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仮の面はどう足掻いても。  作者: 月乃宮 夜見
序章 エリスの黄金林檎
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下級戦闘員そのご

その5。


 ぺち、と柔らかいものが頬に当たり、目を覚ました。折角の休みを台無しにされ、恨む気持ち半分で当たったそれをジトっと睨み付けると、枕元にある手紙に気が付いた。起こしてやったぞとばかりに、どやぁ、とキメ顔のそれを無視して手紙を拾い上げる。


 シンプルな封筒は、よく見れば質の良い紙が使われており、組織のエンブレムで封蝋されていた。封蝋は最上位幹部達のみしか使えない純黒の色をしていたので、きっと本物だろう。


 上から直接手紙が届くなんて、私は何かをやらかしてしまったのだろうか。 


 寝起きにこの緊張は心臓に辛いと思いながら、私を起こしたそれをペーパーナイフへと変えてやって封を切り、これまた質の良い紙でできた手紙を引っ張り出す。


 緊張で手が震えてしまう。心配そうに肩へ登ってきたそれと共に、展げた手紙に目を向けると



 『貴女を“卯”の役職へ任命します。』



ただそれしか書かれていなかった。いつのまにか二の腕まで移動していたそれと思わず顔を見合わせる。


 仮面を付けようとして自身の仮面を手に取れば、仮面が『卯』足る、兎の面に変化している。




 唐突に、この間出会った人が組織に入る時に出会った女性(ひと)だと気が付いた。





ここで下級戦闘員(戦闘苦手な卯ちゃん)シリーズ終了。




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