第16話 予選③
僕は服部善蔵って言うんだ!日本の唯一の忍び一家の服部家の次期当主なんだ。
『次期当主がなにやっている!』だって?僕もね最初こんなゲームやるつもりは無かったんだけどさ、父上が今の時代に忍びの修行をすることは不可能に近いって言われて、変わりに新しい世界って呼ばれるこのゲームを始めたわけさ!
そろそろゲーム内について話そうか僕の二つ名は暗殺者のハンゾウと呼ばれているよ。始めは忍者の職業になりたかったけど、初級にも中級にも無かったから暗殺者を選んだんだよね。
おっとプレイヤーがいたね。
そう言ったハンゾウは猛毒付与の刀で首を斬った。斬られたプレイヤーは声を出す前にキルされた。
こうやってキルしてるからサイレントキラーって呼ばれているんだよ。
おっと、いっぱいプレイヤーがいるところがあるね、キルしちゃうよ。
15人程いたプレイヤーは誰も気づかぬうちにワンパンでキルされていた。
「おい!」
「あれ?僕に気づいているの?」
「当たり前だ!俺の名前はサンダユウだ!」
「サンダユウ?百地家の者なのか?だが忍者の一族は我ら服部一族しか残っていないんじゃなかったのか?」
「俺ら百地一族はな、伊賀の隠れ里から服部半蔵に追い出されて、九州に逃げたんだ。
だから俺ら一族は衰退していった!だが俺らは戦争に参加して衰退を止めることができたんだよ。ここで服部家のお前を倒させてもらうぞ!」
「そうか、そんな歴史があったのか、だが僕も負ける訳にはいかないんでね、抵抗させてもらうよ!」
そう言った二人は平原にも関わらず気配が消えた。忍者である二人の因縁はここで決着しようとしていたが、因縁の終わりは来なかった。
二人の刃がぶつかろうとしていた時に二回の銃声がなりそして1秒後に二人は頭を銃弾で撃ち抜かれキルされていた。
「え?」
「え?」
「ふぅ。あの人最前線にいた人だよね、今の内にキルしといて良かったぁー、もう少しで終わると思うけど?」
「予選第四試合の突破者が決まったぁぁぁぁぁ!なんとキルをした人が3人しかいないぃぃぃ!しかもキルをしていた二人をもう一人のプレイヤーがキルしたぁぁ!圧倒的な強さだぁぁぁ!しかも三人ともワンパンでのキルだったのだ!」
「「「うぉぉぉぉ!」」」
そしてプレイヤー達が沸いた!
『ふぅやっぱりあの二人強かったんだ、良かったよぉぉ、でも本選勝てるのかなぁ?まぁ頑張るしかないよね。』
「おい!服部!」
「なんだ!百地!」
「この勝負はお預けだ!」
「そうだな、僕もこんな終わり方は嫌だからね」
「次こそ決着をつけてやるから覚えとけよ!」
「こっちこそ服部家の実力を見せてやる!」
二人は反対に進んでいった。
ここに二人の次期当主が真のライバルを知り、最強の忍びになるために努力を始めたのだった。
そしてサキの大きな壁になるということをまだ誰も知らない。
評価お願いします
「☆☆☆☆☆」から「★★★★★」へお願いします。
ブックマークもお願いします。