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異世界転生するのはいいけどさ、流石に異世界転生し過ぎだし、もう少し他にネタはないの? やっぱ、「なろうだから」で終わらせる気?もう少し工夫しようよ

※このお話は大変気分の悪い要素だけで構成されていますが、気分が悪くなったり怒りが湧いてきても作者は責任を負いません。いわゆる批判したら「嫌なら読むな」ですが、そこまでは言いません。このお話に対する苦情やら何やら、このお話の結果で生まれた諸々は作者の預かり知らぬことことです。

そういうの了承した人だけ読んでみてください。


※僅かですが追加してあります

「ごきげんよう可哀想な境遇に置かれた作者の腐った脳ミソと尻穴から誕生した産業廃棄物通称ウンコの諸君!


 この作品においては、異世界に行って与えられたチートもしくは特殊能力で『あれ勝っちゃった?』なんて気持ち悪いドヤ顔をする必要も、


 他作品から盗んだ理論やアイディアをまるで自分が考えましたとばかりに披露する機会も、


 絵と名前以外はすべてステレオタイプの美少女たちに無条件で好かれることもないから安心したまえ!


 あと、なんでゲームみたいな用語とかシステムある世界観なんだ? それ色々と破綻してるよね?

 

 どうしてニートでオタクで性格悪くて頭も当然悪いという、まるで取り柄のない奴をわざわざ異世界から呼び寄せたの? 絶対他に良い人材いたよね? つーか自分の世界の人にチート能力あげればよくね?


 特定の職業の人が異世界でするけどその異世界には文化や文明、技術や芸能はないの? 異文化交流ってないのかな?


 強すぎるけどその能力自覚してない系主人公って、それただの気持ち悪いの擬人化だよね?

 

 そんな疑問やツッコミ、不快感に陥ることはないから安心してね!


 ちなみに私の名前はジャスティス・スレンスティバイト・トジャウスカ・カーゼッバ・ババロバロバロ・ロージャン!です どうぞよろしくお願いします!


 恐らく揚げ足とりの指摘やいちゃん、ここに書いてないことならいいだろうなんて言ってるだろうけど、そーいうの良いからね?


 ちなみに君たちは、これから蛆虫のエサッッッッでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇでぇぇぇぇぇぇす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」


 発狂したような叫び声と共に、蛆虫の餌製造機始動のボタンを押す。


「大丈夫大丈夫。どうせ百人が蛆虫の餌になっても、どうせ次の百人が製造されているから」


 女は高らかに笑い声をあげる。

 この女は、作者の趣味丸出しな足元まで届くほど長い金髪と陽気で無邪気で頭おかしいを内包した碧眼、非現実的なほどデカイ巨乳と安産型の尻、雪よりも白いってそれ外国人? ってレベルの肌の色。

 服装は、これまた作者の趣味で、今日は黒い軍服を着ていた。スカートではなくズボン。マントを羽織り、軍帽を被っている。

 ジャスティスは用が済むと、手をブンブン回して部屋を出た。

 時代設定は不明だが、世界観は機械文明に寄せたメタ世界。

 だから、敬礼をして立ち止まる一人の兵士にも、


「ごくろーさまどうせこのあと死んじゃう兵士君! 君みたいなモブに台詞も設定もないからね!」


 と、現実の芸能人がSNSで言ったら即炎上しそうなことを口走れる。

 幸か不幸か、一日の閲覧者百人未満、よくあるメタ小説で逆にお前が痛いと言われて、特に話題にすらならなず、評価ゼロ小説の主役格が言っても何にも起きない。

 ちなみにこの兵士、ウィリアムス・ペレスという名前で、年齢は二十五、身長は180cm、体重は75kg。髪は赤、瞳はグリーン。階級は軍曹。趣味はチェス。特技は狙撃。幼馴染みの恋人がいる。

 作者もちゃんと考えているのだ。


「さあて、次は『悪役令嬢』を尻の穴から這い出てくるモノに変えるロボットの様子を見ないと!」

「失礼しますジャスティス大元帥殿!」


 前から走ってきて呼び止めたのはチェスター上級大将。薄い同人誌に出てくる竿役のように無個性な顔をしている。

 ジャスティスは、ラノベの表紙を見て気持ち悪いと思った同じクラスでスクールカースト頂点のJKみたいな表情をして、立ち止まった。


「何やねんイキリクズ太郎?」

「わっ、私はチェスターですっ。実は先程捕獲した『何故か必要ないのに異世界にやってきた料理人たち』なのですが、火力発電の燃料として処分しようとしたら、能力バトル一人称系主人公の如く『嫌だ嫌だ嫌だ』を連発して煩くて敵わんのです。作業員が、それもう飽きたし、鉄板過ぎてやってられないと言って作業になりません。対応策を伺いたいのですが・・・・」

「首を切れ」

「なるほど、わかりました!」

 チェスター上級大将は、爽やかな笑顔で敬礼し、戻っていく。

 後日チェスター二等兵に降格される運命にあるなど、知るよしもない。

 ジャスティスは、アニメらしい乳揺れをしながら歩く。

 ちなみに、設定ではバスト105cmもある。三桁いくと最強に見えてしかたがないが、SNSや投稿サイトの絵師の手にかかれば、明らかに人体構造を無視したさらに非現実的サイズの胸に描きかれてしまう。当然、作者はそういうの好きだ。

 話がそれた。乳が跳ねた。

 ジャスティスは作業をこなしていく。

 まるで、SNSでバズっている、要はご都合主義的なくらい部下に気を使いまくっている理想の上司のようだ。そんな奴おらんから、どうせバズりたくて考えたんやろ、という陰口もあるが、それでも仕事している。

 少しはなろう系主人公も見習えと言いたいくらいだ。自分自身の力で生き抜いて見せろ。

 そんなジャスティスの趣味は、なろうのランキングに載っている、まるで大喜利のように長くて、読めば内容がわかるから読む必要のないくらい説明的なタイトルの小説を、本文を読まずに馬鹿にすることだ。


「どうせ、頭空っぽの中高生が読むんやろ」


 鼻くそをほじくりながら、鼻で笑う。

 少し奥に指が当たって痛い。腹いせに、追加で捕獲した俺TUEEEE系主人公たちに繁殖用オークをあてがい、俺イクウウウウ系主人公に変えてしまおう。


「まあまあ、良いじゃありませんかジャスティス大元帥殿。カキンカキン、バキッバキッ、なんて効果音が飛び交う熱いバトル小説なんですから、面白いに決まっていますよ!」


 そんな、頭痛を通り越して頭がぶっ飛んだお気楽発言をかました愚か者のクズが、ジャスティスに笑いかけて、珈琲を手元にそっと置いた。


 首にチョップをしたら確実に相手を気絶させられる位置に立っている、ジャスティスの秘書官で副官のアナスタシア・アスリャートア・アリア・アデレベーア・アナア大佐だ。

 ジャスティスと対称的に、背は低く胸は洗濯板のロリータ体型。なろう系ヒロインの鉄板ネタである銀色の長髪と赤い瞳、そして薄い同人誌のイチャラブか寝取られ要員でありがちの、女神を彷彿とさせる慈愛に満ちた笑顔を見せる。

 いわゆるロリおかん。矛盾が産んだ奇跡だ。

 ジャスティスは拳銃を引き抜いて、アナスタシアに向けた。


「おいこら、てめぇ上官に楯突く気か? 許せねぇから切腹しろ、せめてもの情けで名誉の死を与えてやる。もしくは異世界転生で主人公が異世界に転生する際の死因No.1の『トラックに轢かれて死ぬ』を許す」

「その前にこの状況なら引き金引きますよね? 撃ち殺す気満々ですよね?」

「そんなことはない、わざわざキャラの説明文と台詞まで用意したんだ、簡単に殺してしまうのはもったいない。何より登場人物が私だけじゃ作者の力量的に続かない」

「それを聞いて安心しました、百合ヒロインとして選ばれた甲斐がありましたね」

「ほう、なら私に抱かれろ」

「嫌です。百合要員だと知った途端に鼻息荒くするような人。私はノーマルなので、クソみたいな物語お約束の設定の矛盾みたいなものです」

「ほーう、面白い女だ気に入った、殺すのは勘弁してやる」


 拳銃を戻す。

 このままいけば、18禁小説に設定をしなければならないところだった。

 ジャスティスは席に座り、珈琲を飲み、突然鳴り響いた警報で怪訝な表情を浮かべる。


「何事だ、アニメ化かもしくは書籍化が決まったなろう小説の作者がSNSで炎上でもしたか?」

「いえ、アニメ視聴棟から火の手が上がっています。どうやら先日放送されたなろう小説原作のアニメの出来が酷すぎて、暴動が起きたようです」

「なァァァァァァにぃ!?」

「しかもその騒ぎに便乗して、隣接する掲示板棟の方からも、役に立たない論争という憎しみしか生まないまさに現実の戦争と同じ不毛な出来事が起きています」

「よしどうでもいいな」

「そういうわけにもいきません。彼等も一応人間です。生産性のない、社会のダニですが、救ってあげないと」

「そうか、なら薄い同人誌みたいにお前が体を提供してやれ」

「嫌です。そういうのは体型と性格的にジャスティス大元帥殿の方が適切かと」

「ちっ、仕方ない鎮圧に向かうぞ」

「了解です。ちなみに、私は母性的なロリキャラなのですが。実はもう一つ与えられている属性があります」

「ほう、なんだ? ビッチとかメンヘラか?」

「ヤンデレです」


 明らかに光の消えた瞳を向けて近寄るから、うげー、っとジャスティスは溜め息を漏らした。

 お陰で拉致換金されたあげく、手足をベッドに縛られて、ちょめちょめちょめの目に遭ったもものの、


「仕事しに行くから!」


 主にSNSを利用する社会人があまり言いたくない台詞を、神からの啓示のごとく、高らかに叫んだ。

 その後、化物のように追いかけてくるアナスタシアと鬼ごっこをしながら、鎮圧に向かうのだった。



 そして次の章に移る間に何やかんやあって鎮圧に成功。

 一週間は普段通りに過ごせた。

 かなり大雑把にぶった切ったが、


「これはそういう小説だからな?」


 ジャスティスが代弁した。

 襲いくるであろう読者からのツッコミという槍で撃退した。アンチも含めて。これで問題はない。


「わりとチキンじゃないですかね?」

「仕方ないだろ、相手はキモオタだぞ。ある意味なろう主人公だぞ」

「なろう主人公が徒党を組んで襲いかかってくる、うわー逆に無双できそうだけど、気持ち悪いー。大元帥殿の操は私の物だから誰にも渡さないけど、フラグ立ったら股間を爆破させます、大元帥ごと」

「とってつけたようなヤンデレ設定のわりにおっかないぞ。ふん、だがお前は分かってないな。この小説はウケないからそんなに来ない!」

「なら安心!」


 が、必ずしもそうとは言えなかった。

 ジャスティスは自室の窓から、外の様子を覗いて溜め息をつく。


「先日の騒ぎの隙をついて、蛆虫の餌製造棟から異世界転生系主人公が百人ほど逃げた、とな?」

「問題ありません。ただチート能力なんて持ってないゴミですので、既に八割を餌に変えました」

「残りの二割は?」

「拷問中です。何名かのいっちーもっつーを肉団子にして食べさせています」

「不要だ処刑しろ、これはスプラッター小説ではないぞ」

「しかし情報を持っているとか」

「ほう、なんだ?」

「なろう主人公特有の異世界の住人たちに優越感に浸ってドヤ顔するためだけに教授する、情報です」

「ほう」


 意外にも、ニヤリとジャスティスは笑う。

 今までの流れなら、問答無用で処刑をするか処理を早めるかのどちらかなのに。

 ジャスティスは、笑いながら、


「面白いそいつらの元に案内しろ。私直々に、去勢の仕方を教えてやる」


 結局怖いことを平然と言った。


「負けるのは良いけど挫折はダメらしいぞ、どういうことだアナスタシア」

「さあ?」

「負けイコール挫折ではないがな、訳がわからんぞ」

「本人が挫折ばかりの負け犬なのに変な話ですよ」

「おいおい、生まれた瞬間からの間違いだろ」

「神の失敗作ですかね」

「まあ挫折した方が面白いが、つまらなくなる可能性もある。難しいなぁ」

「なろうに期待しない方がいいですね」

なろうを好きかといわれなら、即嫌いと答えられるくらい嫌いです。しかし、感情的になってはいけない、でも嫌いなものは嫌い、そういう自分が嫌で、なら逆のことをしよう、つたないけど話を書いてなろうを理解しようと思っています。

99パーセントの悪意は込めましたが、あと1パーセントは好奇心です。この話は一応続きますが、これからもこのスタンスは変えないつもりです。

よろしくお願いします。

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