

 嫉妬、色欲、暴食、怠惰、強欲そして我が憤怒がこの魔界で侯爵家として存在している。


 其々が、その家名通りの力を持っている。

 因みに、侯爵家だけに家名が入っているだけで、それ以外の爵位には家名が無く、爵位だけしかない。


 まあ、これらが始まったのも、200年前の話なので、その当時最も力を持った魔人が選ばれたに過ぎない。


 それに、どっちにしろこの世界では力こそが絶対なのだ。

 さて、我が家の力とは、暴力だ。

 家名通り、怒れば怒るほどに身体力が増していくが、代わりに代償として思考力が低下していくらしい。


 特に我が家族は、怒りやすく、直ぐに周りの事を考えずに、馬鹿力を振るうのだ。

 しかし、魔界で我が家は人気があるらしい。


 まあ、分かりやすい力だし、力を使っている際に助けられたと思っているのが複数いる。

 本人は何も考えていないと思うが。


 話が長くなったが、何故こんな話しをしたかと言うと、現実逃避をしていたからだ。

 頭の中を整理する事で冷静になれると、異世界の知識にあった。


 俺は目の前に広がる森林を見廻しながら、何故こんな状況になったのか思い出していく。


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