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仮の面はどう足掻いても。  作者: 月乃宮 夜見
第二章 その日の難逃れ
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10


次の日、わたしたちは卯の刻に起きて、朝の支度をする。


「ふぁ……おはよっす」


わたしが着替え終わったときに、同期の少女は眠そうにあくびをしながら起きてきた。おはよ。



×



昨日の復習をちょっぴりだけやって、今日は実践の練習。


まずは、『邪気吸着型変換機』を使って怪物を生み出す。これは、酉さんと一緒にお仕事したときに使ったから、大丈夫。


次に、怪物の扱い方。怪物を目的の場所に移動させることと、怪物指示通りに動かすこと。これは数日かけて、何度も練習した。


最後に、道具の使い方。2倍濃度のやつ(パワーアップアイテム)の使い方や、除去型変換機(四角いの)の使い方と回収の仕方とか、他にも武器の使い方も色々と学んだ。


「お疲れ様でした。これで、一等戦闘員が知り得る、組織内の情報、すべき事は一通り指導を終えました」


ぱん、と手を打ち、畢宿(あめふりぼし)さんはわたしたちの、一等戦闘員としての実践練習が終わったことをわたしたちに告げる。


「「ありがとうございました」」


わたしたちは頭を下げて、感謝の気持ちを込めてお礼をいう。


「それでは、これから、中級戦闘員へ成り上がる為のノルマクリア、頑張ってくださいね」


ノルマって、どのくらいの量なんだろ?


「酉様の下で働いた事があるそうなので、回収量は全く地盤がない状態よりはマシでしょう」


二等戦闘員(アルバイト)だったときに集めた量も、合わせてくれるんだ。


「あの方は沢山集めさせますからね」と、なんとなく懐かしそうに畢宿さんはいう。確かに、すっごくたくさんキラキラを集めた気がするけれど。


「兎に角、来週が終わるまで、キラキラ集めを頑張ってください。そうすれば、余程低脳でない限りはあなた達は必ず、中級戦闘員になれます」



×



「ノルマクリア、おめでとうございます」


次の週の週末。わたしたちはキラキラがたっぷり入った瓶を、回収場所まで持ってきてた。すると、畢宿さんが待ち構えていて、にこやかに拍手をしてくれた。


「ふひぇー、やっと終わったっすー」


つかれた…。なんだか頭がぽやぽやする…。


「それでは、酉様の所へ行きましょうか」


ん、なんで?わたしたちは一緒に首を傾げる。おやすみ無し?


「お二人とも、お呼びですよ。ーー名指しで」


連続投稿終わり。

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